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~二人~

激しい熱

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「ん…っ…」

私の唇に…杉崎さんの熱を帯びた唇が重なる。しっとりと…熱い…

私は固まったままのような状態…極度の緊張で…身体が動かない…手もぶらんと下に降りたまま…杉崎さんの両手が私の背中にまわり…さらに身体が密着するように引き寄せられる…逞しくて広い胸板に胸が熱くなる…

「んっ…ふ… 」

少し息苦しくなり呼吸をしようと少し口を開いた瞬間、杉崎さんの舌が…口内に押し入ってくる…反射的にビクンと…私の身体が震える。

杉崎さんの舌は私の舌を逃がさず、絡め取るようにしながら激しく蠢き…私の口内を隈なく…縦横無尽に動く…ふいに歯列をぞろりとなぞられ…ぞくりとする…

「んンっ…ん…」

静まり返った室内にクチュクチュと…互いの舌が絡み合うような水音…

羞恥心に火がつき…思わず杉崎さんから顔を背けたくなる…でも…杉崎さんは逃してくれない…私を抱き締めたまま…何度も何度も角度を変えては唇を塞ぎ…彼の熱い濡れた舌を差し込まれ…息もできぬほどにせめたてられる…。

少し、酸欠のような…あるいは、梅酒が回ってきたのか…頭が…ぼうっとしてくる…
杉崎さんのキスは甘い…
激しいけど…
やっぱり甘い、梅酒の味がした…。

「んんっ…ふ… んっ…」

ちゅ…と、最後、軽い音を立て…
名残惜しそうに…杉崎さんの唇が離れていく…

私は恥ずかしさのあまり…始終…目をぎゅっと閉じていた…が、
ゆっくり目を開けると…そこには…欲情して濡れたような目をした杉崎さんが立っていた。

普段とは違う杉崎さんに、
心臓がどきりと音を立てる…

あ… 目が合った途端、恥ずかしさに思わず目を逸らすと…再び両頬を大きな手で包み込むようにされて唇を塞がれ…舌を吸われ…唇を舐められ…ゾクゾクと身体に微弱な電流が走るような…そんな感覚を覚える。

「んんっ… 」

助けて…こんな淫らなキス…私は知らない…

ああ…おかしくなりそうなほど、気持ちいい…
もっとして…と、思ってしまう自分がいた…。
もしかして私は…自分が思っている以上に…淫乱なのだろうか…。

私はその本音をひた隠しにしながら、
杉崎さんに身を委ねた…。
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