113 / 230
第14章 「ヒンデンブルク作戦」と「ディーキルヒの衝撃」
第14章-③ 天国か地獄か
しおりを挟む
ヘルムス総統襲撃の同時刻、官邸近くの憲兵隊本部をブレナー大尉の歩兵中隊が急襲していた。ブレナー大尉は士官学校ではユンカースの一期上ではあるが、年少のユンカースの志に心酔していて、同志たちのなかでも今回の作戦に最も主体的かつ積極的に参加をしている。
作戦の初期段階における目標は大きく三つで、まずは独裁者たるヘルムス総統の命を断つこと。これは作戦の首謀者であるユンカースが自らあたる。次に帝都防衛隊や国防軍最高司令部をはじめとする軍の主要機能の奪取。こちらはローゼンハイム大尉をはじめとするほかのメンバーが手分けして担当する。そして三つ目はメッサーシュミット将軍を軟禁している憲兵隊本部の制圧で、この任務をブレナー大尉が任されている。
メッサーシュミット将軍には、実力も人望もある。国防軍の首脳たちよりもはるかに、将軍や兵卒からの彼への信頼は篤い。ヘルムス総統が死に、メッサーシュミット将軍が一声かければ、前線の将軍たちは彼のもとに集い、その号令を欲するであろう。そして重要なのは、メッサーシュミット将軍が有能な軍人でありながら穏健派・良識派とされている点で、彼が政権の臨時首班として政務と軍務を掌握することになれば、帝国は悪夢の独裁体制から緩やかに中道へと戻ってゆく確かな見込みがある。
つまりヘルムス打倒後の国家再建に、メッサーシュミットというピースは欠かせない。
憲兵隊本部の制圧という、作戦の死命を制する任務を任されたブレナーという男は、ユンカースに輪をかけて怜悧で冷徹な性格を持っている。戦場の猛将というタイプではないが、その分、完璧な計画を立て、緻密に作戦を遂行してゆく。彼の指揮ならば確実に将軍の身柄を確保できるであろうというユンカースの読みであった。
実際、彼は武装させた部隊に憲兵隊本部を完全包囲させた上で、憲兵隊司令官のクライスラー中将を呼び出し、正面から正々堂々、メッサーシュミットの身柄引渡しを要求した。無論、拒めば武力行使も辞さない、という脅しつきである。
クライスラー中将は鼻であしらった。無機的なほどに冷淡で抑揚のないブレナーの語調と相違して、この男の声には恫喝するような響きがあり、その節ごとに、大量の白い息が寒気の向こうへ吐き出される。
「貴様、血迷ったか。大尉の分際で、栄光ある憲兵隊にそのような脅しが効くと思うか」
「選択の余地はありません。拒むのであれば、私のこのサーベルにかけて、閣下を刺し殺し、必ず目的を成し遂げます」
「大きく出たな。そのような脅し文句はこの私には通用せんぞ。どうだ、やってみるがいい。貴様のような軟弱者にそのような度胸があるか」
「時間がありません。失礼します」
憲兵司令官たる者、相手の真意と覚悟を見抜くだけの観察眼は持っていてしかるべきであろう。だがクライスラー中将にはその能力がなかったということのようである。ブレナーは宣言通り、手にしていたサーベルを石火の速さで突き、クライスラーの心臓を正確に貫いた。
一瞬で力なき骸と化したクライスラーの太った体から剣を引き抜き、ブレナーは冷静無比な表情を一切崩すことなく、あくまでも堂々と、覇気のみなぎる足取りで憲兵隊本部建物へと乗り込んだ。あとに、抜刀した歩兵中隊が続く。
先頭を行くブレナーの全身からは異様な殺気が発せられて、抵抗する憲兵隊員とてない。本来、憲兵隊とは軍隊内の不正を取り締まる組織であり、特にヘルムス総統の時代になってからは司法警察としての性格も多分に帯びており、その意味では叛乱部隊への対処と鎮圧に大きな役割を果たすべきところだが、実際にはその長官をあっさりと失ったこともあって、全員が腰が抜けたように武器を捨て、呆然と立ち尽くしてばかりいる。憲兵隊そのものが、一個中隊の叛乱の前にほとんど無血降伏したということになるであろう。
ブレナーは高位の憲兵隊員にメッサーシュミットを軟禁せる部屋に案内させ、彼の身柄を無事に保護した。将軍は不本意な尋問が続いたために疲労した様子ではあったが、ブレナーの物々しくも有無を言わせぬ出迎えにじたばたすることもなく、従容として同行した。
作戦目標のひとつであるメッサーシュミットの身柄をおさえたブレナーは、同時に310名の憲兵隊員を人質として憲兵隊本部を完全に制圧し、ここを根拠地に据えて味方の集合を待つとともに、メッサーシュミット確保の報を首魁のユンカースの元へと送った。
さて、憲兵隊本部と並んで重要な占拠目標とされていたのが国防軍最高司令部で、ここはユンカースの親友でクーデターの副首領格であるレオンハルト・ローゼンハイム大尉が向かっている。国防軍の中枢を制圧してその命令機能を掌握すれば、事実上、叛乱部隊が前線の諸軍団を自在に動かせることとなる。特に国防軍最高司令部総長シュトレーゼマン元帥を拘束すること。この成否が、クーデターの行方に決定的な影響を与えうる。
だが不幸なことに、事前の偵察では通常、19時頃までは在勤しているはずとされていたシュトレーゼマンが、この日に限って帰宅時間を早めており、司令部に高位の将官は不在であった。
ローゼンハイムは制圧した司令部建物の窓から、徐々に強まりつつある雪の舞い降るさまを眺め、わずかな時間だが呆然とした。シュトレーゼマン元帥を捕らえることが、すなわち国防軍への指揮権を掌握することであったが、どうやらそれはかなわぬらしい。
(いや、元帥の私邸の場所は知られている。小隊を派遣して捕縛させよう)
ローゼンハイムはユンカースが同志として見込んだほどの男であるだけに、機敏な判断力を有している。
選抜された小隊が直ちにシュトレーゼマンの邸宅を目指した。だが途中、叛乱の事実を知った憲兵の小隊と遭遇し、乱戦となって、やむなくローゼンハイムのもとへ退却した。
(失敗か……)
内心で無念の臍を噛みつつ、表面上は冷静を装って、彼はユンカースとその部隊の到着を待った。ユンカースはヘルムス総統を殺害したら、官邸からこの国防軍最高司令部へと向かうこととなっている。
そのほか、帝都防衛隊司令部や警視庁、特務機関を占拠した同志たちから順次、連絡が入るはずだ。
(シュトレーゼマン元帥の拘束にしくじったとて、ヘルムス総統の首を落とし、メッサーシュミット将軍の保護に成功すれば、作戦としてはまずまず成功と言える。頼んだぞ)
一分が一時間に感じるほどに、彼は先ほどまでの闘争と流血が嘘のような静けさに包まれた屋外の気配に神経を研ぎ澄ませつつ、ひたすらに急報を待った。
歴史の流れは無論、彼ら同志たちの命運も、天国に行くか地獄に落ちるか、そのすべてはユンカースが握っているのであった。
作戦の初期段階における目標は大きく三つで、まずは独裁者たるヘルムス総統の命を断つこと。これは作戦の首謀者であるユンカースが自らあたる。次に帝都防衛隊や国防軍最高司令部をはじめとする軍の主要機能の奪取。こちらはローゼンハイム大尉をはじめとするほかのメンバーが手分けして担当する。そして三つ目はメッサーシュミット将軍を軟禁している憲兵隊本部の制圧で、この任務をブレナー大尉が任されている。
メッサーシュミット将軍には、実力も人望もある。国防軍の首脳たちよりもはるかに、将軍や兵卒からの彼への信頼は篤い。ヘルムス総統が死に、メッサーシュミット将軍が一声かければ、前線の将軍たちは彼のもとに集い、その号令を欲するであろう。そして重要なのは、メッサーシュミット将軍が有能な軍人でありながら穏健派・良識派とされている点で、彼が政権の臨時首班として政務と軍務を掌握することになれば、帝国は悪夢の独裁体制から緩やかに中道へと戻ってゆく確かな見込みがある。
つまりヘルムス打倒後の国家再建に、メッサーシュミットというピースは欠かせない。
憲兵隊本部の制圧という、作戦の死命を制する任務を任されたブレナーという男は、ユンカースに輪をかけて怜悧で冷徹な性格を持っている。戦場の猛将というタイプではないが、その分、完璧な計画を立て、緻密に作戦を遂行してゆく。彼の指揮ならば確実に将軍の身柄を確保できるであろうというユンカースの読みであった。
実際、彼は武装させた部隊に憲兵隊本部を完全包囲させた上で、憲兵隊司令官のクライスラー中将を呼び出し、正面から正々堂々、メッサーシュミットの身柄引渡しを要求した。無論、拒めば武力行使も辞さない、という脅しつきである。
クライスラー中将は鼻であしらった。無機的なほどに冷淡で抑揚のないブレナーの語調と相違して、この男の声には恫喝するような響きがあり、その節ごとに、大量の白い息が寒気の向こうへ吐き出される。
「貴様、血迷ったか。大尉の分際で、栄光ある憲兵隊にそのような脅しが効くと思うか」
「選択の余地はありません。拒むのであれば、私のこのサーベルにかけて、閣下を刺し殺し、必ず目的を成し遂げます」
「大きく出たな。そのような脅し文句はこの私には通用せんぞ。どうだ、やってみるがいい。貴様のような軟弱者にそのような度胸があるか」
「時間がありません。失礼します」
憲兵司令官たる者、相手の真意と覚悟を見抜くだけの観察眼は持っていてしかるべきであろう。だがクライスラー中将にはその能力がなかったということのようである。ブレナーは宣言通り、手にしていたサーベルを石火の速さで突き、クライスラーの心臓を正確に貫いた。
一瞬で力なき骸と化したクライスラーの太った体から剣を引き抜き、ブレナーは冷静無比な表情を一切崩すことなく、あくまでも堂々と、覇気のみなぎる足取りで憲兵隊本部建物へと乗り込んだ。あとに、抜刀した歩兵中隊が続く。
先頭を行くブレナーの全身からは異様な殺気が発せられて、抵抗する憲兵隊員とてない。本来、憲兵隊とは軍隊内の不正を取り締まる組織であり、特にヘルムス総統の時代になってからは司法警察としての性格も多分に帯びており、その意味では叛乱部隊への対処と鎮圧に大きな役割を果たすべきところだが、実際にはその長官をあっさりと失ったこともあって、全員が腰が抜けたように武器を捨て、呆然と立ち尽くしてばかりいる。憲兵隊そのものが、一個中隊の叛乱の前にほとんど無血降伏したということになるであろう。
ブレナーは高位の憲兵隊員にメッサーシュミットを軟禁せる部屋に案内させ、彼の身柄を無事に保護した。将軍は不本意な尋問が続いたために疲労した様子ではあったが、ブレナーの物々しくも有無を言わせぬ出迎えにじたばたすることもなく、従容として同行した。
作戦目標のひとつであるメッサーシュミットの身柄をおさえたブレナーは、同時に310名の憲兵隊員を人質として憲兵隊本部を完全に制圧し、ここを根拠地に据えて味方の集合を待つとともに、メッサーシュミット確保の報を首魁のユンカースの元へと送った。
さて、憲兵隊本部と並んで重要な占拠目標とされていたのが国防軍最高司令部で、ここはユンカースの親友でクーデターの副首領格であるレオンハルト・ローゼンハイム大尉が向かっている。国防軍の中枢を制圧してその命令機能を掌握すれば、事実上、叛乱部隊が前線の諸軍団を自在に動かせることとなる。特に国防軍最高司令部総長シュトレーゼマン元帥を拘束すること。この成否が、クーデターの行方に決定的な影響を与えうる。
だが不幸なことに、事前の偵察では通常、19時頃までは在勤しているはずとされていたシュトレーゼマンが、この日に限って帰宅時間を早めており、司令部に高位の将官は不在であった。
ローゼンハイムは制圧した司令部建物の窓から、徐々に強まりつつある雪の舞い降るさまを眺め、わずかな時間だが呆然とした。シュトレーゼマン元帥を捕らえることが、すなわち国防軍への指揮権を掌握することであったが、どうやらそれはかなわぬらしい。
(いや、元帥の私邸の場所は知られている。小隊を派遣して捕縛させよう)
ローゼンハイムはユンカースが同志として見込んだほどの男であるだけに、機敏な判断力を有している。
選抜された小隊が直ちにシュトレーゼマンの邸宅を目指した。だが途中、叛乱の事実を知った憲兵の小隊と遭遇し、乱戦となって、やむなくローゼンハイムのもとへ退却した。
(失敗か……)
内心で無念の臍を噛みつつ、表面上は冷静を装って、彼はユンカースとその部隊の到着を待った。ユンカースはヘルムス総統を殺害したら、官邸からこの国防軍最高司令部へと向かうこととなっている。
そのほか、帝都防衛隊司令部や警視庁、特務機関を占拠した同志たちから順次、連絡が入るはずだ。
(シュトレーゼマン元帥の拘束にしくじったとて、ヘルムス総統の首を落とし、メッサーシュミット将軍の保護に成功すれば、作戦としてはまずまず成功と言える。頼んだぞ)
一分が一時間に感じるほどに、彼は先ほどまでの闘争と流血が嘘のような静けさに包まれた屋外の気配に神経を研ぎ澄ませつつ、ひたすらに急報を待った。
歴史の流れは無論、彼ら同志たちの命運も、天国に行くか地獄に落ちるか、そのすべてはユンカースが握っているのであった。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売中です!】
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる