1 / 10
1
しおりを挟む
珍しく書いたと思ったら、好きな人への想いを伝える文だとは。
僕にはこれしかない、なんて言って、彼女は真剣な顔で筆を走らせている。
綺麗な黒髪を毎日丁寧に縦巻きにして、可愛らしい白とピンクのヘッドドレスをつけている。
白いレースが可愛いし、ピンクのリボンもとても可愛い。
そして、普段からよく着ている、黒いワンピース。
丸襟が白くなっていて、とてもシンプルなワンピース。
ネックレスはお揃いのものだと聞いた。
彼女は、今まで異性を苦手だと言っていた。
「私、昔付き合っていた方に暴力を振るわれてしまい…」
今でも、彼女の体には、その男の跡が残っている。
とても小さく、白い彼女の体には青くなってしまった痣や、まだ新しいように見える赤い痣、。
切り傷や、注射痕。
それから、桜のタトゥーが掘られていた。
左胸の下の方に。
彼女に聞いたら、笑って誤魔化された。
「これ、ですか…。大したことでは無いのですわ」
彼女の辛そうな顔を見る度、俺は守ってあげたい、救ってあげたいと思ってしまった。
いつの日か君が、僕に素敵な笑顔を見せてくれるように。
君の笑顔を1枚の作品として撮りたい。
そう思ったのはもう、何年も前で、今では元気に飛べるようにまでなった。
これは、空を飛べなくなってしまった妖精と神の話。
僕にはこれしかない、なんて言って、彼女は真剣な顔で筆を走らせている。
綺麗な黒髪を毎日丁寧に縦巻きにして、可愛らしい白とピンクのヘッドドレスをつけている。
白いレースが可愛いし、ピンクのリボンもとても可愛い。
そして、普段からよく着ている、黒いワンピース。
丸襟が白くなっていて、とてもシンプルなワンピース。
ネックレスはお揃いのものだと聞いた。
彼女は、今まで異性を苦手だと言っていた。
「私、昔付き合っていた方に暴力を振るわれてしまい…」
今でも、彼女の体には、その男の跡が残っている。
とても小さく、白い彼女の体には青くなってしまった痣や、まだ新しいように見える赤い痣、。
切り傷や、注射痕。
それから、桜のタトゥーが掘られていた。
左胸の下の方に。
彼女に聞いたら、笑って誤魔化された。
「これ、ですか…。大したことでは無いのですわ」
彼女の辛そうな顔を見る度、俺は守ってあげたい、救ってあげたいと思ってしまった。
いつの日か君が、僕に素敵な笑顔を見せてくれるように。
君の笑顔を1枚の作品として撮りたい。
そう思ったのはもう、何年も前で、今では元気に飛べるようにまでなった。
これは、空を飛べなくなってしまった妖精と神の話。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる