26 / 29
第26話 さよならゴリラ
しおりを挟む
「……」
俺はカラカラになった喉を潤そうとストローを吸った。とっくのとうに飲み干していて、氷しか残っていなかった。
「……猿山君も……私の大切な友達だよ」
後藤さん……。
「ごめんなさい。月乃を待たせてるから、そろそろ行かないと」
「……分かりました。長々とすみませんでした」
「ううん、全然いいの。気にしないで」
後藤さんがトレーを持って立ち上がった。俺は見つからないように俯き、さり気なく顔を手で隠した。
「……最後に私から、聞いてもいいかな?」
「はい、何でしょう?」
「お兄さんは何で……こんなゴリラみたいな私を好きになってくれたのかな」
何を言ってるんだ後藤さん。そんなの……決まってるじゃないか。
「……正直、あたしも最初はビックリしました。本当にこの人が兄貴の初恋の相手なのかって。でも、今ならよく分かります。だって後藤先輩は、本当に素敵な女性なんですから。だから、兄が好きになるのも当然です」
「ふふ……ありがとう晴香ちゃん。私も晴香ちゃんみたいな妹が欲しかったな。お兄さん想いの妹さんを持って、猿山君は幸せ者だね」
「あ、あたしは別にそんな……!」
「それじゃあ、またね。一緒にお話できて良かったよ」
後藤さんはそのまま歩き出し、トレーの上のゴミを捨ててから階段を下りて行ってしまった。晴香はしばらく座ったまま動かなかったが、やがて溜め息を1つついて立ち上がり、帰っていった。
俺の心境は複雑だ。結局望みゼロである事を嘆くべきなのか、後藤さんの言うように俺のためにあそこまでしてくれる妹がいたという事を、喜べばいいのか。結局俺はこれからどうすればいいのだろう。
……もういい、帰ろう。ただ盗み聞きしていただけなのに、何だかどっと疲れた。短時間で感情の起伏が激しすぎた。俺は脱力のまま立ち上がった。
「いてっ」
しまった。周りをよく見ずに立ったせいで、誰かとぶつかってしまった。
「あ、すいませ…………うわっ!?」
「何だよ、でかい声出さないでくんない?」
く、熊井!? 何でここに!? 後藤さん達と別れて、先にいつもの喫茶店とやらに行ってたはずじゃ……。そうか、こいつも俺と同様、2人の話が気になって盗み聞きしてたクチか。
「い……いつからいたんだ?」
「あんたが席についてすぐ。あんたの後ろの席にいたよ」
マジかよ……全然気付かなかった。後藤さん達に意識を集中しすぎて、周りの事など全く気にしなかった。
熊井は俺が座ってた椅子の向かい側の椅子に座り、腕を組んで俺を見上げた。座れって事か……。俺は何故か、母親に説教をくらう小さな子供のような気分に陥り、縮こまりながら着席し直した。
「あの2人の会話、全部聞こえてた?」
「……まあ……そうだな。真横の席だし、全部……だな」
「ふーん、そうなんだ」
き……気まずい。過去に何度か熊井と2人きりになって気まずい思いをした事はあったが、今回のは今までの比ではない。熊井にとって、絶対に聞かれたくないであろう事実を、俺は一部始終聞いてしまったのだから。
しかし、このまま黙ってても仕方ない。毒を食らわば皿まで……という言い方は変かもしれないが、いっその事もう少し突っ込んでみるか?
