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2章
第37話
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「ただいまー!!」
「お…邪魔します…。」
あわわわわわわわわわわ。マジで来ちゃった。なんで北風こんなに元気なの?
俺彼氏でもなんでもないのに北風の親と会うんだよ?緊張しない?
考えて欲しい。北風は美人。雪乃ちゃんは美人。こう来たらお母さんも綺麗なんだろう。オーラがきつそうだな。問題はここじゃない!
まず、お母さんなら北風が金髪ゴリラと付き合ってたのは知ってるはず。なら北風に近寄る男は殺す!ぐらいでいてもおかしくない気がする。雪乃ちゃんはどうやら知らないようだった。ちょっと文化祭のことを伝えて見たけど、よく分かってなかったし。
そうじゃなくてもナンパの経験はあったはずだ。なら俺の事をどう思ってるのかは何となく予想がつく。
「おかえりー。荒木先輩も無事で何よりです。」
雪乃ちゃんが出迎えてくれた。というか本当にそう思ってる??俺のご冥福を祈ってたんだけど?
「お母さんリビングにいるよー。」
終わった。いや、まぁ大丈夫だろ。北風と雪乃ちゃんの親だ。優しい人に決まってる。それに父親がいないだけマシだろ。
「そうなんだ。私はカミラを部屋に置いてから行くよ!お父さんは?」
「お母さんに追い出された~。」
お母さん、強いなぁ。今からそんな人に会うのか。緊張してきた。
俺はクマのぬいぐるみ、カミラを北風に渡して、雪乃ちゃんに続いてリビングに入った。
「お邪魔します。」
「お?あんたが荒木か。真美がお世話になってるって聞いてるよ。」
oh...。そこに居たのは確かに北風に似ている女性だった。正直北風が「お姉ちゃん」って言っても信じるとおもう。それぐらいに若く見えて美人だった。ただそこはかとなくヤンキー臭というか。なんか威圧を感じるというか。一言で言うとコエー。月夜姉ちゃんも恐いと感じることがあるけどそれとはまた違うな。
「は、はい!はじめまして。荒木神楽です。」
落ち着け。見た目に惑わされるな。中学時代の俺はどんな環境でも生きてきたんだ。今更友達の親ぐらいで!
「それでおば……」
「殺すぞ?私はそうだな…。桜お姉さんか、桜さんだな。」
「は、はい。すみません。桜さんでお願いします。」
コッワ!!北風はこんな環境で過ごしてきたのに泣き虫なのか!?どうなってんだこの家庭!?
「荒木くんこっち来て!料理作るよ!」
「分かった!」
とりあえず料理を作ろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「「「「いただきます。」」」」
肉じゃがは上手く作れた。ちなみに北風家に来てからは注意して北風の名前を呼んでいない。これは前回から学んだ。ただ雪乃ちゃんが少しつまらなさそうというか、面白くない顔で俺を見てたけど。
うん。普通に美味しい。北風の言う通りに作ったら何とか作れた。それに加えて料理も前回より上手くなってると褒められた。やったぜ!
「「「「ごちそうさまでした。」」」」
終わったあとは今日の出来事を話すことになった。ヒステリック女のことは話していない。映画とゲームセンターと、服屋行った時の出来事だけを話した。
基本は北風が喋っている。
ただ話していて不思議に思ったのは桜さんはともかく雪乃ちゃんまでブラックコーヒーを飲めることだ。結構苦いはずなのに割と普通に飲んでいる。
「あ、なくなっちゃった。」
雪乃ちゃんのコーヒーが無くなったようだ。
「近くの自販機あるから買ってこようか?」
北風の家から歩いて5分ぐらいのところに自販機がある。そこでブラックコーヒーを買ったので同じところにもう一度行こうと思って俺が提案したんだけど…。
「いえ、大丈夫です。私が買ってきます。お母さんはいる?」
「お願いするわ。お金は渡すから。一応真美もついて行って。こんな時間だし。」
えぇ~??つまり俺は桜さんと2人きりということか?
