30 / 230
第3章 再統合(レユニオン)
第3章-⑤ 老兵は去るのみ
しおりを挟む
軍の人事は大きく動いたが、大臣らは目立った顔ぶれの変化はない。
軍組織に関しては、第二師団長ガブリエーリ将軍が失脚したり、有力貴族が没落してその私兵集団を取り込んだり、あるいは各地で爆発的に志願兵や義勇兵が増えているなどといった状況があり、組織の抜本的な改変を要求されたからでもあるが、文官はそのほとんどすべてがプリンセスに従ったため、変化させる必要性と外的要因が乏しかったからである。
文官で大きな変更があったのは、先述したように神官長と神殿騎士団長を兼任するジルベルタ女史が退任するくらいのものだった。
プリンセスが新体制の骨格を固め、翌日にはカルディナーレ神殿へ出立しようという前日、ラマルク将軍が麾下の第一師団とともに帰還した。第一師団は国都アルジャントゥイユの外れにある屯営で戦時の疲れを癒し、ラマルク将軍自身はわずかな将校らとレユニオンパレスに参上した。手土産を持っている。
カロリーナ王女を殺した山賊フランキーニと、その一党八人の身柄である。
山賊の手下どもは第一師団の総力を挙げた迅速な掃討戦のなかで次々と死んでいったが、教国の東海岸にあるエーデ湾近くの断崖へと追い詰められて、フランキーニはわずかな徒党とともに降伏し、命乞いをした。
ラマルク将軍はカロリーナ軍の貴族らがそうされたように、彼ら全員の両足首を切断し、傷口を焼いて死ぬことも逃げることもできぬようにし、縛り上げた上、まとめて馬車に積載して、まるで家畜でも運ぶように王宮へと引き立ててきた。
その時分、プリンセスは財務関係の大臣らと税務に関する打ち合わせをしていたが、ラマルク将軍が手土産を持って帰着したむね報告を受けると、直ちに王宮の談話室のひとつへと向かった。
第一師団長のラマルク将軍、同副師団長のカッサーノ将軍、そしてきつく縛られた革袋から顔だけを出し、目隠しをされた賊どもがいる。首から下をくるんであるのは、衣服を奪ったため全裸であることと、切断した足や戦いの過程で負傷した部位から流れ出る血で宮殿を汚さないためで、目隠しをしているのは、第一級の罪人である彼らに貴人たるプリンセスの姿を見せないためである。
プリンセスは義妹を凌辱の上に殺した卑劣極まる山賊の頭領とその一味に、静かな怒気と憎悪のこもった視線を送っていたが、やがて両将軍に向き直り、確認した。
「彼らが義妹を殺した、そうですね」
「左様です。カロリーナ王女に加担した貴族は、彼らに足首を切断され、衣服を剥ぎ取られました。この者どもも同様の姿にしてあります」
「彼らは命乞いをしましたか」
「捕らえてから護送の道中、そればかりです。殺しますか」
「いいえ」
おや、とラマルク将軍は意外な顔をした。殺すためでないなら、何故捕らえたのであろう。
「このような者たち、殺す価値もありません」
「それはそうですが、しかし無罪放免というわけにはいきますまい」
「構いません、もはや歩くこともできなくなった者たちです。これ以上、剣を汚す必要もないでしょう。カッサーノ将軍」
「はい、プリンセス」
「誰かに命じて、彼らを解放してきてくださいますか。ただし、人のいるところではまた民衆に害が及ぶかもしれません。ルヴィエール砂漠に捨ててきてください」
感情を殺しきったプリンセスの表情には、普段は見せない、一種の凄味がある。
その場にいた将軍や近衛兵らはみな一様にたじろいだ。
ルヴィエール砂漠は教国南部に位置する礫砂漠で、辺境かつ荒涼の地であることから、人の姿はない。動物さえも見当たらない。この地に両足を失った人間を廃棄してゆけば、確実に死ぬであろう。
「御意のままにいたします」
カッサーノ将軍は室外に控えていた兵を呼び寄せ、罪人どもを担ぎ上げて出ていった。
ラマルク将軍がひっそりと覗き見ると、プリンセスは表情を押し殺しているが、肩の呼吸が速くなっているように見受けられる。義妹の貞操と命と名誉の全てを奪った仇敵に対しても、感情のままに報復することなく、冷静に対処したのは立派と言えた。
(やはり、本物か)
先の先まで見据えての判断なのであろう。沸騰する怒りに任せて残酷に殺し、その処置が噂となって広がった場合、聡明で寛容と見られているプリンセスの印象と評判に傷をつけることになる。奴らの命にその価値はない、ということだ。
やはり真の名君か、とラマルク将軍は仰ぎ見るように思った。
そして彼は、本題を持ち出した。この件は、彼女が正式に女王になる前に伝えておきたい。
「実はプリンセス。本日参ったのは復命のためだけではありません。ご心労のなか恐縮ですが、お人払いを願えますか」
「もちろんです。エミリアも外した方がよいでしょうか」
「いえ、彼女は結構です。彼女はあなた自身も同然だ」
この前近衛兵団長は、歴戦の名将をして一目置かしめている。そして彼の用いた表現は、エミリア自身にとって最高の名誉でもあった。
プリンセスと向かい合って座った彼は、淡々として辞意を表明した。衝撃を受けた様子のプリンセスに構わず、彼は先の戦役で犯した独断専行、すなわちコクトー千人長に兵を預けてドン・ジョヴァンニの監視と加勢に派遣した件を告白した。さらにプリンセスは古今に類の無い名君であり、名将でもあり、そのような方がつくろうとする新しい国、新しい軍に、自分のような老骨が居座るとかえって組織の害になる、と述べた。
「老臣は去るべきです。この際、一挙に弊風を吹き払い、プリンセスのつくりたい国をつくられませ」
「ラマルク将軍、翻意いただけませんか。あなたは国家の柱石です。老練の宿将たるあなたがいればこそ、軍も安定すると考えているのですが」
ラマルク将軍は頑固で、プリンセスも誠意を尽くして慰留したが、梃子でも動きそうにない。最終的には受け入れた。勇退というかたちで、軍務から完全にしりぞくこととなったのである。
その軍歴は40年以上にもなる。プリンセスが養女として宮廷に入った頃から、彼は実戦指揮官として名を馳せており、その名声たるや他の将帥とは比較にならない。皮肉屋で他者に合わせるところがなかったので、同僚や上官、主君からは扱いやすい部類ではなかったが、経験と実績は群を抜いており、彼の手腕を疑う者はいない。
プリンセスも若い世代が多い新体制における軍の重鎮として考えていただけに、彼が引退するとなると痛手だった。
「しかし、新しい軍組織は六人の将軍をもって実戦部隊の中核となす構想でした。ラマルク将軍を欠いては均衡が崩れてしまいますが、誰かひとり将軍を推薦くださいませんか」
「去る者が人事に口を差し挟むのははばかられます。ただあえて申し上げるなら、副師団長であるカッサーノ将軍がよろしいでしょう。少々風采の冴えない変わり者ですが、大局観があり、特に優勢な状況からの攻撃に定評があります。充分に、軍の一翼を担えるでしょう」
それに、とラマルク将軍は続けた。
「軍の中核はほかの誰でもない、あなたです。組織を動かすには確かに核が必要で、様々な指揮官の個性を有機的に連動させる必要がありますが、その力量に関しては、私よりもあなたの方がはるかに優れています。私が去っても、ご心配はいりません」
「分かりました。将軍のお志には感服するばかりです」
プリンセスはラマルク将軍の長年の功労を称え、充分な栄誉と多額の褒賞金で酬いることを約束した。
新体制の骨格が整い、明日はいよいよプリンセスの戴冠式のため、カルディナーレ神殿へと向かうことになる。
軍組織に関しては、第二師団長ガブリエーリ将軍が失脚したり、有力貴族が没落してその私兵集団を取り込んだり、あるいは各地で爆発的に志願兵や義勇兵が増えているなどといった状況があり、組織の抜本的な改変を要求されたからでもあるが、文官はそのほとんどすべてがプリンセスに従ったため、変化させる必要性と外的要因が乏しかったからである。
文官で大きな変更があったのは、先述したように神官長と神殿騎士団長を兼任するジルベルタ女史が退任するくらいのものだった。
プリンセスが新体制の骨格を固め、翌日にはカルディナーレ神殿へ出立しようという前日、ラマルク将軍が麾下の第一師団とともに帰還した。第一師団は国都アルジャントゥイユの外れにある屯営で戦時の疲れを癒し、ラマルク将軍自身はわずかな将校らとレユニオンパレスに参上した。手土産を持っている。
カロリーナ王女を殺した山賊フランキーニと、その一党八人の身柄である。
山賊の手下どもは第一師団の総力を挙げた迅速な掃討戦のなかで次々と死んでいったが、教国の東海岸にあるエーデ湾近くの断崖へと追い詰められて、フランキーニはわずかな徒党とともに降伏し、命乞いをした。
ラマルク将軍はカロリーナ軍の貴族らがそうされたように、彼ら全員の両足首を切断し、傷口を焼いて死ぬことも逃げることもできぬようにし、縛り上げた上、まとめて馬車に積載して、まるで家畜でも運ぶように王宮へと引き立ててきた。
その時分、プリンセスは財務関係の大臣らと税務に関する打ち合わせをしていたが、ラマルク将軍が手土産を持って帰着したむね報告を受けると、直ちに王宮の談話室のひとつへと向かった。
第一師団長のラマルク将軍、同副師団長のカッサーノ将軍、そしてきつく縛られた革袋から顔だけを出し、目隠しをされた賊どもがいる。首から下をくるんであるのは、衣服を奪ったため全裸であることと、切断した足や戦いの過程で負傷した部位から流れ出る血で宮殿を汚さないためで、目隠しをしているのは、第一級の罪人である彼らに貴人たるプリンセスの姿を見せないためである。
プリンセスは義妹を凌辱の上に殺した卑劣極まる山賊の頭領とその一味に、静かな怒気と憎悪のこもった視線を送っていたが、やがて両将軍に向き直り、確認した。
「彼らが義妹を殺した、そうですね」
「左様です。カロリーナ王女に加担した貴族は、彼らに足首を切断され、衣服を剥ぎ取られました。この者どもも同様の姿にしてあります」
「彼らは命乞いをしましたか」
「捕らえてから護送の道中、そればかりです。殺しますか」
「いいえ」
おや、とラマルク将軍は意外な顔をした。殺すためでないなら、何故捕らえたのであろう。
「このような者たち、殺す価値もありません」
「それはそうですが、しかし無罪放免というわけにはいきますまい」
「構いません、もはや歩くこともできなくなった者たちです。これ以上、剣を汚す必要もないでしょう。カッサーノ将軍」
「はい、プリンセス」
「誰かに命じて、彼らを解放してきてくださいますか。ただし、人のいるところではまた民衆に害が及ぶかもしれません。ルヴィエール砂漠に捨ててきてください」
感情を殺しきったプリンセスの表情には、普段は見せない、一種の凄味がある。
その場にいた将軍や近衛兵らはみな一様にたじろいだ。
ルヴィエール砂漠は教国南部に位置する礫砂漠で、辺境かつ荒涼の地であることから、人の姿はない。動物さえも見当たらない。この地に両足を失った人間を廃棄してゆけば、確実に死ぬであろう。
「御意のままにいたします」
カッサーノ将軍は室外に控えていた兵を呼び寄せ、罪人どもを担ぎ上げて出ていった。
ラマルク将軍がひっそりと覗き見ると、プリンセスは表情を押し殺しているが、肩の呼吸が速くなっているように見受けられる。義妹の貞操と命と名誉の全てを奪った仇敵に対しても、感情のままに報復することなく、冷静に対処したのは立派と言えた。
(やはり、本物か)
先の先まで見据えての判断なのであろう。沸騰する怒りに任せて残酷に殺し、その処置が噂となって広がった場合、聡明で寛容と見られているプリンセスの印象と評判に傷をつけることになる。奴らの命にその価値はない、ということだ。
やはり真の名君か、とラマルク将軍は仰ぎ見るように思った。
そして彼は、本題を持ち出した。この件は、彼女が正式に女王になる前に伝えておきたい。
「実はプリンセス。本日参ったのは復命のためだけではありません。ご心労のなか恐縮ですが、お人払いを願えますか」
「もちろんです。エミリアも外した方がよいでしょうか」
「いえ、彼女は結構です。彼女はあなた自身も同然だ」
この前近衛兵団長は、歴戦の名将をして一目置かしめている。そして彼の用いた表現は、エミリア自身にとって最高の名誉でもあった。
プリンセスと向かい合って座った彼は、淡々として辞意を表明した。衝撃を受けた様子のプリンセスに構わず、彼は先の戦役で犯した独断専行、すなわちコクトー千人長に兵を預けてドン・ジョヴァンニの監視と加勢に派遣した件を告白した。さらにプリンセスは古今に類の無い名君であり、名将でもあり、そのような方がつくろうとする新しい国、新しい軍に、自分のような老骨が居座るとかえって組織の害になる、と述べた。
「老臣は去るべきです。この際、一挙に弊風を吹き払い、プリンセスのつくりたい国をつくられませ」
「ラマルク将軍、翻意いただけませんか。あなたは国家の柱石です。老練の宿将たるあなたがいればこそ、軍も安定すると考えているのですが」
ラマルク将軍は頑固で、プリンセスも誠意を尽くして慰留したが、梃子でも動きそうにない。最終的には受け入れた。勇退というかたちで、軍務から完全にしりぞくこととなったのである。
その軍歴は40年以上にもなる。プリンセスが養女として宮廷に入った頃から、彼は実戦指揮官として名を馳せており、その名声たるや他の将帥とは比較にならない。皮肉屋で他者に合わせるところがなかったので、同僚や上官、主君からは扱いやすい部類ではなかったが、経験と実績は群を抜いており、彼の手腕を疑う者はいない。
プリンセスも若い世代が多い新体制における軍の重鎮として考えていただけに、彼が引退するとなると痛手だった。
「しかし、新しい軍組織は六人の将軍をもって実戦部隊の中核となす構想でした。ラマルク将軍を欠いては均衡が崩れてしまいますが、誰かひとり将軍を推薦くださいませんか」
「去る者が人事に口を差し挟むのははばかられます。ただあえて申し上げるなら、副師団長であるカッサーノ将軍がよろしいでしょう。少々風采の冴えない変わり者ですが、大局観があり、特に優勢な状況からの攻撃に定評があります。充分に、軍の一翼を担えるでしょう」
それに、とラマルク将軍は続けた。
「軍の中核はほかの誰でもない、あなたです。組織を動かすには確かに核が必要で、様々な指揮官の個性を有機的に連動させる必要がありますが、その力量に関しては、私よりもあなたの方がはるかに優れています。私が去っても、ご心配はいりません」
「分かりました。将軍のお志には感服するばかりです」
プリンセスはラマルク将軍の長年の功労を称え、充分な栄誉と多額の褒賞金で酬いることを約束した。
新体制の骨格が整い、明日はいよいよプリンセスの戴冠式のため、カルディナーレ神殿へと向かうことになる。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
宮廷の九訳士と後宮の生華
狭間夕
キャラ文芸
宮廷の通訳士である英明(インミン)は、文字を扱う仕事をしていることから「暗号の解読」を頼まれることもある。ある日、後宮入りした若い妃に充てられてた手紙が謎の文字で書かれていたことから、これは恋文ではないかと噂になった。真相は単純で、兄が妹に充てただけの悪意のない内容だったが、これをきっかけに静月(ジンユェ)という若い妃のことを知る。通訳士と、後宮の妃。立場は違えど、後宮に生きる華として、二人は陰謀の渦に巻き込まれることになって――
土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
蛮族女王の娘 第2部【共和国編】
枕崎 純之助
ファンタジー
女戦士ばかりの蛮族ダニア。
その女王ブリジットの娘として生まれたプリシラ。
外出先の街で彼女がほんのイタズラ心で弟のエミルを連れ出したことが全ての始まりだった。
2人は悪漢にさらわれ、紆余曲折を経て追われる身となったのだ。
追ってくるのは若干16歳にして王国軍の将軍となったチェルシー。
同じダニアの女王の系譜であるチェルシーとの激しい戦いの結果、プリシラは弟のエミルを連れ去られてしまう。
女王である母と合流した失意のプリシラは、エミル奪還作戦の捜索隊に参加するべく名乗りを上げるのだった。
蛮族女王の娘が繰り広げる次世代の物語。
大河ファンタジー第二幕。
若さゆえの未熟さに苦しみながらも、多くの人との出会いを経て成長していく少女と少年の行く末やいかに……。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ダンジョンが義務教育になった世界で《クラス替え》スキルで最強パーティ作って救世主になる
真心糸
ファンタジー
【あらすじ】
2256年近未来、突如として《ダンジョン災害》と呼ばれる事件が発生した。重力を無視する鉄道〈東京スカイライン〉の全30駅にダンジョンが生成されたのだ。このダンジョン災害により、鉄道の円内にいた200万人もの人々が時空の狭間に囚われてしまう。
主人公の咲守陸人(さきもりりくと)は、ダンジョンに囚われた家族を助けるために立ち上がる。ダンジョン災害から5年後、ダンジョン攻略がすっかり義務教育となった世界で、彼は史上最年少のスキルホルダーとなった。
ダンジョンに忍び込んでいた陸人は、ユニークモンスターを撃破し、《クラス替え》というチートスキルを取得したのだ。このクラス替えスキルというのは、仲間を増やしクラスに加入させると、その好感度の数値によって自分のステータスを強化できる、というものだった。まず、幼馴染にクラスに加入してもらうと、腕力がとんでもなく上昇し、サンドバックに穴を開けるほどであった。
凄まじいスキルではあるが問題もある。好感度を見られた仲間たちは、頬を染めモジモジしてしまうのだ。しかし、恋に疎い陸人は何故恥ずかしそうにしているのか理解できないのであった。
訓練を続け、高校1年生となった陸人と仲間たちは、ついに本格的なダンジョン攻略に乗り出す。2261年、東京スカイライン全30駅のうち、踏破されたダンジョンは、たったの1駅だけであった。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる