花詞復讐屋

ポインセチア

家族団欒

「お兄ちゃん！久しぶり！え！家で年越しできるの？お兄ちゃんの家でのお泊まり久しぶりで嬉しい！」

と仕事帰りに、星夜が施設へと顔を出し、宏太と琴音と年末年始過ごしたい旨を伝えて、2人を連れて帰れることになった。

「なかなか行けなくでごめんね。その代わり年越しは…家にいる間はいっぱいあそぼう！」

と星夜が言うと、宏太も琴音も目を輝かせて、

「え！年越しも一緒に過ごせるなんて何年ぶりだろう！うん！いっぱいあそぷ！」

とはしゃぎながら宏太と琴音の手を引き歩いているうちに家に着いた。

「ただいま～！宏太と琴音を連れて帰ってきました～！」

と言い星夜が家に入ると、

「おかえり～！そしてお久しぶりだね！会いたかったよ！」

と蓮と、真理亜は、しゃがんで屈託のない笑顔で出迎えた。

「お兄ちゃん…。お姉ちゃん…。会いたかったぁー！」

と言いながら、宏太と琴音は、2人に抱きついた。蓮は抱きついた2人の背中を優しくぽんぽんして、落ち着いた頃、

「実は、2人に紹介したい人がいるんだ。会ってくれるかい？」

と優しく蓮は問いかけた。

「うん！」

と頷く2人を見て、少し離れたところにいたいろはと八重を、

「2人ともー！紹介したいからもう少し近くに来てくれる？」

と近くまで呼び寄せて、

「こちらは、霞いろはお姉ちゃん！僕らと同じ施設で暮らしてたから覚えてるかな？」

と、幼い2人に尋ねると、

「本当にいろはお姉ちゃん…？覚えてるよ！」

といろはに近づいて、笑顔で答えた。それを見たいろはは、

「2人とも。久しぶり！元気にしてた？」

と尋ねて、

「うん！」

と、幼い2人は答えた。そして蓮は、

「今、いろはお姉ちゃんと、一緒に住んでるんだけど、その隣のお姉ちゃんは、八重お姉ちゃんって言う新しいお姉ちゃんだよ！」

と紹介すると、

「八重お姉ちゃん！初めまして…。よろしくお願いしますっ！」

と緊張感が伝わってきた挨拶をされたので、八重も

「は、初めまして。よろしくお願いします。」

と緊張した顔で答えてしまって幼い2人が黙り込んでしまった。その空気を察した真理亜は、

「八重お姉ちゃんは、17歳のお姉ちゃんなんだけど、2人にとっては頼れるお姉さんだから、これだけ大人が集まってるから、近いうちに2人ともここで暮らせると思うよ！」

と明るい声で行った。それを聞いた幼い2人は

「本当？本当にお兄ちゃん、お姉ちゃんと暮らせるなんてそんな幸せがあるの？」

と驚いたような嬉しそうな表情をして真理亜を見るので、

「2人とも一緒に暮らしたいからなるべく早く一緒に暮らせるように頑張るね！…だから、いい子にしててね。」

と蓮は微笑んで言った。