「分かった!私が帰ってくるまで帰らないでね?」
「お、おう。」
帰らせてくれないだろうな、桜さんが。
ガチャンっ!
ということで桜さんと2人きりになった。なんの話しをしたらいいんだろう。
「…あんたが文化祭で真美を助けたって聞いたけど本当?」
「まぁ、助けたっていうか、ムカついたやつぶん殴っただけですけど…。」
「…そいつって金髪の不良?」
「っ!?やっぱり知ってるんですね。」
「えぇ。真美の友達から聞いたわ。」
「…そうですか。」
つまり、襲われかけたことも知っているはずだ。俺も木村さん達から話を聞いたんだし。さすがにそれを桜さんが聞いてないはずがない。
「えっと…、それで俺に何か用とかあったりします?」
「まぁ、お礼は言っとこうと思ってね。」
「あ…ありがとうございます。」
お礼を言うだけのために俺と話したかったのか?
「……真美は自分を強く見せるために高校から変わった。まぁ、そのせいで家族とも顔を合わす機会が減ったけどね。けど、あんたと出会ってからは少し楽しそうでね。」
「は、はぁ。」
確かに北風と雪乃ちゃんの親って感じがする。雪乃ちゃんにも似たようなこと言われたし。
「あの子は見た目に反して結構弱くて脆い。…私に似てるからね。」
北風が意外と弱いことは知ってる。あ…れ?なら、俺がやったことは間違いだった?後悔して学んで生まれたのがあの仮面だとしたら俺がそれをとったのは…。
「だからまぁ、よろしく頼むよ。真美をまた助けてやって欲しい。」
「はい。もちろんです。」
1度おれは思考を止めてこの考えを辞めた。間違いかどうかを決めるのは俺じゃない。北風自身だ。
「ところであんた、昔喧嘩とかしなかった?」
「はぁ。しましたけど?」
友達との喧嘩じゃなくて本物の殴り合いだが。
「そうか。私は看護師なんだけど偶に「荒木」って名前を怪我した奴らが言ってんだけどそれ、あんただろ?」
何っ!?どういうことだ、それ!というか桜さん看護師やってるの!?想像つかないんだけど??俺の中で看護師=天使というイメージがあるからか?
「なんか語ってくるんだよね。「荒木さんが~」ってな。最近は聞いてないけど。」
アイツらっ!!
俺はちょっと懲らしめてやっただけでなんか慕ってきやがって。ポケモ〇じゃないんだけど!
「何て言ってたっけな?あぁ~確か、し……」
「それ以上は言わないでください!黒歴史ですから!!」
恥ずかしい!!超恥ずかしい!アイツら未だにそんなこと言ってるのかよ!今度会ったら注意しておこう!
俺は言わないが桜さんは多分俺の2つ名を言おうとしたんだ!しかも、アイツらが考えて俺になんか言ってくるんだよ!全部却下したのに!!
「お願いですからそれを北風や、雪乃ちゃんに言うようなことだけはしないでください。」
必死に頭を下げてお願いする。こんなことを聞かれた暁には自殺してしまうでしょう。
「わかったわかった。そこまでお願いされたらさすがの私も言わないよ。ただなんかあったら助けてやってくれよ?」
「わかりました!いくらでもします!その代わり言わないでくださいね?言ったら自殺しますから!」
桜さんはニイッと笑う。その姿が北風に似ているから親子だなぁって思わずにはいられない。
「それに北風には中学と違って親しい友達がいますから。」
「ほぉ。よく見てるね~。」
「あんなことがあったら少しぐらい気にかけますよ。」
「ふふっ。まぁ、よろしく頼むよ。あんたにしかできないことがあるだろしね。」
「「ただいまぁ~。」」
「お帰り!」
北風が2本、雪乃ちゃんが2本、合計4本のブラックコーヒーを購入したみたいだ。多すぎない?
「さて、続きをきかせて貰おうか!」
「わかった!どこまで話したっけ?」
「……ゲームセンターでカミラ取った所までだな。」
俺もクマのぬいぐるみとは言わずカミラと言っている辺り結構その名前を気に入っているのかもしれないな。今日でお別れだけど。
「そうそう!その後にプリクラ撮ったんだよ!」
「へぇ?ちなみにどっちが言い出したんですか?」
「荒木くん!」
「違ぇよ!北風だよ!!?」
「うっ!で、でもあの時は荒木くんが悪かったと思うよ!」
あれはどう考えても北風からだろ!?俺はただ北風に従っただけだって!あの場面を見たら誰でもそう言うだろう。あの時の俺に拒否する権利があったのかと問われればなかっただろう。
「北風?私たち全員北風ですけど?荒木先輩!」
あっ!!はめられた!雪乃ちゃんを見るとすごくニヤついていた。まさか北風の返答も予測済みだったのか?そもそも何が目的でこんなことしてるのだろうか??
「3人もいたんじゃ分からないわね~。ちゃんと名前で呼んでくれないと!」
チッ!桜さんまで敵に回ってしまったか……。そもそも良く考えれば桜さん、雪乃ちゃん、北風それぞれ呼んでいるのだから分かっているだろうに!北風も何故かこっちみてくるし。はぁ。雪乃ちゃんの勝ちだな。
「……真美……だっただろ。」
「…は、はい…。そうです……。」
なぜに敬語?それに顔も下に向けている。しかし隣に座る俺には北風が赤くなっているのが見える。多分俺も北風と同じ状態だろうな。
前を見ると雪乃ちゃんと桜さんがごくごくと無糖コーヒーを飲んでいた。水のように飲んでいる光景には恐怖すら覚える。よくやるなぁ。
「美味しいですね。」「全くね。雪乃。」
「それではお話の続きをどうぞ!」
「えっ?あ、うん!それでねその後昼ごはんを食べに行ったんだけど……」
あぁ、帰りてぇ。
「お…邪魔します…。」
あわわわわわわわわわわ。マジで来ちゃった。なんで北風こんなに元気なの?
俺彼氏でもなんでもないのに北風の親と会うんだよ?緊張しない?
考えて欲しい。北風は美人。雪乃ちゃんは美人。こう来たらお母さんも綺麗なんだろう。オーラがきつそうだな。問題はここじゃない!
まず、お母さんなら北風が金髪ゴリラと付き合ってたのは知ってるはず。なら北風に近寄る男は殺す!ぐらいでいてもおかしくない気がする。雪乃ちゃんはどうやら知らないようだった。ちょっと文化祭のことを伝えて見たけど、よく分かってなかったし。
そうじゃなくてもナンパの経験はあったはずだ。なら俺の事をどう思ってるのかは何となく予想がつく。
「おかえりー。荒木先輩も無事で何よりです。」
雪乃ちゃんが出迎えてくれた。というか本当にそう思ってる??俺のご冥福を祈ってたんだけど?
「お母さんリビングにいるよー。」
終わった。いや、まぁ大丈夫だろ。北風と雪乃ちゃんの親だ。優しい人に決まってる。それに父親がいないだけマシだろ。
「そうなんだ。私はカミラを部屋に置いてから行くよ!お父さんは?」
「お母さんに追い出された~。」
お母さん、強いなぁ。今からそんな人に会うのか。緊張してきた。
俺はクマのぬいぐるみ、カミラを北風に渡して、雪乃ちゃんに続いてリビングに入った。
「お邪魔します。」
「お?あんたが荒木か。真美がお世話になってるって聞いてるよ。」
oh...。そこに居たのは確かに北風に似ている女性だった。正直北風が「お姉ちゃん」って言っても信じるとおもう。それぐらいに若く見えて美人だった。ただそこはかとなくヤンキー臭というか。なんか威圧を感じるというか。一言で言うとコエー。月夜姉ちゃんも恐いと感じることがあるけどそれとはまた違うな。
「は、はい!はじめまして。荒木神楽です。」
落ち着け。見た目に惑わされるな。中学時代の俺はどんな環境でも生きてきたんだ。今更友達の親ぐらいで!
