27 / 230
第3章 再統合(レユニオン)
第3章-② 探索命令
しおりを挟む
一晩を自室で休養して、プリンセスはすっかり疲れがとれたのか、早朝から馬場に出た。
「アミスタ、今日も走りましょう」
無論、エミリアもそのそばにぴたりとついている。彼女はもはや近衛兵ではなかったが、黒のチョハをまとっている。彼女以上に、この近衛兵の正装が似合う者はいない。
片腕でも、乗馬はできるのか。
最初は苦労したが、運動センスの非凡なエミリアは、すぐに要領を得てしまった。乗馬は彼女らの日課で、特にプリンセスが愛馬のアミスタを手に入れてからは、朝から日が暮れるまで広い馬場をともに駆け回ったものである。
「ともかくプリンセスもマルティーニ兵団長も、ご壮健で本当によかった」
馬場に設置された休憩所で、アンナがひとりごちた。
既に三十路を迎えている彼女は、征旅の疲労がまだとれず、全身に鈍い痛みがあるが、プリンセスの新しい世が始まるとあって、気分はいたって充実している。プリンセスを支持する者はこの時期、同じ精神的高揚や期待感を共有していることであろう。
遠征に同行した近衛兵団は、全員に一日の休暇が与えられていて、彼女もその対象だったが、あえてその厚意を返上して護衛任務に就いている。この日、宮殿を警備しているのはアンナと遠征期間に宮殿に居残っていたフェリシア百人長以下100人のみである。
しばらく乗馬の様子を見守っていると、後ろから「アンナ」と声をかけるものがあった。近衛兵団においては、エミリアが兵団長を退任して以後は、彼女をこう呼ぶ者は一人しかいない。
「兄さん、来てくれてありがとう」
「いや、どうせ暇な身だ」
アンナの兄、アンドレアが自嘲気味に笑った。彼は近衛兵団の十人長で、戦役中はフェリシア百人長に従い、レユニオンパレスで留守番をしていた。この人事を聞いたとき、彼は自らの不運を嘆いたものである。宮殿に留まっている限り、戦功を挙げることはできないからだ。
王宮における女王一家及び国賓の警護、王宮の警備と防衛を管轄する近衛兵団には、ロンバルディア教国という代々女性が王となる国ならではの特殊な慣習があり、百人長以上の幹部は全員女性とされている。百人長ともなると女王や王女と直接、接触することが多く、これほどの地位に男性を就けることは、王家の神聖性を保つ上で障りがあるからである。
十人長以下は無論、男性がほとんどである。近衛兵団は通常、宮殿を固く守るのが任務だから、功に恵まれる機会というのはまずない。
その意味では今回の叛乱軍征討が絶好機で、アンドレアも腕を撫していたところ、彼の部署は居残り組となった、という次第である。
近衛兵団のなかには戦役で際立った功績を残した者が少なからずおり、なかには他師団へ百人長として転任することが内定していたりと華やかなものだが、アンドレアは当然、そうした動きとは無縁なので、妹としてはすまないという気持ちが多分にある。
もっとも、残留部隊の選抜は彼女に代わってヴァネッサ近衛兵団副団長代理が行っていたし、個人的武勇も指揮能力も人並みに過ぎぬこの兄では、どれだけの武勲を立てられたかは疑問ではあったが。
「実は、プリンセスから極秘の任務を与えるに足る者はいるか、心当たりを尋ねられて。そこで、私は兄上の名を」
「極秘の任務とは」
「プリンセスの暗殺未遂事件、そこに居合わせた市民の捜索」
「暗殺の真相を確認しようと?国を二分した内乱も終わり、そのようなものは人手をかけるだけ無駄だろう」
「少し、事情があるの」
アンナはその事情とやらを細かく説明した。
第二師団が放った刺客によるカルディナーレ神殿参道での襲撃、そこからエミリアをはじめとする近衛兵団はプリンセスを護衛しつつ逃走を図ったが、山林を駆け回るうち、味方は散り散りとなり、ついに暗殺者の凶刃がプリンセスを捉えた。エミリアが己の左腕と引き換えに辛うじてプリンセスを守ったのだが、さらに刺客が迫ってきた。
エミリアの腕を射抜いた刺客の矢には毒が塗られていたため彼女はついに昏倒して、プリンセスは護衛を全員失った。
その時、見知らぬ盲人が一人、プリンセスと刺客のあいだに立ちはだかったという。
一瞬、感じたことのないような浮揚感に包まれて、すぐあとには三人の追っ手がすさまじい悲鳴とともに転がっていた。彼らはすぐ近衛兵団に捕縛されたが、いずれも発狂したように自殺の道を選んだ。
「プリンセスが言うには、あれはまさに術者であったと」
「術者、術者だと」
アンドレアは魂が消し飛ぶほどに驚愕して、慌てて声を落とした。
「まさか、何かの間違いだろう。あれはおとぎ話だ。伝説だよ」
「もちろん、私も信じられないけど、プリンセスが間違いないとおっしゃって」
「プリンセスは、術者が術を使うのを見たのか」
「いいえ。ただ、そうとしか説明がつかないと。近衛兵団が駆けつけた時には、マルティーニ兵団長は気絶していて、プリンセスお一人でいらした。その状況で、まるで両目をくりぬかれたような刺客が三人。確かにほかに説明がつかない」
「おい、その調査をしろと言い出すんじゃないだろうな」
「そうでなければわざわざ呼んだりしない」
ばかな、という顔を、アンドレアは見せた。おとぎ話の調査など、子供の使いではないか。
「情報収集ならマニシェ諜報局長の仕事だろう。あのあがり症の太っちょの」
アンナは不用意な発言を繰り返す兄を叩き出すようにして追い払った。厳しく口止めしたうえで、上官からの任務として捜索を命じたのである。
ファエンツァの町はそう大きくはない。盲人は珍しいから町で聞き込みをすれば居所くらいはすぐに割れるであろう。簡単な任務だし、仕事を与えられるだけましと思ってもらいたかった。
当のアンドレアは、鬱屈としている。どうせなら、自分も妹のように、部下を率いて敵と戦い武功を立て名を上げたい。しかも今回は極秘の命令で、部下も使えない。たった一人で、ファエンツァ付近から目の見えぬ謎の若者を探し出すのだ。孤独で、張り合いがない。
何より、調査が長期に及べば、プリンセスの戴冠式やセレモニーに参加できなくなってしまう。近衛兵として最高の晴れ舞台であるはずが、自分だけは人探しなどせねばならないとは。
ぶつくさと不平不満を呟きつつ、旅支度をして即日、国都を離れた。
ファエンツァの町はそう遠くはないが、国都の華やかさからすれば田舎である。
内乱の平定に伴い、新体制特需を見込んで多くの商人や旅人が国都を目指して流入するなか、彼は一人、その流れに逆らって心はずまぬ任務へと向かった。
「アミスタ、今日も走りましょう」
無論、エミリアもそのそばにぴたりとついている。彼女はもはや近衛兵ではなかったが、黒のチョハをまとっている。彼女以上に、この近衛兵の正装が似合う者はいない。
片腕でも、乗馬はできるのか。
最初は苦労したが、運動センスの非凡なエミリアは、すぐに要領を得てしまった。乗馬は彼女らの日課で、特にプリンセスが愛馬のアミスタを手に入れてからは、朝から日が暮れるまで広い馬場をともに駆け回ったものである。
「ともかくプリンセスもマルティーニ兵団長も、ご壮健で本当によかった」
馬場に設置された休憩所で、アンナがひとりごちた。
既に三十路を迎えている彼女は、征旅の疲労がまだとれず、全身に鈍い痛みがあるが、プリンセスの新しい世が始まるとあって、気分はいたって充実している。プリンセスを支持する者はこの時期、同じ精神的高揚や期待感を共有していることであろう。
遠征に同行した近衛兵団は、全員に一日の休暇が与えられていて、彼女もその対象だったが、あえてその厚意を返上して護衛任務に就いている。この日、宮殿を警備しているのはアンナと遠征期間に宮殿に居残っていたフェリシア百人長以下100人のみである。
しばらく乗馬の様子を見守っていると、後ろから「アンナ」と声をかけるものがあった。近衛兵団においては、エミリアが兵団長を退任して以後は、彼女をこう呼ぶ者は一人しかいない。
「兄さん、来てくれてありがとう」
「いや、どうせ暇な身だ」
アンナの兄、アンドレアが自嘲気味に笑った。彼は近衛兵団の十人長で、戦役中はフェリシア百人長に従い、レユニオンパレスで留守番をしていた。この人事を聞いたとき、彼は自らの不運を嘆いたものである。宮殿に留まっている限り、戦功を挙げることはできないからだ。
王宮における女王一家及び国賓の警護、王宮の警備と防衛を管轄する近衛兵団には、ロンバルディア教国という代々女性が王となる国ならではの特殊な慣習があり、百人長以上の幹部は全員女性とされている。百人長ともなると女王や王女と直接、接触することが多く、これほどの地位に男性を就けることは、王家の神聖性を保つ上で障りがあるからである。
十人長以下は無論、男性がほとんどである。近衛兵団は通常、宮殿を固く守るのが任務だから、功に恵まれる機会というのはまずない。
その意味では今回の叛乱軍征討が絶好機で、アンドレアも腕を撫していたところ、彼の部署は居残り組となった、という次第である。
近衛兵団のなかには戦役で際立った功績を残した者が少なからずおり、なかには他師団へ百人長として転任することが内定していたりと華やかなものだが、アンドレアは当然、そうした動きとは無縁なので、妹としてはすまないという気持ちが多分にある。
もっとも、残留部隊の選抜は彼女に代わってヴァネッサ近衛兵団副団長代理が行っていたし、個人的武勇も指揮能力も人並みに過ぎぬこの兄では、どれだけの武勲を立てられたかは疑問ではあったが。
「実は、プリンセスから極秘の任務を与えるに足る者はいるか、心当たりを尋ねられて。そこで、私は兄上の名を」
「極秘の任務とは」
「プリンセスの暗殺未遂事件、そこに居合わせた市民の捜索」
「暗殺の真相を確認しようと?国を二分した内乱も終わり、そのようなものは人手をかけるだけ無駄だろう」
「少し、事情があるの」
アンナはその事情とやらを細かく説明した。
第二師団が放った刺客によるカルディナーレ神殿参道での襲撃、そこからエミリアをはじめとする近衛兵団はプリンセスを護衛しつつ逃走を図ったが、山林を駆け回るうち、味方は散り散りとなり、ついに暗殺者の凶刃がプリンセスを捉えた。エミリアが己の左腕と引き換えに辛うじてプリンセスを守ったのだが、さらに刺客が迫ってきた。
エミリアの腕を射抜いた刺客の矢には毒が塗られていたため彼女はついに昏倒して、プリンセスは護衛を全員失った。
その時、見知らぬ盲人が一人、プリンセスと刺客のあいだに立ちはだかったという。
一瞬、感じたことのないような浮揚感に包まれて、すぐあとには三人の追っ手がすさまじい悲鳴とともに転がっていた。彼らはすぐ近衛兵団に捕縛されたが、いずれも発狂したように自殺の道を選んだ。
「プリンセスが言うには、あれはまさに術者であったと」
「術者、術者だと」
アンドレアは魂が消し飛ぶほどに驚愕して、慌てて声を落とした。
「まさか、何かの間違いだろう。あれはおとぎ話だ。伝説だよ」
「もちろん、私も信じられないけど、プリンセスが間違いないとおっしゃって」
「プリンセスは、術者が術を使うのを見たのか」
「いいえ。ただ、そうとしか説明がつかないと。近衛兵団が駆けつけた時には、マルティーニ兵団長は気絶していて、プリンセスお一人でいらした。その状況で、まるで両目をくりぬかれたような刺客が三人。確かにほかに説明がつかない」
「おい、その調査をしろと言い出すんじゃないだろうな」
「そうでなければわざわざ呼んだりしない」
ばかな、という顔を、アンドレアは見せた。おとぎ話の調査など、子供の使いではないか。
「情報収集ならマニシェ諜報局長の仕事だろう。あのあがり症の太っちょの」
アンナは不用意な発言を繰り返す兄を叩き出すようにして追い払った。厳しく口止めしたうえで、上官からの任務として捜索を命じたのである。
ファエンツァの町はそう大きくはない。盲人は珍しいから町で聞き込みをすれば居所くらいはすぐに割れるであろう。簡単な任務だし、仕事を与えられるだけましと思ってもらいたかった。
当のアンドレアは、鬱屈としている。どうせなら、自分も妹のように、部下を率いて敵と戦い武功を立て名を上げたい。しかも今回は極秘の命令で、部下も使えない。たった一人で、ファエンツァ付近から目の見えぬ謎の若者を探し出すのだ。孤独で、張り合いがない。
何より、調査が長期に及べば、プリンセスの戴冠式やセレモニーに参加できなくなってしまう。近衛兵として最高の晴れ舞台であるはずが、自分だけは人探しなどせねばならないとは。
ぶつくさと不平不満を呟きつつ、旅支度をして即日、国都を離れた。
ファエンツァの町はそう遠くはないが、国都の華やかさからすれば田舎である。
内乱の平定に伴い、新体制特需を見込んで多くの商人や旅人が国都を目指して流入するなか、彼は一人、その流れに逆らって心はずまぬ任務へと向かった。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
イクメン王配に転生したら、妻は気弱な戦争狂でした〜冷徹女王と転生王配の溺愛ラブストーリー
白猫
恋愛
男性客室乗務員だった神居裕介が転生したのは、最後まで攻略できなかった育成ゲーム「ジェンティエーナ・ビルド」の世界。主人公カミーユ・ルエルグランとして公爵家のベッドで目を覚ますと、ゲームの世界を実世界として新たな人生を歩み始める。ゲームの中ではバッドエンドしか経験できず何度も死んだことから、ストーリーを変えようと手を尽くすが、運命には逆らえないようだ。戦争狂と謳われる妻ジェンティエーナの本当の姿を知ったカミーユが腹を括って王家に婿入りし、かけがえのない家族になっていくラブストーリー。さぁ!この世界で神居裕介は妻と子を立派に育て上げることができるのか?そして、王配カミーユとして女王と白髪になるまで愛し合うことができるのか?どうぞお楽しみに。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
解体の勇者の成り上がり冒険譚
無謀突撃娘
ファンタジー
旧題:異世界から呼ばれた勇者はパーティから追放される
とあるところに勇者6人のパーティがいました
剛剣の勇者
静寂の勇者
城砦の勇者
火炎の勇者
御門の勇者
解体の勇者
最後の解体の勇者は訳の分からない神様に呼ばれてこの世界へと来た者であり取り立てて特徴らしき特徴などありません。ただひたすら倒したモンスターを解体するだけしかしません。料理などをするのも彼だけです。
ある日パーティ全員からパーティへの永久追放を受けてしまい勇者の称号も失い一人ギルドに戻り最初からの出直しをします
本人はまったく気づいていませんでしたが他の勇者などちょっとばかり煽てられている頭馬鹿なだけの非常に残念な類なだけでした
そして彼を追い出したことがいかに愚かであるのかを後になって気が付くことになります
そしてユウキと呼ばれるこの人物はまったく自覚がありませんが様々な方面の超重要人物が自らが頭を下げてまでも、いくら大金を支払っても、いくらでも高待遇を約束してまでも傍におきたいと断言するほどの人物なのです。
そうして彼は自分の力で前を歩きだす。
祝!書籍化!
感無量です。今後とも応援よろしくお願いします。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる