次は幸せな結婚が出来るかな？

軟禁生活の終わり？

パーティー後も部屋から出れず、部屋の中で勉強とダンスやマナー訓練を受けていた
エメリアーナだったが、今日は勉強の時間に母親(第２王妃)の兄(アース侯爵家次男)が部屋に来た。



王女「レオニス叔父様？今日はどうされたの？」



レオニス「お迎えだよ！後ろの彼はマッドス総師団長の孫でカイザーと言う！」



叔父から紹介されたのでエメリアーナはカイザーに挨拶した、カイザーからも挨拶されたのだが、、挨拶が終わるのを待っていた叔父にいきなり抱き上げられ片手持ちされたので叔父様の服を掴んだ。




王女「レオニス叔父様？どこに行くの？」



部屋から出ると廊下にはエメリアーナの護衛の女性騎士３名にレオニスの部下らしき
男性騎士３名が待機していた。



男性騎士３名が先導し、女性騎士が後方からついてのくる状態で廊下を歩いて行く。



レオニス「今から魔法師団の訓練場に行くんだよ！エメリーの魔法を試すことになっている」



王女「魔法を試せますの？」



レオニス「あぁ、そうだよ」



王女「わぁ、楽しみです！！」


(いぇーい！！魔法よ！ま・ほ・う！誕生日後でも部屋から出ちゃ行けなかったから
鬱憤が溜まってたのよねぇ～！部屋が寝室も居間？も広くなきゃ気が滅入っていたわ
よ！だけど、、結構歩いているけど、、遠くない？)



王女「レオニス叔父様？まだ先ですか？」



レオニス「そうだね、、もう少し歩くよ」



(いや、、結構な速さで歩いているよね？廊下にいた使用人達が慌てて避けてるし、
遠くない？帰りが歩きじゃ、、死ぬ！！)


王女「叔父様？帰りも抱っこしてくれますか？」



レオニス「ん？あぁー、大丈夫だよ！帰りも抱っこして送るよ」



王女「良かった～！レオニス叔父様、大好き～！」


(いぇーい！言質取った！！)



レオニス「私も大好きだよ！兄上が悔しがるだろうなぁ～、、義姉上もだが、、」



王女「ドラニス叔父様もメレニーア叔母様も大好きですよ！お見舞いにお花とお菓子
を持って来てくれたんです。お菓子が美味しかったです」



レオニス「そうか、そうか、、私も今度、持って来よう！」



王女「本当？うれしいです！」



周りにいた魔法師カイザーと男女の騎士達は叔父バカだと思っていた。


エメリアーナの母親(第２王妃)の生家であるアース侯爵家の長男で嫡男でもあるドラニスと妻メレニーアは娘が欲しくて頑張ったが、、産んだ子は３人とも男児だった。
レオニスは騎士団の第３騎士団の団長で遠征ばかりでまだ独身だった。



抱っこされて運ばれること約１５分後、ようやく王宮の建物の外に出た。
それからも少し歩き、魔法師が着るローブを着た６人の集団の所に到着し、レオニスから下ろされた。