「それでおば……」
「殺すぞ?私はそうだな…。桜お姉さんか、桜さんだな。」
「は、はい。すみません。桜さんでお願いします。」
コッワ!!北風はこんな環境で過ごしてきたのに泣き虫なのか!?どうなってんだこの家庭!?
「荒木くんこっち来て!料理作るよ!」
「分かった!」
とりあえず料理を作ろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「「「「いただきます。」」」」
肉じゃがは上手く作れた。ちなみに北風家に来てからは注意して北風の名前を呼んでいない。これは前回から学んだ。ただ雪乃ちゃんが少しつまらなさそうというか、面白くない顔で俺を見てたけど。
うん。普通に美味しい。北風の言う通りに作ったら何とか作れた。それに加えて料理も前回より上手くなってると褒められた。やったぜ!
「「「「ごちそうさまでした。」」」」
終わったあとは今日の出来事を話すことになった。ヒステリック女のことは話していない。映画とゲームセンターと、服屋行った時の出来事だけを話した。
基本は北風が喋っている。
ただ話していて不思議に思ったのは桜さんはともかく雪乃ちゃんまでブラックコーヒーを飲めることだ。結構苦いはずなのに割と普通に飲んでいる。
「あ、なくなっちゃった。」
雪乃ちゃんのコーヒーが無くなったようだ。
「近くの自販機あるから買ってこようか?」
北風の家から歩いて5分ぐらいのところに自販機がある。そこでブラックコーヒーを買ったので同じところにもう一度行こうと思って俺が提案したんだけど…。
「いえ、大丈夫です。私が買ってきます。お母さんはいる?」
「お願いするわ。お金は渡すから。一応真美もついて行って。こんな時間だし。」
えぇ~??つまり俺は桜さんと2人きりということか?
「分かった!私が帰ってくるまで帰らないでね?」
「お、おう。」
帰らせてくれないだろうな、桜さんが。
ガチャンっ!
ということで桜さんと2人きりになった。なんの話しをしたらいいんだろう。
「…あんたが文化祭で真美を助けたって聞いたけど本当?」
「まぁ、助けたっていうか、ムカついたやつぶん殴っただけですけど…。」
「…そいつって金髪の不良?」
「っ!?やっぱり知ってるんですね。」
「えぇ。真美の友達から聞いたわ。」
「…そうですか。」
つまり、襲われかけたことも知っているはずだ。俺も木村さん達から話を聞いたんだし。さすがにそれを桜さんが聞いてないはずがない。
「えっと…、それで俺に何か用とかあったりします?」
「まぁ、お礼は言っとこうと思ってね。」
「あ…ありがとうございます。」
お礼を言うだけのために俺と話したかったのか?
「……真美は自分を強く見せるために高校から変わった。まぁ、そのせいで家族とも顔を合わす機会が減ったけどね。けど、あんたと出会ってからは少し楽しそうでね。」
「は、はぁ。」
確かに北風と雪乃ちゃんの親って感じがする。雪乃ちゃんにも似たようなこと言われたし。
「あの子は見た目に反して結構弱くて脆い。…私に似てるからね。」
北風が意外と弱いことは知ってる。あ…れ?なら、俺がやったことは間違いだった?後悔して学んで生まれたのがあの仮面だとしたら俺がそれをとったのは…。
「だからまぁ、よろしく頼むよ。真美をまた助けてやって欲しい。」
「はい。もちろんです。」
1度おれは思考を止めてこの考えを辞めた。間違いかどうかを決めるのは俺じゃない。北風自身だ。
「ところであんた、昔喧嘩とかしなかった?」
「はぁ。しましたけど?」
友達との喧嘩じゃなくて本物の殴り合いだが。
「そうか。私は看護師なんだけど偶に「荒木」って名前を怪我した奴らが言ってんだけどそれ、あんただろ?」
何っ!?どういうことだ、それ!というか桜さん看護師やってるの!?想像つかないんだけど??俺の中で看護師=天使というイメージがあるからか?
「なんか語ってくるんだよね。「荒木さんが~」ってな。最近は聞いてないけど。」
アイツらっ!!
俺はちょっと懲らしめてやっただけでなんか慕ってきやがって。ポケモ〇じゃないんだけど!
「何て言ってたっけな?あぁ~確か、し……」
「それ以上は言わないでください!黒歴史ですから!!」
恥ずかしい!!超恥ずかしい!アイツら未だにそんなこと言ってるのかよ!今度会ったら注意しておこう!
俺は言わないが桜さんは多分俺の2つ名を言おうとしたんだ!しかも、アイツらが考えて俺になんか言ってくるんだよ!全部却下したのに!!
「お願いですからそれを北風や、雪乃ちゃんに言うようなことだけはしないでください。」
必死に頭を下げてお願いする。こんなことを聞かれた暁には自殺してしまうでしょう。
「わかったわかった。そこまでお願いされたらさすがの私も言わないよ。ただなんかあったら助けてやってくれよ?」
「わかりました!いくらでもします!その代わり言わないでくださいね?言ったら自殺しますから!」
桜さんはニイッと笑う。その姿が北風に似ているから親子だなぁって思わずにはいられない。
「それに北風には中学と違って親しい友達がいますから。」
「ほぉ。よく見てるね~。」
「あんなことがあったら少しぐらい気にかけますよ。」
「ふふっ。まぁ、よろしく頼むよ。あんたにしかできないことがあるだろしね。」
「「ただいまぁ~。」」
「お帰り!」
北風が2本、雪乃ちゃんが2本、合計4本のブラックコーヒーを購入したみたいだ。多すぎない?
「さて、続きをきかせて貰おうか!」
「わかった!どこまで話したっけ?」
「……ゲームセンターでカミラ取った所までだな。」
俺もクマのぬいぐるみとは言わずカミラと言っている辺り結構その名前を気に入っているのかもしれないな。今日でお別れだけど。
「そうそう!その後にプリクラ撮ったんだよ!」
「へぇ?ちなみにどっちが言い出したんですか?」
「荒木くん!」
「違ぇよ!北風だよ!!?」
「うっ!で、でもあの時は荒木くんが悪かったと思うよ!」
あれはどう考えても北風からだろ!?俺はただ北風に従っただけだって!あの場面を見たら誰でもそう言うだろう。あの時の俺に拒否する権利があったのかと問われればなかっただろう。
「北風?私たち全員北風ですけど?荒木先輩!」
あっ!!はめられた!雪乃ちゃんを見るとすごくニヤついていた。まさか北風の返答も予測済みだったのか?そもそも何が目的でこんなことしてるのだろうか??
「3人もいたんじゃ分からないわね~。ちゃんと名前で呼んでくれないと!」
チッ!桜さんまで敵に回ってしまったか……。そもそも良く考えれば桜さん、雪乃ちゃん、北風それぞれ呼んでいるのだから分かっているだろうに!北風も何故かこっちみてくるし。はぁ。雪乃ちゃんの勝ちだな。
「……真美……だっただろ。」
「…は、はい…。そうです……。」
なぜに敬語?それに顔も下に向けている。しかし隣に座る俺には北風が赤くなっているのが見える。多分俺も北風と同じ状態だろうな。
前を見ると雪乃ちゃんと桜さんがごくごくと無糖コーヒーを飲んでいた。水のように飲んでいる光景には恐怖すら覚える。よくやるなぁ。
「美味しいですね。」「全くね。雪乃。」
「それではお話の続きをどうぞ!」
「えっ?あ、うん!それでねその後昼ごはんを食べに行ったんだけど……」
あぁ、帰りてぇ。
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