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~朝チュン~

朝食

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でも…どうしようもなく…

恥ずかしいほどに、杉崎さんにされたこと、全てが気持ち良くて…心地良くて…    嫌なことなんてひとつもなくて、幸せしかなくて…

私の中に入ったまま、水無月さん…好きだと、切なそうに話す杉崎さんの声が…あまりにもセクシーで…

心も、体も満たされて… 

たまらない気持ちになった…。


わかっている…
これは、紛れもない、裏切りだ。

裏切りなのに…
拓海に対する、完全な裏切り…なのに…
どうしてこんなにも私は、今…
幸せで、いっぱいなのだろう…

これは、恋…  … なのか… 

 愛…    なのか…

それとも、もしかしたら、女の性の…     欲望…  … ?

「水無月さん…朝食、並んだよ…?どれもすごく美味しそうだ。急がないから、良い時に出てきてね。」

ドアの向こうから、優しく私を呼ぶ声がする。

ハッとする…。

昨夜の行為を再び、こんな場所で一人、思い出すなんて…
私はなんて、淫らな女なのだろう…
絶対に杉崎さんに…こんな私を、知られたくない…。

体温が一気に上昇しそうになるが、
なんとか、別のことを考え、心を落ち着ける。

「はい… 」

ガチャリ…私はドアを開けた。

丸いテーブルに所狭しに並ぶ、モーニングセット。

色とりどりのサラダ、
オレンジの果実が表面に浮かぶ鮮やかな色のジュース。
柔らかそうなオムレツ…
ババロアのようなデザートも添えられている…

「わあっ… …」

「ね…すごいよね…ほら、こっちに座って…」

カーテンが開かれ、光が差し込んで眩しい…

それ以上に…

私の目には眩しすぎるほどのまばゆい、杉崎さんの笑顔が、

暖かに、

     私を包み込んだ…


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