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~智花~

フレンド

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一番、驚いた話…

瑠衣には…この、可愛い彼女には…セフレが数人、存在するということ…

セフレ…つまり、セックスフレンド…

セフレなんて、漫画やドラマの中の話… 
そう、思えるほどに、今まで…私の身近には堂々とそんな話をする人はいたことがなかったので、
私は驚きを隠せない…とても、隠せなかった…。

「え… … そ、そうなの… ?」

なるべく普通に返事をしようとしたけれど、それすらできないほどに… 
スムーズに言葉を続けることが出来なくなった。

「あ… もしかしてドン引きしてます…?智花さん…驚かせてごめんなさい!…そりゃ、引きますよね…女がいきなり何、言っとんじゃいって… 」

ドン引き…

引いている…?…と、いえば、確かにそうなのかもしれない…

セフレとはつまり、身体の付き合い…
身体だけの、付き合い…  ってこと、だ…

そうか、そうなのか…今はそんな時代なのか…なるほど…

本当は時代がどうとかそういうことじゃない…
私の身近に…私自身にもそんな人がいないから、驚いているに過ぎない…
私は瑠衣の口から飛び出たワードに内心動揺しつつも、なんとか、冷静を装って口を開く。

「や、ドン引きとかじゃないよ…でもごめんね…そういうの、あまり慣れてなくて…少し驚いちゃって… えっと…それで…?瑠衣ちゃんには数人…そういう人がいて… それで…?」

この先を聞くのが怖いと思いながらも… 聞かざるを得ない…

可能性ゼロの相手がどの場面で出てくるのか、興味もあったからだ…

「とにかく、私ですね…あの、大きな声では言えないですけど、無駄に性欲…が、強くて…それで、あの…今まで仲良くなった男の子たちと、割り切った関係で時々身体を重ねていたんですけど…」

「う… うん… 」 

駄目だ… 信じられない… 
男の子達っていう、複数形の表現も信じられないけど、性欲が強いからといって、そんなことを決まった相手ではない男性数人とするなんて… 嘘…でしょう…?

私は混乱しながらも、なんとか大人なふりをしてしまう…

「それで…瑠衣ちゃん、好きな人って…?」
情けないことだが、声が震えそうになる…
セックスフレンドのくだりはあまりに…古い人間には、衝撃的な内容だった。

彼女はたどたどしくも、言葉を続ける ・・・







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