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出発前日と帰路

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朝食後に領騎士の訓練場に行き、解体されたトレントの素材と布が敷かれた木箱に入れられた魔石をアイテムボックスに収納した。


トレントの枝などは丁度良い長さに切断され、侯爵家の調理場と騎士舎の調理場に運ばれた。


2日間、訓練場がトレントで埋め尽くされ自主訓練も出来なかった領騎士達は素振りなどを始めた。


エメリアーナは明日には侯爵領を出発するので祖父母や叔父夫婦と一緒に過ごした。


会話の中で叔父夫婦の3人の子息達の中から、誰かと婚約してもと言われたエメリアーナは、、、


(従兄弟ねー、、、まだ会ったことがないけど、、前世から従兄弟は親戚としか思えなかったんだよねー、、今世ではまだ3人の従兄弟達には会ったことはないけど、、
まぁ~、、会ってからだね~!ってか同世代にまだ会えないことが凄いよね~!8歳になったら同世代の令嬢達に会えるみたいだけど、、会いたいけど、、討伐には行きたいからどうなるんだろう?10歳まで婚約者に相応しい子息達にも会えないなんて
驚きだよ!王女だからだとしても、、10歳まで会わせないなんて、、だから移動中に泊まる宿まで伯爵家や子爵家が待ってる訳だね、、納得だわ~!)


エメリアーナは10歳まで将来の相手探しは諦め、討伐遠征で魔法をぶっ放すことに
した。


10歳になった時に大陸中の国の王子が会いに来ることをこの時は知らなかった。


第2王女であるエメリアーナは他国に嫁ぐ必要は現時点でなく、自国の公爵家、侯爵
家、辺境伯家に降嫁することを高位貴族家が望み、そうなるように計策されていた。



翌日、侯爵領を出発し、来た時とは違う街道を移動しながら街道近くの森にトレントがいたらさくっと討伐、回収して街の宿に泊まり、11日間後、王宮まで帰って来た



お出迎えはなかったが自室に戻り、お風呂に入り、ドレスを着て、レオニスを部屋で待ち、レオニスが部屋に来たら国王執務室に向かった。



父親である国王に帰還の挨拶をし、その後は母親である第2王妃の部屋に行き、第1王妃の部屋にも挨拶に行き、ようやく自室に戻り、晩餐までの少しの間、部屋のソファに座り、一息出来た。


(あぁーー、、疲れたぁー!第1王妃様にも挨拶に行くことになるなんて、、、心配は嬉しいけど、、、疲れる!明日は部屋で
ゆっくりしよう!)


エメリアーナは明日は部屋で過ごすことを
乳母であるレスネに伝え、ヘザレス公爵家とアース侯爵家に手紙を書くと話した。


討伐遠征時に持って行った服などをアイテムボックスから出し、それをメイド達が洗濯する為に運んで行った。


その後、兄達2人と晩餐を食べている時に
年齢的に兄達はご令嬢達と会っているのでどうなのかと訊いたエメリアーナだったが
、、、


(うわぁー、、、美少年2人からの笑顔が怖っ!笑顔なのに、、笑顔なのに、、聞くなって無言の声が聞こえたんだけど、、、
気になる!王宮の庭園とかでお茶会みたいな感じで会ったりしてるはず、、覗き見出来ないかな?)




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