45 / 72
前世の記憶
しおりを挟む
小6の冬。
美奈子へのいじめは酷くなる一方だった。
ある日の放課後、蓮は教室で1人泣いている美奈子に声をかけた。
「美奈子」
「蓮…。なに?」
「ごめんな…俺…美奈子のことかばってあげれなくて…」
「蓮も、他の人と一緒だよね。私をかばったら、男子女子関係なく桃華に嫌がらせされるもんね。
私と仲良くすれば、クラス中から仲間外れにされる。蓮にも、私をかばう勇気なんてないんだ」
「美奈子」
「もういいから。放っておいてくれる?」
「美奈子…俺…美奈子が好きだよ」
「うそ言わないで。私を好きになる人なんていないの。この世にはね。お母さんも私の事嫌いだもん」
「美奈子。俺、本当に美奈子が好きだよ。幼稚園の時からずっとね」
「…もっと早く言ってほしかったな」
「ごめん…。言うの恥ずかしくて…」
「うそ…ありがとう。嬉しい。私も蓮がずっと好きだったの」
「そっか」
蓮は美奈子の頭を撫でた。
「俺は美奈子の味方だよ」
美奈子は嬉しそうに笑った。
美奈子へのいじめは酷くなる一方だった。
ある日の放課後、蓮は教室で1人泣いている美奈子に声をかけた。
「美奈子」
「蓮…。なに?」
「ごめんな…俺…美奈子のことかばってあげれなくて…」
「蓮も、他の人と一緒だよね。私をかばったら、男子女子関係なく桃華に嫌がらせされるもんね。
私と仲良くすれば、クラス中から仲間外れにされる。蓮にも、私をかばう勇気なんてないんだ」
「美奈子」
「もういいから。放っておいてくれる?」
「美奈子…俺…美奈子が好きだよ」
「うそ言わないで。私を好きになる人なんていないの。この世にはね。お母さんも私の事嫌いだもん」
「美奈子。俺、本当に美奈子が好きだよ。幼稚園の時からずっとね」
「…もっと早く言ってほしかったな」
「ごめん…。言うの恥ずかしくて…」
「うそ…ありがとう。嬉しい。私も蓮がずっと好きだったの」
「そっか」
蓮は美奈子の頭を撫でた。
「俺は美奈子の味方だよ」
美奈子は嬉しそうに笑った。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】
海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。
発情期はあるのに妊娠ができない。
番を作ることさえ叶わない。
そんなΩとして生まれた少年の生活は
荒んだものでした。
親には疎まれ味方なんて居ない。
「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」
少年達はそう言って玩具にしました。
誰も救えない
誰も救ってくれない
いっそ消えてしまった方が楽だ。
旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは
「噂の玩具君だろ?」
陽キャの三年生でした。
【完結】会社後輩と変態催眠
にのまえ
BL
成績の良い後輩に劣等感を覚えている元教育係の林藤。しかしある日、妙に緊張した十和田にスマホの画面を突き付けられ彼と残業することになり……。X→@nino_mae_bl
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる