ひく〜いのちは謳う〜

――ぼくがなんでも教えてあげるからね!

 そう言って笑ったのは、齢八つにして余命宣告を受けた少年だった。その眼差しの先には、先天性の障がいが原因でクラスに馴染めない少女。
二人は、サボり魔、知恵遅れと虐めを受ける事もあったが、そんなもの気にはならなかった。

成り立たない会話、合わない目さえも全てが新鮮で心地よいと感じる毎日だったが、ある日を境に二人に大きな距離が開いてしまう。

――さいごに、もう一度だけ……会いたいな。




⚠︎ この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとはいっさい関係ありません。
尚、虐めやそれを示唆する描写を含みますが、それらを助長するものではありません
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,825 位 / 192,825件 ライト文芸 7,634 位 / 7,634件

あなたにおすすめの小説

【声劇台本】だから、お前はダメなんだ!

でんでろ3
ライト文芸
職員室で浮きまくってるE崎先生が、生徒たちのために、いろいろと奔走するコメディ声劇台本。 ちなみに、「だから、お前はダメなんだ」というのは、E崎先生がまわりの先生たちから言われている言葉であって、決して、生徒たちのことではありません。

電気あんま・ボーイズ

沼津平成
ライト文芸
電気あんまに関する短編集!! 付録として「電気あんまエッセイ——おわりに」を収録。

青と虚と憂い事

鳴沢 梓
ライト文芸
18歳、とある少女は失くした記憶を探すため音楽への道を志す。 集まった仲間は自分と同じ、何かを欠いた訳ありな人たちばかり。 少女を取り巻く彼らの過去と独白から始まり、物語は衝撃の真実へと赴く。 少女の願いは届くのか。 記憶の旅の終着点に、何があるのか。 少女は一体誰で、どこから来たのか。 拙い音楽と、追憶の物語。 ※表紙の素材pixivより「らき」様からお借り致しました※ ※カクヨムでも連載中です※

寝ようとしたら妹がカッターを持ってたんだが

しぐれのりゅうじ
ライト文芸
兄である主人公がいつものように寝ようとしたら妹が部屋に入ってきてその手にはカッターが握られていた…… [重複投稿] 小説家になろう ノベマ! カクヨム

シリウスの本音を君に

くろのあずさ
ライト文芸
間山孝太。俺はお前が大っ嫌いだ! たとえ直接お前にもう言えないとしても、この気持ちだけは変わらない。 百合に対する気持ちほどに。 間山孝太が嫌いでライバル視し、百合に想いを寄せる彼の思いの先には――?

マーク

夾竹桃
BL
※この小説には不適切な発言、または表現が描写されています。 この小説には主人公が2人存在してる それぞれが別の道を歩むはずで お互い相手を意識した事もなかったし 正直、関わりたくなかった 高校生活を送る2人の人間関係と 考え方の違いや、それらに対する認識の違い 徐々に芽生えるお互いを思う気持ちが 初々しく、時に荒々しくなる なんて言う、真逆のようで似ている2人の ちょっと変な愛の形 という感じのBL小説でございます(^∇^)💦

笑うは咲く

ゆうひゆかり
ライト文芸
気のおもむくまま綴った詩集です。 更新は不定期です。

名前も知らないあなたに、別れを告げて

AKA
ライト文芸
旅をしている彼女がたどり着いた街でなにを学び、なにを感じるのか。 それとも与えるのか。 そうして得たことからどんなことを導き出すのか。