「なあ、熊井。お前、俺の事本当に好きなのか?」
俺の投げたど真ん中のストレートを、熊井は顔を少し赤くして目を逸らし見送った。しかし、あくまで強気な姿勢を崩したくないのか、再び俺に視線を向けて、いつもの睨み付けるような目に変わる。
「聞いての通りだけど。何か文句ある?」
「いや、全然……文句とかはねえけど。ただ、未だに信じられないなって」
「ふん。ダサいって思ってんでしょ。本当は面と向かって好きって言えないぐらい弱いくせに、いつもこうやって虚勢を張ってたんだからね。好きな女子に構ってほしくて、ついいじめちゃう小学生男子と、まるっきりやってる事が一緒だしね。笑いたきゃ笑えば?」
「笑わねえよ。笑うわけないだろ」
「……何だよ、マジになっちゃって。馬鹿みたい」
熊井はふて腐れたようにそっぽを向いた。
俺が熊井を笑えるわけがない。俺だって散々友人や妹に協力してもらって、最後にはケツを叩かれてようやく想いを伝える事が出来たんだ。好きな人に好きと伝える。簡単なようで、何と難しい事か。俺はそれを身をもって知ったのだ。
「熊井」
「何だよ」
「すまなかった」
俺は膝に手を乗せ、深々と頭を下げた。
「それは……何の謝罪?」
「俺は後藤さんと仲良くなりたくて、後藤さんをパーティーとか旅行に誘うために、お前をダシにしようとしてたんだ。出来れば後藤さんだけ来てほしかったけど、仕方なくお前も誘った。そんな気持ちだったんだ」
「分かってるよそんな事。それに、それはあたしが悪いし。謝られたって困るんだけど」
「もう1つ、謝る事があるんだ」
「……」
聞きたくないという顔だ。恐らく、これから俺が何を言うのか予想できているのだろう。でも、言わせてくれ。お前のためにも、はっきりさせておかなきゃいけないんだ。
「俺は、今でも後藤さんが好きだ。俺の想いは後藤さんには届かないだろう。それでも好きなんだ。後藤さん以外の女の子と付き合うなんて考えられない。だから……お前の気持ちにも応えられない」
無表情だった熊井が、口をきゅっと結んだ。その小さな肩が震えている。それでも熊井は、俺から目を逸らそうとしない。
「……だから……分かってるっての。わざわざ言うな、馬鹿」
熊井の目に涙が浮かんだ。しかし、こぼれ落ちないように必死で堪えている。俺の胸に、今日1番の痛みが走った。駄目だ。ここで同情したら駄目なんだ。そんなのは誰のためにもならない。
熊井が落ち着くまで俺は待った。暫くした後、熊井は目を擦り、いつものように悪そうに口角を吊り上げた。
「それでいいんだよ。もしここでコロッとあたしに乗り換えるような中途半端な気持ちだったら、梨央の親友としてあんたをぶん殴ってたところだよ」
「……それは御免だな」
俺も釣られてフッと笑った。本当に……恋愛ってのは難しいもんだな。まあ俺も熊井も、初恋にしては頑張った方だろう。もっとも、後藤さん以上に好きになれる女性が、今後俺の前に現れるとは思えないけどな。
「あたし、もう行くね。梨央の先回りして待ち合わせ場所に行かないと。梨央が先に着いちゃうとまずいし」
「ああ、そうだな」
熊井が立ち上がり、座ったままの俺の横をすり抜けていった。
「熊井、最後にもう1つ」
「今度は何だよ」
「野球の試合、いつも応援に来てくれてありがとな」
「……」
熊井は何も言わずに行ってしまった。結局ハッピーエンドとはいかなかったが、俺の心を巣くっていた靄もやが、多少なりとも晴れた気がする。今回の件で失った物もあるが、得た物もあるのだ。どんな形であれ、ケリがついて良かった。
未練がないと言うと大噓になる。後藤さんと恋人同士になれなかったのは、本当に残念だ。後藤さんに届かなかった俺の恋心は、きっと一生俺の中に残り続けるのだろう。でも、前を向いて歩こう。そう決めたんだ。
ありがとう……乾……雉田……晴香……熊井。ありがとう……後藤さん。そして、さようなら。
俺はカラカラになった喉を潤そうとストローを吸った。とっくのとうに飲み干していて、氷しか残っていなかった。
「……猿山君も……私の大切な友達だよ」
後藤さん……。
「ごめんなさい。月乃を待たせてるから、そろそろ行かないと」
「……分かりました。長々とすみませんでした」
「ううん、全然いいの。気にしないで」
後藤さんがトレーを持って立ち上がった。俺は見つからないように俯き、さり気なく顔を手で隠した。
「……最後に私から、聞いてもいいかな?」
「はい、何でしょう?」
「お兄さんは何で……こんなゴリラみたいな私を好きになってくれたのかな」
何を言ってるんだ後藤さん。そんなの……決まってるじゃないか。
「……正直、あたしも最初はビックリしました。本当にこの人が兄貴の初恋の相手なのかって。でも、今ならよく分かります。だって後藤先輩は、本当に素敵な女性なんですから。だから、兄が好きになるのも当然です」
「ふふ……ありがとう晴香ちゃん。私も晴香ちゃんみたいな妹が欲しかったな。お兄さん想いの妹さんを持って、猿山君は幸せ者だね」
「あ、あたしは別にそんな……!」
「それじゃあ、またね。一緒にお話できて良かったよ」
後藤さんはそのまま歩き出し、トレーの上のゴミを捨ててから階段を下りて行ってしまった。晴香はしばらく座ったまま動かなかったが、やがて溜め息を1つついて立ち上がり、帰っていった。
俺の心境は複雑だ。結局望みゼロである事を嘆くべきなのか、後藤さんの言うように俺のためにあそこまでしてくれる妹がいたという事を、喜べばいいのか。結局俺はこれからどうすればいいのだろう。
……もういい、帰ろう。ただ盗み聞きしていただけなのに、何だかどっと疲れた。短時間で感情の起伏が激しすぎた。俺は脱力のまま立ち上がった。
「いてっ」
しまった。周りをよく見ずに立ったせいで、誰かとぶつかってしまった。
「あ、すいませ…………うわっ!?」
「何だよ、でかい声出さないでくんない?」
く、熊井!? 何でここに!? 後藤さん達と別れて、先にいつもの喫茶店とやらに行ってたはずじゃ……。そうか、こいつも俺と同様、2人の話が気になって盗み聞きしてたクチか。
「い……いつからいたんだ?」
「あんたが席についてすぐ。あんたの後ろの席にいたよ」
マジかよ……全然気付かなかった。後藤さん達に意識を集中しすぎて、周りの事など全く気にしなかった。
熊井は俺が座ってた椅子の向かい側の椅子に座り、腕を組んで俺を見上げた。座れって事か……。俺は何故か、母親に説教をくらう小さな子供のような気分に陥り、縮こまりながら着席し直した。
「あの2人の会話、全部聞こえてた?」
「……まあ……そうだな。真横の席だし、全部……だな」
「ふーん、そうなんだ」
き……気まずい。過去に何度か熊井と2人きりになって気まずい思いをした事はあったが、今回のは今までの比ではない。熊井にとって、絶対に聞かれたくないであろう事実を、俺は一部始終聞いてしまったのだから。
しかし、このまま黙ってても仕方ない。毒を食らわば皿まで……という言い方は変かもしれないが、いっその事もう少し突っ込んでみるか?
「なあ、熊井。お前、俺の事本当に好きなのか?」
俺の投げたど真ん中のストレートを、熊井は顔を少し赤くして目を逸らし見送った。しかし、あくまで強気な姿勢を崩したくないのか、再び俺に視線を向けて、いつもの睨み付けるような目に変わる。
「聞いての通りだけど。何か文句ある?」
「いや、全然……文句とかはねえけど。ただ、未だに信じられないなって」
「ふん。ダサいって思ってんでしょ。本当は面と向かって好きって言えないぐらい弱いくせに、いつもこうやって虚勢を張ってたんだからね。好きな女子に構ってほしくて、ついいじめちゃう小学生男子と、まるっきりやってる事が一緒だしね。笑いたきゃ笑えば?」
「笑わねえよ。笑うわけないだろ」
「……何だよ、マジになっちゃって。馬鹿みたい」
熊井はふて腐れたようにそっぽを向いた。
俺が熊井を笑えるわけがない。俺だって散々友人や妹に協力してもらって、最後にはケツを叩かれてようやく想いを伝える事が出来たんだ。好きな人に好きと伝える。簡単なようで、何と難しい事か。俺はそれを身をもって知ったのだ。
「熊井」
「何だよ」
「すまなかった」
俺は膝に手を乗せ、深々と頭を下げた。
「それは……何の謝罪?」
「俺は後藤さんと仲良くなりたくて、後藤さんをパーティーとか旅行に誘うために、お前をダシにしようとしてたんだ。出来れば後藤さんだけ来てほしかったけど、仕方なくお前も誘った。そんな気持ちだったんだ」
「分かってるよそんな事。それに、それはあたしが悪いし。謝られたって困るんだけど」
「もう1つ、謝る事があるんだ」
「……」
聞きたくないという顔だ。恐らく、これから俺が何を言うのか予想できているのだろう。でも、言わせてくれ。お前のためにも、はっきりさせておかなきゃいけないんだ。
「俺は、今でも後藤さんが好きだ。俺の想いは後藤さんには届かないだろう。それでも好きなんだ。後藤さん以外の女の子と付き合うなんて考えられない。だから……お前の気持ちにも応えられない」
無表情だった熊井が、口をきゅっと結んだ。その小さな肩が震えている。それでも熊井は、俺から目を逸らそうとしない。
「……だから……分かってるっての。わざわざ言うな、馬鹿」
熊井の目に涙が浮かんだ。しかし、こぼれ落ちないように必死で堪えている。俺の胸に、今日1番の痛みが走った。駄目だ。ここで同情したら駄目なんだ。そんなのは誰のためにもならない。
熊井が落ち着くまで俺は待った。暫くした後、熊井は目を擦り、いつものように悪そうに口角を吊り上げた。
「それでいいんだよ。もしここでコロッとあたしに乗り換えるような中途半端な気持ちだったら、梨央の親友としてあんたをぶん殴ってたところだよ」
「……それは御免だな」
俺も釣られてフッと笑った。本当に……恋愛ってのは難しいもんだな。まあ俺も熊井も、初恋にしては頑張った方だろう。もっとも、後藤さん以上に好きになれる女性が、今後俺の前に現れるとは思えないけどな。
「あたし、もう行くね。梨央の先回りして待ち合わせ場所に行かないと。梨央が先に着いちゃうとまずいし」
「ああ、そうだな」
熊井が立ち上がり、座ったままの俺の横をすり抜けていった。
「熊井、最後にもう1つ」
「今度は何だよ」
「野球の試合、いつも応援に来てくれてありがとな」
「……」
熊井は何も言わずに行ってしまった。結局ハッピーエンドとはいかなかったが、俺の心を巣くっていた靄もやが、多少なりとも晴れた気がする。今回の件で失った物もあるが、得た物もあるのだ。どんな形であれ、ケリがついて良かった。
未練がないと言うと大噓になる。後藤さんと恋人同士になれなかったのは、本当に残念だ。後藤さんに届かなかった俺の恋心は、きっと一生俺の中に残り続けるのだろう。でも、前を向いて歩こう。そう決めたんだ。
ありがとう……乾……雉田……晴香……熊井。ありがとう……後藤さん。そして、さようなら。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
本物の恋、見つけましたⅡ ~今の私は地味だけど素敵な彼に夢中です~
日之影ソラ
恋愛
本物の恋を見つけたエミリアは、ゆっくり時間をかけユートと心を通わていく。
そうして念願が叶い、ユートと相思相愛になることが出来た。
ユートからプロポーズされ浮かれるエミリアだったが、二人にはまだまだ超えなくてはならない壁がたくさんある。
身分の違い、生きてきた環境の違い、価値観の違い。
様々な違いを抱えながら、一歩ずつ幸せに向かって前進していく。
何があっても関係ありません!
私とユートの恋は本物だってことを証明してみせます!
『本物の恋、見つけました』の続編です。
二章から読んでも楽しめるようになっています。
冷徹女王の中身はモノグサ少女でした ~魔女に呪われ国を奪われた私ですが、復讐とか面倒なのでのんびりセカンドライフを目指します~
日之影ソラ
ファンタジー
タイトル統一しました!
小説家になろうにて先行公開中
https://ncode.syosetu.com/n5925iz/
残虐非道の鬼女王。若くして女王になったアリエルは、自国を導き反映させるため、あらゆる手段を尽くした。時に非道とも言える手段を使ったことから、一部の人間からは情の通じない王として恐れられている。しかし彼女のおかげで王国は繁栄し、王国の人々に支持されていた。
だが、そんな彼女の内心は、女王になんてなりたくなかったと嘆いている。前世では一般人だった彼女は、ぐーたらと自由に生きることが夢だった。そんな夢は叶わず、人々に求められるまま女王として振る舞う。
そんなある日、目が覚めると彼女は少女になっていた。
実の姉が魔女と結託し、アリエルを陥れようとしたのだ。女王の地位を奪われたアリエルは復讐を決意……なーんてするわけもなく!
ちょうどいい機会だし、このままセカンドライフを送ろう!
彼女はむしろ喜んだ。
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
あなたに嘘を一つ、つきました
小蝶
恋愛
ユカリナは夫ディランと政略結婚して5年がたつ。まだまだ戦乱の世にあるこの国の騎士である夫は、今日も戦地で命をかけて戦っているはずだった。彼が戦地に赴いて3年。まだ戦争は終わっていないが、勝利と言う戦況が見えてきたと噂される頃、夫は帰って来た。隣に可愛らしい女性をつれて。そして私には何も告げぬまま、3日後には結婚式を挙げた。第2夫人となったシェリーを寵愛する夫。だから、私は愛するあなたに嘘を一つ、つきました…
最後の方にしか主人公目線がない迷作となりました。読みづらかったらご指摘ください。今さらどうにもなりませんが、努力します(`・ω・́)ゞ
初恋はクラーケン
道草家守
恋愛
むかし、昔、あるところに。一人の美しい娘がおりました。
その髪は艶やかに波打つ朝焼けの金。
その肌は象牙のようになめらかで、透き通るような柔らかさ。
いにしえの聖女のようなかぐわしき顔を飾るのは、鮮やかに青い海生石そのものの瞳。
高貴な姫に勝るとも劣らない美しい娘に、街中の男達がぼうっと見とれ求婚しますが、彼女はどんなにすばらしい偉丈夫でも首を横に振るばかり。
それもそのはず、彼女には幼い頃から心に決めたものが居たのです。
ただし、この街のものではなく、人ですらない。
彼女が恋したのは、海底都市を守護する海の化け物。クラーケンだったのでした。
※小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる