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~杉崎~

維持

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俺は続ける。

「俺は…先生のことは好きですが、…そういう、好きじゃない…人としては、好きですが、異性としては見れないし…今まで、見たこともない…」

「… … … …」

沙織は無言のままだ…
ただ、ひたすらその表情に少しの笑みを浮かべたまま…
そしてその手には、俺のを握ったまま…俺をじいっと、見つめてくる…

今、何を考えている…?

怖い… 

   でも、俺は構わず、続けた。

「…だからもう、こんなことはやめてください…絶対…言いませんから…問題にはしませんから…お願いです…。やめて、ください…」

沙織を見る…

「ふふ…  ふふふふふ… 」
突然、笑い出す…。 

「ん、うっ…!…  、くっ…」
そして再び… ぎちぎちと…
俺のモノを、少し乱暴に、扱き始めた…
反射で、ビクンと跳ね上がる身体…

「先…生… やめ…  っ…くっ…」

突然…
ぎゅうっと、少し力を込めて根元を握り込まれ、思わず悲鳴をあげる。

痛…い…

「…修哉くんさ…ほんと、…可愛いよね… 真面目で…親切で…どこまでも物言いは丁寧…
私にこんなことされても、…ずっと、修哉くんは修哉くんのまま…を、維持してる… 」

「…維持…?」

「そう…維持… 」

「どういう、意味ですか…?」

「それは…これからじっくりと…教えてあげる…だから抵抗しても無駄だよ…私は、怖く、ないから…」

「え…?」

「人に…言われても、家族に言われても…それよりも勝るの…今…修哉くんの初めてを、奪うことが…。
味わいたいの…心から…修哉くんの若い…これを…」

また、舌舐めずりをする沙織…
沙織の紅い…舌を見たのは、今日、何度目だろう…

「… … … …」

  もう、どうしたらいいのか、わからない…
 
    俺は、次の言葉を、失った…。


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