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ラベンダー
仕事を終えて
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蓮は今回の工藤からの依頼が終わったら、真理亜に伝えようと決心していた。
ラベンダーの花詞は、
期待
清潔
沈黙
あなたを待っています
近所の花屋でラベンダーの花束を作ってもらい、帰宅するとすぐに真理亜の部屋へと向かった。
トントントン
「真理亜。伝えたいことがあるんだけど、今いい?」
と部屋の外から、真理亜に声をかけると、
「鍵かけてないから、、、入っていいよ。」
と真理亜の元気のない声が聞こえて、
「じゃあ、、、入るね。」
と一声かけてから、部屋に入った。
真理亜は布団にくるまり、なんだか疲れている様子だった。
「どうしたの?」
と蓮が尋ねると、
「んー。、、、何だか星夜兄に嫉妬しちゃって、、、。最近帰りが遅い時あったじゃん、、、。仕事だったんでしょ?、、、蓮兄のグラスに、うっすらリップ付いてたから、、、。」
と言われて、蓮はハッとした。
そういえばこの間、寝る前に水飲んだグラス洗い忘れてた!
さらに真理亜は続けた。
「それでね、、、星夜兄なら、何か知ってるんじゃないかって思って問い詰めたの。、、、案の定、知ってたから、、、私、、、嫉妬しちゃった。」
と言う節目がちに言う真理亜にラベンダーの花束を渡した。
「もう、、、真理亜を不安にさせたくないから伝える。俺と星夜は、施設に入る前からずっと一緒に過ごしてきた。でも、ある時、突然施設に現れた母さんが連れてきたのが真理亜だった。、、、もう隠し事はしたくない。俺たちは父親が違う。宏太と琴音は、俺と星夜の父の方で血が繋がってる。、、、つまりは、、、真理亜と、、、琴音・宏太は、正確には血が繋がってはいないと思うんだ。、、、俺は、いろはと。星夜は八重ちゃんと、付き合ってる。、、、宏太と琴音を引き取ることは正直、、、考えていないんだ。今まで沈黙ごめんね。、、、だけど、真理亜とは、一緒に暮らしたい。半分だけど俺たちは血縁関係にある。清らかな気持ちで愛してる。真理亜に急にこんな話をしてごめん。、、、俺は、いろはと八重ちゃんを引き取った手前、真理亜と同じように大事にしたい。、、、もし、真理亜がここで暮らすのが辛いって言うなら、、、いろはと八重ちゃんに、別の所で暮らしてもらおうかなって思ってる。俺と聖夜が2人の元へ通って、真理亜を1人にさせないようにする。だから、、、真理亜の事を待ってるから、、、ゆっくり答えを出してほしい。この花束はその決意の為に用意したから、受け取って?」
と言われて、
「うん。ありがとう。、、、ちょっと考えさせて?」
と寂しそうな笑顔で答える真理亜であった。
ラベンダーの花詞は、
期待
清潔
沈黙
あなたを待っています
近所の花屋でラベンダーの花束を作ってもらい、帰宅するとすぐに真理亜の部屋へと向かった。
トントントン
「真理亜。伝えたいことがあるんだけど、今いい?」
と部屋の外から、真理亜に声をかけると、
「鍵かけてないから、、、入っていいよ。」
と真理亜の元気のない声が聞こえて、
「じゃあ、、、入るね。」
と一声かけてから、部屋に入った。
真理亜は布団にくるまり、なんだか疲れている様子だった。
「どうしたの?」
と蓮が尋ねると、
「んー。、、、何だか星夜兄に嫉妬しちゃって、、、。最近帰りが遅い時あったじゃん、、、。仕事だったんでしょ?、、、蓮兄のグラスに、うっすらリップ付いてたから、、、。」
と言われて、蓮はハッとした。
そういえばこの間、寝る前に水飲んだグラス洗い忘れてた!
さらに真理亜は続けた。
「それでね、、、星夜兄なら、何か知ってるんじゃないかって思って問い詰めたの。、、、案の定、知ってたから、、、私、、、嫉妬しちゃった。」
と言う節目がちに言う真理亜にラベンダーの花束を渡した。
「もう、、、真理亜を不安にさせたくないから伝える。俺と星夜は、施設に入る前からずっと一緒に過ごしてきた。でも、ある時、突然施設に現れた母さんが連れてきたのが真理亜だった。、、、もう隠し事はしたくない。俺たちは父親が違う。宏太と琴音は、俺と星夜の父の方で血が繋がってる。、、、つまりは、、、真理亜と、、、琴音・宏太は、正確には血が繋がってはいないと思うんだ。、、、俺は、いろはと。星夜は八重ちゃんと、付き合ってる。、、、宏太と琴音を引き取ることは正直、、、考えていないんだ。今まで沈黙ごめんね。、、、だけど、真理亜とは、一緒に暮らしたい。半分だけど俺たちは血縁関係にある。清らかな気持ちで愛してる。真理亜に急にこんな話をしてごめん。、、、俺は、いろはと八重ちゃんを引き取った手前、真理亜と同じように大事にしたい。、、、もし、真理亜がここで暮らすのが辛いって言うなら、、、いろはと八重ちゃんに、別の所で暮らしてもらおうかなって思ってる。俺と聖夜が2人の元へ通って、真理亜を1人にさせないようにする。だから、、、真理亜の事を待ってるから、、、ゆっくり答えを出してほしい。この花束はその決意の為に用意したから、受け取って?」
と言われて、
「うん。ありがとう。、、、ちょっと考えさせて?」
と寂しそうな笑顔で答える真理亜であった。
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