上 下
4 / 126

6歳の誕生日

しおりを挟む
王宮のパーティー会場には王国の貴族達が社交界デビューしている子息や令嬢を伴って出席していた。

他には大陸の国々の外交を任された貴族達も出席している。



他国の王女のスキルやギフトを知ることは大事だった。小国の王女でもスキルやギフトによっては小国であろうが婚約相手が変わるほどの扱いだった。


それもあって約1年半前の第1王女の鑑定結果に会場は微妙な空気になった。歴代のバランド王国の王族の中でもスキルもギフトもショボかったのだ。


加護があれば違ったのだが、、、加護は誰もが必ず授かるわけではない稀なことだった。


第1王子に第2王子の時は問題なかった。さすが大国の1つである国の王族として、
公表しても恥ずかしくないスキルとギフトだった。




(準備良し!姿見で確認したけど、本当に
美少女!!第3王妃と第1王女には会ってはいないけど、、お見舞いにも来ないけど、、、別に来なくて良いけど、、、私のスキルとギフトで悔しい顔をするのを見たい!!)



レスネ「エメリー様、お時間です。私はここで祈っております」



「ありがとう、、行ってくるわ」



レスネと専属メイド達見送られ、女性騎士に厳重警護されながら会場に向かった。



今日はエメリアーナの誕生日でもあるので
国王、王族の誰よりも最後に会場に入る。



会場に入ったら父親でもある国王より祝いの言葉を貰い、会場に来ている貴族達に挨拶した。



会場の中心に鑑定魔導具が運ばれ、準備された。鑑定魔導具は魔鉱石で作られた古代魔導具の石板で、石板に描かれた手形の所に両手を置くだけだ。




エメリアーナが魔導具に近づくだけで会場は静かになった。


(よし、女は、、じゃない、、、今の私は美少女よ!美少女は度胸よ!)



エメリアーナが魔導具の石板に両手を置くと体が熱くなり、石板から光線が出て、石板の上の空間に文字が表示され始めた。




名前 エメリアーナ・バランド

出身国 バランド王国

現在 バランド王国第2王女


スキル

火魔法  攻撃(上級限定)

風魔法  攻撃(上級限定)

水魔法  攻撃(上級限定)


ギフト

アイテムボックス(時間停止、無限)

回復魔法(治癒・体力)

鑑定眼


加護

魔法神  (魔力量無限)

他世界の神 (毒・呪い無効体質) 




パーティー会場がシーンと静かな状態の中
、魔法師団総隊長マッドスが言葉を発した


マッドス「こっ、これは、、」



国王「マッドス!上級限定など今までにあったか?」



マッドス「陛下、、私の記憶では、、文献を調べる許可を頂きたく存じます」



国王「わかった!調べて報告を」



マッドス「では今から、、御前失礼致します」



魔法師団総隊長と副師団長の3人が会場から出て行った。



会場はまだ静かな状態だった。



バランド王国でも上級魔法が使えるのは魔法師団総団長と副師団長の3人、他に2人でまだ学園に通う学生だった。



国王「今日はエメリアーナの誕生日祝い、
魔法開放の儀式に出席して貰ったが、すまぬがパーティーを終わりにしたい。あぁ、
、、エメリアーナを自室へ戻せ!」



近衛騎士隊長「はい、畏まりました」



会場まで護衛してくれ女性騎士達に守られ
パーティー会場を去ることになった。



(んん?えぇーっと、、鑑定結果はすっごく良いはずだけど、、限定って何?王女に
アイテムボックスって要る?あぁー、でも
他世界の神様って地球の神様?それとも日本の神様?わかんないけどありがとうごさます。毒と呪い無効はこれから安心して過ごせます、感謝します、ポーション要らずの生活なんて、、、本当に感謝します!)





しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

転生したらチートでした

ユナネコ
ファンタジー
通り魔に刺されそうになっていた親友を助けたら死んじゃってまさかの転生!?物語だけの話だと思ってたけど、まさかほんとにあるなんて!よし、第二の人生楽しむぞー!!

【短編集】因果応報

彼岸花
ファンタジー
一万文字未満のざまぁ、因果応報を含む異世界ファンタジー

転生勇者は目立ちたくない

増月ヒラナ
ファンタジー
平民ルーナ・スルスには前世の記憶があった。 国のために戦い、魔を撃ち滅ぼさんとしていた勇者の記憶が。 魔王と戦い、相打ちで命を絶った勇者の記憶が。 勇者の力と勇者の記憶を持つルーナは15になり、セレーネエタン王国王都フォンターナに位置する王立リュンヌ騎士学園に入学した。 目立ちたくないと入試で手抜きをしFクラスに配属されるが

勇者の血を継ぐ者

エコマスク
ファンタジー
リリア本人曰く 「え? えぇ、確かに私は勇者の血を継ぐ家系よ。だけど、本家でもないし、特別な能力も無いし、あんまり自覚もないし、だいたい勇者って結構子孫を残しているんだから全部が全部能力者なんてありえないでしょ?今では酒場では勇者を名乗る人同士が殴り合いしてるって始末じゃない、私にとっては大した意味の無い事かなぁ」 伝説の勇者が魔王を倒したとされる年から百年経ち、大陸の片隅では 勇者の子孫として生まれただけで勇者らしい能力を全く引き継がなかった娘が、 王国から適当に国認定勇者に指定され、 これから勇者っぽい事を始めようとしていた…

辺境伯令嬢に転生しました。

織田智子
ファンタジー
ある世界の管理者(神)を名乗る人(?)の願いを叶えるために転生しました。 アラフィフ?日本人女性が赤ちゃんからやり直し。 書き直したものですが、中身がどんどん変わっていってる状態です。

仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

桐生桜月姫
ファンタジー
 愛良と晶は仲良しで有名な双子だった。  いつも一緒で、いつも同じ行動をしていた。  好き好みもとても似ていて、常に仲良しだった。  そして、一緒に事故で亡くなった。  そんな2人は転生して目が覚めても、またしても双子でしかも王族だった!?  アイリスとアキレスそれが転生後の双子の名前だ。  相変わらずそっくりで仲良しなハイエルフと人間族とのハーフの双子は異世界知識を使って楽しくチートする!! 「わたしたち、」「ぼくたち、」 「「転生しても〜超仲良し!!」」  最強な天然双子は今日もとっても仲良しです!!

まさか転生? 

花菱
ファンタジー
気付いたら異世界?  しかも身体が? 一体どうなってるの… あれ?でも…… 滑舌かなり悪く、ご都合主義のお話。 初めてなので作者にも今後どうなっていくのか分からない……

『Nightm@re』という異世界に召喚された学生達が学校間大戦とLevel上げで学校を発展させていく冒険譚。

なすか地上絵
ファンタジー
■概要 突然、『Nightm@re』という地球にそっくりな異世界に連れてこられた高校生たち。自分達の学校を自由に創り変えながら、生き残りをかけて戦う『学校間大戦』。友情あり恋愛ありのちょっぴり切ないダークファンタジー小説。※物語三章から一気にファンタジー要素が増えます。 *過去にエブリスタで書いた物語です。 *カテゴリーランキング最高3位 *HOT男性向け最高26位

処理中です...