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バレンタイン その1

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これは、バレンタインの数週間前の休日のお話。
今年のバレンタインは、コロ○で会社的に義理チョコや本命も含め、チョコを配るのが禁止となってしまった。
なので、必然的に女性社員同士で渡すのも無しとなってしまった。
私的には年に一度の祭典だったからめちゃくちゃ悲しい。
コロ○がめちゃくちゃ憎いけど、浮いたお金で自分用にチョコを沢山買うことにした。
なので今日は、千葉駅からすぐのそ○うさんに来ている。
そ○うさんの6階、催事場にて様々なお店のチョコが売られているのだ!
いつも○○物産展とかもやってて、でもこの時期はチョコを売ってて。
もうね、めちゃくちゃ色んなチョコが売ってて悩むのよ。
毎年来るけど、その年によってやっぱり見た目の違うチョコもあるから楽しいの。
なんて、説明は置いといて、私は早速人の流れに身を任せ、催事場を一周していく。

~約30分後~

とりあえず一通り見て、いつも買うチョコは買った。
だけどまだ予算は沢山残っているので、もう一周して買おうと思った矢先、目の前に見覚えのある顔があった。
あれ、彼って確か普段メガネかけてる、あの子よね?
違ってたらどうしようとか思って声をかけるのを躊躇っていると、彼が私に気づいて声をかけてくれた。
「お休みの日に会えるなんて奇遇ですね! チョコお好きなんですか? 」
「まあ、人並みに食べますね…、えへへ」
なんて他愛のない会話をしている時、彼がふと何かを思い立ったかのように声をあげる。
「あの、もし良かったらなんですけど、この後屋上でお茶しませんか? まだ買い物するならお供させてください! 」
まさかのお茶に誘われて、戸惑う私だったが、彼のことが気になっていたので即答していた。
「ぜひ♪」
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