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~彼氏~
待ち合わせ
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翌日の朝、私はスッキリとした頭で目覚めた。
一昨日の寝不足があったためか、昨夜は寝付きがよく、おかしな夢を見ることもなかった。
今日は拓海と一月ぶりに会える。
嬉しい…そう、思いながら、私はそそくさと出かける準備を始めた。
今回は私の家に直接拓海が来るのではなく、空港で待ち合わせにしていた。
拓海に、できればいったん空港に迎えに来て欲しいと頼まれていたからだ。
部屋の中でまったりもいいけど、たまには二人で少し都会の繁華街を散策し、食事や買い物を楽しみたい…デートみたいなのをしたいと、珍しく拓海が希望してきたのだ。
確かに、拓海が部屋に来ると、なんとなくわざわざ準備をして出かけるのが億劫になり、結局はインドアに終始し、部屋でテレビを見たりゲームをしたり…拓海の希望のままに、私は気が進まないにも関わらず、お昼などでもそういう方向へ進んでしまったりと…そんなことも時々、あったくらいだ。
たまには外で、食事やショッピングなどを楽しむ普通のデートも悪くないなと私自身同意し、今回はその方向で会うことにした。
「おー!葉月!!こっちこっち…!!」
元気で…大きな野太い声が遠くから聞こえてくる。
拓海がぶんぶんと大きな手を振りながら、空港のゲートを抜けてきたところだった。
ズンズンと迷わず私の方に向かってくる。
夏に海にでも行ったのだろうか…適度に日焼けした顔がやけに男らしい…
一昨日の寝不足があったためか、昨夜は寝付きがよく、おかしな夢を見ることもなかった。
今日は拓海と一月ぶりに会える。
嬉しい…そう、思いながら、私はそそくさと出かける準備を始めた。
今回は私の家に直接拓海が来るのではなく、空港で待ち合わせにしていた。
拓海に、できればいったん空港に迎えに来て欲しいと頼まれていたからだ。
部屋の中でまったりもいいけど、たまには二人で少し都会の繁華街を散策し、食事や買い物を楽しみたい…デートみたいなのをしたいと、珍しく拓海が希望してきたのだ。
確かに、拓海が部屋に来ると、なんとなくわざわざ準備をして出かけるのが億劫になり、結局はインドアに終始し、部屋でテレビを見たりゲームをしたり…拓海の希望のままに、私は気が進まないにも関わらず、お昼などでもそういう方向へ進んでしまったりと…そんなことも時々、あったくらいだ。
たまには外で、食事やショッピングなどを楽しむ普通のデートも悪くないなと私自身同意し、今回はその方向で会うことにした。
「おー!葉月!!こっちこっち…!!」
元気で…大きな野太い声が遠くから聞こえてくる。
拓海がぶんぶんと大きな手を振りながら、空港のゲートを抜けてきたところだった。
ズンズンと迷わず私の方に向かってくる。
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