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~智花~
弟
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「…さん… 林さん… あの、さっきから質問されて、ますよっ…」
「…は、はい!あの… 」いけない… ミーティング中…だった…
私はなんとか聞かれたことに答え、がっくりと肩を落とした。
・・・・・・・・
「さっきは教えてくれて、ありがとう…」
私は隣の席の同僚に声を掛ける。
「大丈夫ですか…?いつもキリってしてる林さんがぼうっとしてるって珍しい…なんか、疲れてます…?」
「ん…別、に… ちょっと昨夜、寝つきが良くなかっただけ… 」
同僚の三橋君が、不思議そうに私を見つめてくる。
「あの、大丈夫よ…もう、さ…、仕事仕事…!」
詮索されたくなかった私はすぐにパソコンに向き合う。
「ほ~い…」軽い口調で彼が返事をして、自らもゆっくりと前を向く。
なんとなく会社にはそぐわない…耳に小さいが紫色のピアスをつけた、少しちゃらちゃらした印象の年下の男だった。
まず、最初に思ったこと…
彼は人との距離が近い。
やたらと懐っこい…
パソコンの操作のことで聞けば、いきなり、至近距離に近付く…
頬に息がかかりそうになり、何度、身を引いたことか…
近付いてきた彼からは、微かにタバコのにおいがした…
最初はその距離感になかなか慣れなかったけど、数か月で…やっと、慣れてきたところだ…。
彼はこういう人なのだ…
彼は懐っこい、可愛らしいペットのようなものだと、自分を納得させた…
修哉さんみたいな大人の男性とはかけ離れた…
子供のような…まるで、弟のような…存在だと、思っていた…
意識は、していなかったはずだ…
あの夜…あんなことをされる、までは…
あの日の私は、どうかしていた…
瑠衣からあんな話を聞いてしまったせいで…
私は少し、
おかしくなってしまったのかもしれない…
「…は、はい!あの… 」いけない… ミーティング中…だった…
私はなんとか聞かれたことに答え、がっくりと肩を落とした。
・・・・・・・・
「さっきは教えてくれて、ありがとう…」
私は隣の席の同僚に声を掛ける。
「大丈夫ですか…?いつもキリってしてる林さんがぼうっとしてるって珍しい…なんか、疲れてます…?」
「ん…別、に… ちょっと昨夜、寝つきが良くなかっただけ… 」
同僚の三橋君が、不思議そうに私を見つめてくる。
「あの、大丈夫よ…もう、さ…、仕事仕事…!」
詮索されたくなかった私はすぐにパソコンに向き合う。
「ほ~い…」軽い口調で彼が返事をして、自らもゆっくりと前を向く。
なんとなく会社にはそぐわない…耳に小さいが紫色のピアスをつけた、少しちゃらちゃらした印象の年下の男だった。
まず、最初に思ったこと…
彼は人との距離が近い。
やたらと懐っこい…
パソコンの操作のことで聞けば、いきなり、至近距離に近付く…
頬に息がかかりそうになり、何度、身を引いたことか…
近付いてきた彼からは、微かにタバコのにおいがした…
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意識は、していなかったはずだ…
あの夜…あんなことをされる、までは…
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瑠衣からあんな話を聞いてしまったせいで…
私は少し、
おかしくなってしまったのかもしれない…
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