34歳♂7個飴を食べたら、過去に転生した

睦月の章（後半）

2008年と事実

2008年8月下旬


先ずは情報収集からだ。入院中に見つけた【携帯電話】


折り畳みの携帯。青のガラケー。


2050年。神谷時代に資料館の展示で見た【ガラケー】なのだ。


睦月は感動している。


少し操作しよう。先ずは友人から。


連絡先の登録数が多いな。外見から予想はしていたが…


睦月「……ん……？」


A子ちゃん


B子ちゃん


C子ちゃん


D子ちゃん


E子ちゃん


ガールズフレンドなのかな⁉︎ちょっと多いぞ……


他の情報を集めよう。次は彼のインターネット検索履歴から。


ファッションに香水にバイク…


神谷時代には見向きもしない分野である。


あと数日で9月。睦月元に近づかなければならない…



頭では理解しつつも……机の上の2台目のガラケーに目がいった。


何故2台あるのだろうか？


神谷は不思議に思ったが、2008年製ガラケーの構造を知りたくてたまらない。


数時間後に彼は秋葉原に向かうだろう…そして解体するだろう。



2050年の支払い方法は生態認識が主流だ。


2008年のやり方は、現金支払いが主流である。


2050年。現金支払いも可能だが、利用者は幼い子供・高齢者が多い。



別の手掛かりを探す為に、神谷はリビングへと向かった。
そこには、ブラウン管テレビがある。2011年のデジタル時代に切り替わる時代だ。


2050年の資料館で見たブラウン管テレビである。


ブラウン管テレビ・液晶テレビ。家電のお宝に神谷は大感激である。


この後、何回かに分けて秋葉原に通うのであった。