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第一章 死霊術師編
旅立ち
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すっかり日も落ち、月が出始めた時間帯。
リオンは、晩御飯に手を付けていた。
今夜は、庭にある畑から採れた野菜と今日狩ってきた魔物の肉を入れたシチューにパンを添えた献立。
リオンが黙々と食べている中、ロゼッタは食事をとらなくても平気な体のため何度も読んでいる本をまた読み返していた。
「そうだわリオン、ちょっといいかしら?」
本を読む手を止め、ロゼッタが食事中に声を掛けてきた。
「なんですか、師匠?」
「……いい加減、母と呼んでもいいのよ」
「毎度のことながらいつも飽きないですね師匠。……まあ、呼びませんけど」
「私としては師匠よりもそっちのほうが好みなのに……」
「はあ……それで、いったい何の用ですか?」
もはやテンプレと化した会話を終え、リオンは話を戻すことにした。
(どうせまた、研究に必要な材料を採ってこいとか言われるんだろうな。……でもたまに、無理難題を押し付けてくるときもあるから、それだけは勘弁してほしいな……)
などと、頭の中で予想を立てつつ、シチューに手を伸ばす。
「あなた、家を出て外の世界に行きなさい」
「……え?」
突然のことに伸ばしていたリオンの手が途中で止まってしまった。
「そ、それって……破門ですか?」
「フフ、違うわ。素質ある人材をどうして手放したりするのよ。言っておくけどリオン、あなたはもう私と同じくらい強くなっているのよ」
「そうですよね……じゃあどういう意味ですか? 別に外の世界に行きたいとは思っていないんですけど……」
「これまで弟子として育ててきましたが、もう私が教えることはなにもありません。次は、社会に出て様々な経験を積んできなさいという意味です」
「はあ……」
リオンはあまり乗り気ではなかった。
ロゼッタと暮らしていて不満はないし、なにより外の世界にあまり興味がないというのが一番の理由だった。
「あなたは人間なんですから、その限りある命をもっと有効に活用しなさい」
「……とは言っても、外に出ていったいなにをすればいいんですか? ただ外の世界に行きなさいと言われてもなにをすればいいのやら?」
明確な目的を持たずに外の世界になんか行きたくないというリオンの意図を汲んだロゼッタはある提案を口にする。
「それなら、冒険者になったらどう? 魔物の討伐やダンジョンの調査など様々な依頼を請け負う立派な仕事よ。リオンの実力ならそれくらい簡単なことだけど、目的がなにもないよりはマシでしょう」
「冒険者ですか……」
せっかくのロゼッタの提案もリオンには響いておらず、生返事で返していた。
「正直言って今のリオンは停滞しているわ。私と同等の力を持っているせいでもうこの森に棲む魔物たちじゃ満足できないのよね」
「っ!?」
「外の世界に行きなさいと言ったのはそういう意味もあるのよ。そこならあなた以上の強者にきっと巡り会えるわ。そして、より一層強くなって一人前になりなさい」
近頃、リオンが抱えていた不満を言い当てられ、バツが悪そうな顔をしていた。
リオンは話題を変えるために一つ気になっていたことをロゼッタに質問した。
「……もう、師匠とは会えないのか?」
「そんなことないわ。別に私はリオンを追い出したいんじゃないのよ。……でもそうね、どうせ帰ってくるなら一人前になってから帰ってきなさい」
「……っ? それって、冒険者としてですか?」
「別にそうでなくてもいいわよ。冒険者は一つの道として提案したまでよ。それ以外でもあなたにできることで一人前になりなさい」
「一人前って……随分と抽象的ですね……」
「……それなら、世間に認められるほど有名になりなさい。もちろんいい意味でよ。私みたいに指名手配になったら承知しないわよ」
それを聞いて、リオンはハッとあることに気付いた。
「そういえば師匠って死霊術を研究して指名手配になったんですよね? やっぱりこの魔法は隠したほうがいいんでしょうか?」
ロゼッタはしばらく思案したのち、軽い口調で答える。
