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〜余韻〜

慰め

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「水無月さんは…あのさ… 一人で… シタこと、とかあんの…?」

「え… … ?」すぐに、返す言葉が見つからなかった。

「いや…あのさ、その…いわゆる、男のする自慰ってわかる…?…そういうのの、女…パターンのさ…
あの、…自分で触ったり…とかさ… 」

「…え … …えっと…」 なんて…答えるのが正解…なのかな…

実は、男性だけじゃなく、女性もそんな行為をすること…
経験のない私だって知っている…
本や小説でも読んだことがあるし…。

でも自分でシタことは、ない… 
興味がないと言えば嘘になるが、どうやればいいのかよくわからず…
結局…そのまま拓海と付き合うようになった。

あと、そんなことをすることの罪悪感… 
自分で触るなんて……あそこをいじるなんて…女として、ふしだらで…いやらしい、気がした…


ふと、その時のことを思い出した…。


でも… 今の私は… 
自分から… そんな行為をしようと… 手が…指が…、勝手に…動いていた…。


シャワーを浴び終えて、タオルで身体の水滴を拭く…
髪を簡単にふいて、ふわふわのバスローブを身にまとう…。

ああ… 杉崎さんと顔を合わせるのが、今更ながらに恥ずかしい…
しかも、あんな行為を…一人で、しようとしていた後に…


でも、ここから出ないわけには行かない…  

 私は意を決して、ドアを開いた…。














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