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~杉崎~
芽生え
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どさり…
俺は自室に戻った後… そのままの格好で、ベッドに仰向けに寝転んだ…。
「はあっ… … 」
両手で顔を覆いつくした瞬間、大きなため息が出る…。
結局…
俺はなんとか、自分の欲望を抑え込むことに成功した…。
自分で言うのもなんだが、今日の俺は、かなり危なかった…
あのまま、ことを進めれば…彼女を泣かせていたかもしれない…。
だから、彼女に更におかしなことをせずに済んで、本当に良かったと振り返る…。
彼女の部屋に入る時までは…まだ、違った…。
勿論、外で食事をした後に、別れるのが物足りない気がしたからこそ…
彼女ともっと一緒に居たいと思ったからこそ、部屋に行きたいと言ったのもあるが、
同時に、あの出張の夜の、拓海とのことを知りたいという気持ちがあった…。
だが、その後の展開が…あまりにまずかった。
いや、展開というより、あの男が彼女によこしたあまりにも直接的な内容のメールが…腹立たしかった…。
ゴムがどうとか、普通…あんなことをメールに書くのかという、男の行動に対する衝撃もある…。
誰かが、何かのきっかけでメールの中身を見てしまう可能性もあるのだ…。
現に、俺が… あのシチュエーションで、見てしまうことになるとは…
男も予想していなかったことではあるだろうが、それにしても、不用意な男だと、つくづく思う…。
いまだに、わからない…。
彼女は、あの男のどこが良かったのだろう…。
見た目は確かに、良い…いわゆるイケメンというやつだ。
浅黒い肌に、男らしい切れ長の目…
上背があり肩幅も広く、筋肉も適度についており、恐らくスポーツ万能だろう…
確か前に、彼女もそう言っていた。
一般的に見ても、かなり女性にもてるタイプだろう…。
そこは、認めざるをえない。
だが、その一方で、内面はどうだ…。
嫉妬深く…そして、言動に子供っぽい一面がある…
4人で食事をした時…
そして、空港での男の言動を振り返るだけでも、幼さが前面に出ている…。
まあまだ、20代の男だが…それにしても、幼さが目に付く…。
だが、それほどに…
そのような行動を取ってしまうほどに、あの男にとっては俺がきっと、目障りだったのだろう。
今思えば…きっと、あの頃から…あの男は意識的にか、あるいは男の本能で…俺のことを危険視していて…
できるだけ、俺と彼女を、遠ざけたかったのかもしれない…。
だが…今となっては、その男の判断は、正しいと言える。
結局、俺は… 結局、自身の気持ちに…欲望に、抗えずに…
一回りも下の…しかも、現在進行形で恋人がいるとわかっている彼女を、この手に…抱いたのだから…。
「… はあ… 」また、ため息が出る…。
なんにしても、辛い…
彼女のことを、思うだけで…
あの男が出張の夜に…彼女にしたことを… 想像するだけで… 胸が苦しい…。
30そこら、生きてきて…
俺に芽生えた、初めての感情だった…。
俺は自室に戻った後… そのままの格好で、ベッドに仰向けに寝転んだ…。
「はあっ… … 」
両手で顔を覆いつくした瞬間、大きなため息が出る…。
結局…
俺はなんとか、自分の欲望を抑え込むことに成功した…。
自分で言うのもなんだが、今日の俺は、かなり危なかった…
あのまま、ことを進めれば…彼女を泣かせていたかもしれない…。
だから、彼女に更におかしなことをせずに済んで、本当に良かったと振り返る…。
彼女の部屋に入る時までは…まだ、違った…。
勿論、外で食事をした後に、別れるのが物足りない気がしたからこそ…
彼女ともっと一緒に居たいと思ったからこそ、部屋に行きたいと言ったのもあるが、
同時に、あの出張の夜の、拓海とのことを知りたいという気持ちがあった…。
だが、その後の展開が…あまりにまずかった。
いや、展開というより、あの男が彼女によこしたあまりにも直接的な内容のメールが…腹立たしかった…。
ゴムがどうとか、普通…あんなことをメールに書くのかという、男の行動に対する衝撃もある…。
誰かが、何かのきっかけでメールの中身を見てしまう可能性もあるのだ…。
現に、俺が… あのシチュエーションで、見てしまうことになるとは…
男も予想していなかったことではあるだろうが、それにしても、不用意な男だと、つくづく思う…。
いまだに、わからない…。
彼女は、あの男のどこが良かったのだろう…。
見た目は確かに、良い…いわゆるイケメンというやつだ。
浅黒い肌に、男らしい切れ長の目…
上背があり肩幅も広く、筋肉も適度についており、恐らくスポーツ万能だろう…
確か前に、彼女もそう言っていた。
一般的に見ても、かなり女性にもてるタイプだろう…。
そこは、認めざるをえない。
だが、その一方で、内面はどうだ…。
嫉妬深く…そして、言動に子供っぽい一面がある…
4人で食事をした時…
そして、空港での男の言動を振り返るだけでも、幼さが前面に出ている…。
まあまだ、20代の男だが…それにしても、幼さが目に付く…。
だが、それほどに…
そのような行動を取ってしまうほどに、あの男にとっては俺がきっと、目障りだったのだろう。
今思えば…きっと、あの頃から…あの男は意識的にか、あるいは男の本能で…俺のことを危険視していて…
できるだけ、俺と彼女を、遠ざけたかったのかもしれない…。
だが…今となっては、その男の判断は、正しいと言える。
結局、俺は… 結局、自身の気持ちに…欲望に、抗えずに…
一回りも下の…しかも、現在進行形で恋人がいるとわかっている彼女を、この手に…抱いたのだから…。
「… はあ… 」また、ため息が出る…。
なんにしても、辛い…
彼女のことを、思うだけで…
あの男が出張の夜に…彼女にしたことを… 想像するだけで… 胸が苦しい…。
30そこら、生きてきて…
俺に芽生えた、初めての感情だった…。
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