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どうかな?

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姉兄達が学校再開の日

ルーウェンス公爵家の領地の屋敷では


この日は勉強も訓練も休みの日だった。


姉兄達の散々な昼食タイム中など知らない。

アレクは両親とスカイと昼食を食べていた。


「お父様!」

「なんだい?アレク」

「今日の午後はスカイに頂いたクッションを

試して貰いませんか?」

「あぁー。そうだね。ならアレクの部屋で

スカイ様に選んで貰おうか?」

「はい。選ばなかったクッションはどうされ

るんですか?」

「うーん、孤児院などに寄付しようと

考えてるんだが!?どうかな?」

「良いと思います。」

「私もスカイ様が選ばれる姿を見たいわ~。」

「私も見たいな。」

「なら、皆で見ましょうか!!」

「そうだね。」

「そうねぇ~。」



両親も娘と息子2人が散々な昼食を食べてる

とは思ってはいないが、、、学校再開日が

今日だと知ってはいる。

多少は心配していたが、、、兄弟3人が同じ

敷地内の学校だ。校舎は違っても大丈夫だろう

と思ってはいた。



食休み中に使用人に頼んで、アレクの部屋に

置けるだけ、クッションを置いて貰う。


(スカイ!気に入ったクッションがあったら

教えてねぇ~!)

(わかったー。乗ってみるねー!)


(あっ!気に入らないのも教えて!)

(うん。わかったー。)



スカイのクッション選びが始まる。

(うーん?いらなーい。)

「今、スカイが乗ったのはいらないって!」

「はい、わかりました。」


アレクの指示で使用人がいらないクッションを

運び出す。

(これもー。)

「あっ、今のも!」

「はい。」



クッション37個を試す。


アレクは暇つぶしの感覚でいた。スカイが

選ぶ姿も可愛いだろうと考えていた。


甘かった。スカイの選択を使用人に伝えること

が出来るのはアレクだけ!


スカイの選ぶ姿を微笑んで見ていられるのは、

両親だけだった。


37個中3個だけ、スカイは気に入った。


そして、スカイは気に入ったクッションの上で

昼寝を始める。


(ふぅー。疲れたー。なんかスッゴい豪華なの

とかレース盛り沢山とかフリルがスゴすぎて

びっくりだわー。)


「疲れたかい。」

「お疲れ様。」

「はい。数が多いのにも驚きました。」

「あれはまだ半分ほどらしいよ。馬車2台に

積めるだけ積めたらしいから!」

「えぇー。まだ、あるんですかー?」

「残念なことにね!」


(今日みたいなこと、またやるのかー。

しばらくイヤ!絶対イヤ!そんなに必要ない

よー。ほんと、疲れたー。)


アレクも疲れていつの間にか眠っていた。






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