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事件
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「じゃあさ、聞くけど君は善良な人間…?これまでの人生、何個、いいことしてきた…?胸張って、何個言える…?」
「ぜ… 善良… ? いい…こと … ?」
「そう、いいこと…身体、キツそうなおばあちゃんおぶったとか、道に迷って困ってる人、助けたとか、そんなん…何個、言えんの…?」
「いい…こと… いいこと… いいこと… っ…」
「何、念仏みたいに唱えてんの…イライラすんな~てかさ、そんなにも、自分のした善行… 浮かばないわけ…?そんなに年いってるくせに…呆れた~~。」クスリと笑う声。
「じゃあ反対に悪いことは…?何個してきた…?」
「わ…わ、悪… 悪いこと…?」
「そう…悪いこと。」
「悪い、ことは…」
「したよね…?いいことは全然してないけど、悪いことは山ほどしてきたよね…?数ヶ月前も…君、…またさ、やっちゃったよね…?」
「す… 数ヶ月、…前… … う…う… 」
「そう…あの夜… ほら、答え出たでしょ…それが理由…じゃあ…一応、希望聞いとこうか…?方法はどんながいいかな…?」
「え… え… な… なんの、方法… え… 」
「馬鹿なの…? 君の消去の、方法、だよ… 」
「や… 冗談、だろ…消去って…嘘…だろ… や、…嫌だ、…これ、ほどいて…ほどけって…!!」
「は~~ …僕さ… この期に及んで取り乱す人、マジで嫌い…みっともない…
でも、ある意味…あんたにやられてきた人の気持ち、少しでも体感してもらえるなら、それはそれでいいか…じゃあもう…希望はないってことで、僕の好みでやっちゃうよ?」
「…い、やっ…嫌だ…やめ、… っ…!」
「さよ… なら… 」
「え… う… ぎゃ、! やああああああ… … …痛い… 痛い…や、め…」
「先に一部、いただくね…」 ギギギ…ギギギ…
「よし…今度こそ、さよなら…」
「ぐ、わああああ… … … 」
ガタン…ガタっ…
どさり…
「はい…一丁上がり…ふふ、ふふん…ふふふん」
「ぜ… 善良… ? いい…こと … ?」
「そう、いいこと…身体、キツそうなおばあちゃんおぶったとか、道に迷って困ってる人、助けたとか、そんなん…何個、言えんの…?」
「いい…こと… いいこと… いいこと… っ…」
「何、念仏みたいに唱えてんの…イライラすんな~てかさ、そんなにも、自分のした善行… 浮かばないわけ…?そんなに年いってるくせに…呆れた~~。」クスリと笑う声。
「じゃあ反対に悪いことは…?何個してきた…?」
「わ…わ、悪… 悪いこと…?」
「そう…悪いこと。」
「悪い、ことは…」
「したよね…?いいことは全然してないけど、悪いことは山ほどしてきたよね…?数ヶ月前も…君、…またさ、やっちゃったよね…?」
「す… 数ヶ月、…前… … う…う… 」
「そう…あの夜… ほら、答え出たでしょ…それが理由…じゃあ…一応、希望聞いとこうか…?方法はどんながいいかな…?」
「え… え… な… なんの、方法… え… 」
「馬鹿なの…? 君の消去の、方法、だよ… 」
「や… 冗談、だろ…消去って…嘘…だろ… や、…嫌だ、…これ、ほどいて…ほどけって…!!」
「は~~ …僕さ… この期に及んで取り乱す人、マジで嫌い…みっともない…
でも、ある意味…あんたにやられてきた人の気持ち、少しでも体感してもらえるなら、それはそれでいいか…じゃあもう…希望はないってことで、僕の好みでやっちゃうよ?」
「…い、やっ…嫌だ…やめ、… っ…!」
「さよ… なら… 」
「え… う… ぎゃ、! やああああああ… … …痛い… 痛い…や、め…」
「先に一部、いただくね…」 ギギギ…ギギギ…
「よし…今度こそ、さよなら…」
「ぐ、わああああ… … … 」
ガタン…ガタっ…
どさり…
「はい…一丁上がり…ふふ、ふふん…ふふふん」
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