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知らないうちに、、

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アレクには知らせて貰えなかったが、縦ロール

令嬢ことダマネード侯爵家と伯爵家2家は王国

の監査が入り、貴族位を剥奪され、彼らの領地

は王国の管轄下になった。


侯爵や伯爵達やその家族で働ける者達は監視下

で働かされている。


アレク達と同年の子息や令嬢に兄弟達は養子の

貰い手もなく、来年からは平民学校に行くこと

になった。



王女は小国への嫁入りが決まり、出国していた


王都では王女の門出を祝う見送りのパレードが

あったが、アレクはもちろん知らない。


王都にいないのだから、、、


アレクは王女の存在さえも知らないか忘れてい

る可能性がある。


縦ロール令嬢は会っているし、強烈な印象が残

っているので忘れてはいない。



ファラス獣人国は何度も謝罪の手紙をオーウェ

ンス王国とルーウェンス侯爵家に送ったが、返

事はなかった。


獣王は側室と第4王子ゾラスに祖父である大臣

を幽閉した。


祝福を失ったことを獣民達に知られる訳にはい

けない。


獣王と第4王子ゾラスと共にあの部屋にいた他

の側近や護衛は王宮の中で生活することになり

免れた者達は自分もあの場に居なくて良かった

と今更だが安堵していた。


聖獣スカイを獣人国に連れ帰ることも出来ず、

オーウェンス王国から国交断絶され、魔の森や

小国を通り、レオナス聖国に助力を願ったが、

失敗に終わった。



レオナス聖国はファラス獣人国がアレクを亡き

者にしようとしたことを既に知っていた。


レオナス聖国にとって、アレクは神の愛し子と

認識されていた。


そのアレクを亡き者にしようとした獣人国を許

すことはなかった。




オーウェンス王国執務室


国王「暫くは留学を受けぬと手紙を送ったが、

まだ諦めぬか、、、」


ロイド「どうされますか?」


国王「再度、送ろう、、そう望むだろう?」


ロイド「そうですね、、父上に兄上、私も望み

ますね!」


国王「だろうな、、前公爵はまだお怒りだろう

か?、、、そろそろ、、許しては、、」


ロイド「はい?なんでしょうか?」


国王「いや、、よい、、駄目か、、」


ロイド「王女を嫁がせれば父上が許すと思って

おられるとは、、」


国王「・・・・・」


ロイド「兄上も許してはおりませんので、、」


国王「、、、そっ、そうか」


国王の権力や発言などルーウェンス公爵家には

通用しない。


ロイドの冷めた視線に耐え、留学受け入れ拒否

の手紙が国王自ら書き始めた。


レオナス聖国や小国などから留学申請の対応に

追われる国王だった。


以前ならロイドが代筆してくれていたが、、、

頼めなくなってしまった。
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