「別にいいんじゃないかしら? 私が指名手配になったのも数百年も昔のことですし、そもそも死霊術なんて当時は私しか使える者がいなかったのよ。数百年も経った今なら失われた魔法も同じ。誰も覚えてなんかいないはずよ」
「……でも結局、死霊術は禁止されているんですよね?」
「いい、リオン。それが禁じられた魔法だとしても誰も知らないなら罪には問われないのよ。それに時が進めば考え方も変わるだろうし、たぶん大丈夫よ」
なんとも楽観的な考えだが、ロゼッタは本気でそう思っている。
こういう性格のせいでリオンはこれまで何度もひどい目に遭い、その度にロゼッタへの怒りを募らせてきた。
「師匠、あまりバカなことを言わないでください。下手すれば俺の身に危険が及ぶんですから……」
「向かってくる敵は容赦なくねじ伏せなさい。舐められたら終わりよ」
「……それもそうですね」
結局、ロゼッタの熱意に負け、とうとうリオンは折れてしまった。
「ちなみに、出発は明日ね。善は急げよ」
「――えっ!?」
リオンの都合などお構いなしに、勝手に出発日を決められてしまった。
話はそれで終わってしまい、ロゼッタに対しての文句をぼやきつつその日のうちに出発の支度を急いで済ませる羽目になった。
――そして、旅立ちの日。
家の前に出たリオンは、前日に用意した荷物一式を影の中に収納した。
これは、ロゼッタから教わった魔法の一つ。彼女は死霊術の他にも影魔法を得意としている。
その中でも今リオンが見せたのは、影魔法における空間魔法の一種。
自身の影の中に異空間を作り、その中にものを収納することができる魔法。容量は術者の力量によって変わるが、リオンほどの実力があれば、まだまだ豊富に空きがある。
「それじゃあ行ってきます」
挨拶もそこそこに出発しようとすると、ロゼッタから呼び止められる。
「待ちなさい、リオン」
「……っ? なんですか、師匠?」
「どうせ目的地も決まっていないでしょうから私が決めておいたわ」
「……そりゃあ直前になってから言われても準備に手間取ってそんなことを決めているヒマなんかありませんよ」
軽い皮肉を投げかけてもロゼッタはまったく気にしない様子のまま話を続けた。
「行くなら王都ルーンディアスがいいわよ。ここは人族が住む国の中でも一番大きな国よ。私の頃は、年中活気づいているいい国だったわ」
そう言って、ルーンディアスの場所に丸印が書かれた古びた地図が渡された。
リオンはその地図に対して不安しかなかった。
「……これ、いったい何百年前の地図ですか? 持っていても役に立たないと思うんですけど……」
「大丈夫よ。国の場所なんてそう簡単に変わるわけないでしょう。多少は変わっているかもしれないけど、誤差の範囲よ」
などと、なんとも強引な理論を並べ、こちらの話に耳を傾ける気はないようだ。
やがてリオンは諦めたようにため息をつき、無いよりはマシだと自分に言い聞かせながら古びた地図を受け取ることにした。
「ああ、そうだわ。最後にもう一つだけ言っておくべきことがあったわ」
「……なんですか、師匠?」
今度はどんな突拍子もない発言が飛び出してくるのか、身構えていると、
「教会の人間には気を付けなさい」
いつになく、真剣な表情をしながらそのような忠告をしてきた。
「教会……? なんの話です?」
「これは杞憂かもしれないけど、一応言っておくわ。私が教えた死霊術は教会の人間に敵視されるような魔法なの。今はどうか知らないけど、頭の片隅ぐらいには入れておくのよ」
「……まあ、師匠が言うなら肝に銘じておきます」
「……よし。行ってきなさい」
「行ってきます、師匠。今までお世話になりました」
ロゼッタに向けて一礼をしたのち、リオンは森の外を目指して歩く。
一歩一歩、足を進めながらリオンはこれまでの日々を走馬灯のように思い出していた。
大変な日も多かったが、前世で生きてきた日々よりもこの世界でロゼッタと共に過ごしてきた日々のほうが充実した毎日を過ごすことができた。
これまで過ごしてきた生活に名残惜しさを感じながらリオンはそっと小さな声で呟いた。
「行ってきます……母さん」
今まで言うことができなかった呼び名を口にしながらリオンは前に進んでいった。
去っていくその背中にロゼッタはフッと笑みを浮かべていた。
「まったく……そういうのは面と向かって言いなさい」
初めて母と呼んだリオンの言葉を聞き逃さなかったロゼッタは、涙ぐみながら旅立っていく愛する息子の姿を見送った。
この先、リオンの旅がどのような結果をもたらすのか、二人はまだ知らなかった。
リオンは、晩御飯に手を付けていた。
今夜は、庭にある畑から採れた野菜と今日狩ってきた魔物の肉を入れたシチューにパンを添えた献立。
リオンが黙々と食べている中、ロゼッタは食事をとらなくても平気な体のため何度も読んでいる本をまた読み返していた。
「そうだわリオン、ちょっといいかしら?」
本を読む手を止め、ロゼッタが食事中に声を掛けてきた。
「なんですか、師匠?」
「……いい加減、母と呼んでもいいのよ」
「毎度のことながらいつも飽きないですね師匠。……まあ、呼びませんけど」
「私としては師匠よりもそっちのほうが好みなのに……」
「はあ……それで、いったい何の用ですか?」
もはやテンプレと化した会話を終え、リオンは話を戻すことにした。
(どうせまた、研究に必要な材料を採ってこいとか言われるんだろうな。……でもたまに、無理難題を押し付けてくるときもあるから、それだけは勘弁してほしいな……)
などと、頭の中で予想を立てつつ、シチューに手を伸ばす。
「あなた、家を出て外の世界に行きなさい」
「……え?」
突然のことに伸ばしていたリオンの手が途中で止まってしまった。
「そ、それって……破門ですか?」
「フフ、違うわ。素質ある人材をどうして手放したりするのよ。言っておくけどリオン、あなたはもう私と同じくらい強くなっているのよ」
「そうですよね……じゃあどういう意味ですか? 別に外の世界に行きたいとは思っていないんですけど……」
「これまで弟子として育ててきましたが、もう私が教えることはなにもありません。次は、社会に出て様々な経験を積んできなさいという意味です」
「はあ……」
リオンはあまり乗り気ではなかった。
ロゼッタと暮らしていて不満はないし、なにより外の世界にあまり興味がないというのが一番の理由だった。
「あなたは人間なんですから、その限りある命をもっと有効に活用しなさい」
「……とは言っても、外に出ていったいなにをすればいいんですか? ただ外の世界に行きなさいと言われてもなにをすればいいのやら?」
明確な目的を持たずに外の世界になんか行きたくないというリオンの意図を汲んだロゼッタはある提案を口にする。
「それなら、冒険者になったらどう? 魔物の討伐やダンジョンの調査など様々な依頼を請け負う立派な仕事よ。リオンの実力ならそれくらい簡単なことだけど、目的がなにもないよりはマシでしょう」
「冒険者ですか……」
せっかくのロゼッタの提案もリオンには響いておらず、生返事で返していた。
「正直言って今のリオンは停滞しているわ。私と同等の力を持っているせいでもうこの森に棲む魔物たちじゃ満足できないのよね」
「っ!?」
「外の世界に行きなさいと言ったのはそういう意味もあるのよ。そこならあなた以上の強者にきっと巡り会えるわ。そして、より一層強くなって一人前になりなさい」
近頃、リオンが抱えていた不満を言い当てられ、バツが悪そうな顔をしていた。
リオンは話題を変えるために一つ気になっていたことをロゼッタに質問した。
「……もう、師匠とは会えないのか?」
「そんなことないわ。別に私はリオンを追い出したいんじゃないのよ。……でもそうね、どうせ帰ってくるなら一人前になってから帰ってきなさい」
「……っ? それって、冒険者としてですか?」
「別にそうでなくてもいいわよ。冒険者は一つの道として提案したまでよ。それ以外でもあなたにできることで一人前になりなさい」
「一人前って……随分と抽象的ですね……」
「……それなら、世間に認められるほど有名になりなさい。もちろんいい意味でよ。私みたいに指名手配になったら承知しないわよ」
それを聞いて、リオンはハッとあることに気付いた。
「そういえば師匠って死霊術を研究して指名手配になったんですよね? やっぱりこの魔法は隠したほうがいいんでしょうか?」
ロゼッタはしばらく思案したのち、軽い口調で答える。
「別にいいんじゃないかしら? 私が指名手配になったのも数百年も昔のことですし、そもそも死霊術なんて当時は私しか使える者がいなかったのよ。数百年も経った今なら失われた魔法も同じ。誰も覚えてなんかいないはずよ」
「……でも結局、死霊術は禁止されているんですよね?」
「いい、リオン。それが禁じられた魔法だとしても誰も知らないなら罪には問われないのよ。それに時が進めば考え方も変わるだろうし、たぶん大丈夫よ」
なんとも楽観的な考えだが、ロゼッタは本気でそう思っている。
こういう性格のせいでリオンはこれまで何度もひどい目に遭い、その度にロゼッタへの怒りを募らせてきた。
「師匠、あまりバカなことを言わないでください。下手すれば俺の身に危険が及ぶんですから……」
「向かってくる敵は容赦なくねじ伏せなさい。舐められたら終わりよ」
「……それもそうですね」
結局、ロゼッタの熱意に負け、とうとうリオンは折れてしまった。
「ちなみに、出発は明日ね。善は急げよ」
「――えっ!?」
リオンの都合などお構いなしに、勝手に出発日を決められてしまった。
話はそれで終わってしまい、ロゼッタに対しての文句をぼやきつつその日のうちに出発の支度を急いで済ませる羽目になった。
――そして、旅立ちの日。
家の前に出たリオンは、前日に用意した荷物一式を影の中に収納した。
これは、ロゼッタから教わった魔法の一つ。彼女は死霊術の他にも影魔法を得意としている。
その中でも今リオンが見せたのは、影魔法における空間魔法の一種。
自身の影の中に異空間を作り、その中にものを収納することができる魔法。容量は術者の力量によって変わるが、リオンほどの実力があれば、まだまだ豊富に空きがある。
「それじゃあ行ってきます」
挨拶もそこそこに出発しようとすると、ロゼッタから呼び止められる。
「待ちなさい、リオン」
「……っ? なんですか、師匠?」
「どうせ目的地も決まっていないでしょうから私が決めておいたわ」
「……そりゃあ直前になってから言われても準備に手間取ってそんなことを決めているヒマなんかありませんよ」
軽い皮肉を投げかけてもロゼッタはまったく気にしない様子のまま話を続けた。
「行くなら王都ルーンディアスがいいわよ。ここは人族が住む国の中でも一番大きな国よ。私の頃は、年中活気づいているいい国だったわ」
そう言って、ルーンディアスの場所に丸印が書かれた古びた地図が渡された。
リオンはその地図に対して不安しかなかった。
「……これ、いったい何百年前の地図ですか? 持っていても役に立たないと思うんですけど……」
「大丈夫よ。国の場所なんてそう簡単に変わるわけないでしょう。多少は変わっているかもしれないけど、誤差の範囲よ」
などと、なんとも強引な理論を並べ、こちらの話に耳を傾ける気はないようだ。
やがてリオンは諦めたようにため息をつき、無いよりはマシだと自分に言い聞かせながら古びた地図を受け取ることにした。
「ああ、そうだわ。最後にもう一つだけ言っておくべきことがあったわ」
「……なんですか、師匠?」
今度はどんな突拍子もない発言が飛び出してくるのか、身構えていると、
「教会の人間には気を付けなさい」
いつになく、真剣な表情をしながらそのような忠告をしてきた。
「教会……? なんの話です?」
「これは杞憂かもしれないけど、一応言っておくわ。私が教えた死霊術は教会の人間に敵視されるような魔法なの。今はどうか知らないけど、頭の片隅ぐらいには入れておくのよ」
「……まあ、師匠が言うなら肝に銘じておきます」
「……よし。行ってきなさい」
「行ってきます、師匠。今までお世話になりました」
ロゼッタに向けて一礼をしたのち、リオンは森の外を目指して歩く。
一歩一歩、足を進めながらリオンはこれまでの日々を走馬灯のように思い出していた。
大変な日も多かったが、前世で生きてきた日々よりもこの世界でロゼッタと共に過ごしてきた日々のほうが充実した毎日を過ごすことができた。
これまで過ごしてきた生活に名残惜しさを感じながらリオンはそっと小さな声で呟いた。
「行ってきます……母さん」
今まで言うことができなかった呼び名を口にしながらリオンは前に進んでいった。
去っていくその背中にロゼッタはフッと笑みを浮かべていた。
「まったく……そういうのは面と向かって言いなさい」
初めて母と呼んだリオンの言葉を聞き逃さなかったロゼッタは、涙ぐみながら旅立っていく愛する息子の姿を見送った。
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