雨の日の物語

冬の雨の日

 冬の雨の日ってさ、朝早く起きて仕事行く私からすると、よると変わらないわけで。
朝六時過ぎ、外は真っ暗。
雨は降ってるし。
かなりもやもやした気持ちで出勤することになる。
暗いからまだ夜なんじゃないかなって思いたくなるくらい。
寒いし、眠いし。

 でも雨の日だけ、会社の近くにお弁当屋さんが来るの。
キッチンカーだから濡れないようになってるからなのか。
会社近くの公園で毎回5種類くらいのお弁当を売ってるようだ。
いつもパンかおにぎりを買ってから仕事に行くから、まだ食べたことないけれどとても美味しそう。
この前先輩が唐揚げ弁当買ってきてたんだよね。
大きめの唐揚げが5個と、お米、ひじきの煮物、玉ねぎ、人参、ハムとマカロニのサラダ。
毎回違うらしい和風な鰹節がかかってる煮物。
あとはお味噌汁も。
これで、600円だって。
お米も結構入ってるし、コンビニで買うより安くて量が多いらしい。
お味噌汁は、出来たてを容器に入れてくれるみたいで、社内が味噌汁のいい香りに包まれる。

 でも雨の日だけだから私がやめるまでに食べれるかどうか分からない。
いつか買えたらいいなぁ。