70 / 179
コスモス
観覧車
しおりを挟む
「それでは足元気をつけて乗り込んでくださーい!鍵閉めますね!15分の空中回転にいってらっしゃーい」
とキャストのお姉さんに言われて、観覧車に無事乗り込む事ができた京香と千秋だったが、千秋は鍵が閉められてすぐに、
「京香さん…。これに乗りたいって言った時の顔…何か言いたげだった感じがするけど…何か僕と2人きりのこの密室で話したいことある?…ここなら誰にも邪魔されないよ?」
と京香に尋ねた。
「もう少し待っててもやっても…いいですか?…もう少し、この景色を目に焼き付けておきたいので…。」
と言いながら京香は外を眺めていた。
「分かった。この景色を堪能しよう!」
と千秋が言い、観覧車は上昇していった。
「お。そろそろ1番高いところだね!」
と千秋が言うと、京香は、
「千秋くん…私は千秋くんのことが…好き!…さっき看護師の梅野さんの事も…今日はデートだから…関係ないって…言ってくれたよね?…千秋くん…一瞬目を瞑ってくれる?」
と言われた千秋は言われた通りに目を瞑った。京香は目を瞑るの同時に千秋の鼻に口付けをした。
「ん?…京香さん…?」
と目を瞑ったままの千秋に声をかけられた京香は
「もう開けてもいいよ…。私は生きてる限り千秋くんのことが好きです!看護師の梅野さんと一緒になるって聞いてもその気持ちは変わりません。このまま…好きで居続けもいい…?」
と赤面してそっぽを向いた京香が千秋に尋ねた。千秋は、
「京香さんの生きる希望になるなら…好きでいて欲しい。気持ちには答えられなくて申し訳ないけど…。」
と申し訳なさそうな顔で千秋は答えた。それを聞いた京香は、ニヤリと笑って
「その答えが聞けて良かったです!さっきちあきくんに目を閉じてる間に鼻にキスをしちゃいました!予約先にしちゃいましたよっ!私は桃園先生を思い続ける事が生き甲斐だと気づいたんです。…気持ち悪いって言われなくてよかったー。さぁそろそろ地上に着きますよ!」
と言うと、
「うん。名残惜しいけど帰ろうか。また来よう!」
と千秋は優しく答えて、地上についたので、観覧車を降りて病院に戻った。病院の正面玄関に教師の田村が立っていた。
「おかえりなさい。京香さんからメールを頂いたので病室まで一緒に行かせていただきますね。連れ出したのは僕なので。中まで2人で帰ると怪しまれてしまうと危機管理のもと京香さんからお願いされたので参りました。」
と怜都が告げると、
「わざわざすみません。僕はこれから勤務時間なので、実を言うと着替えに行かなくてはならなくて…助かります。じゃあ、京香さん!また行こうね!」
と言い3人は病院へと戻っていった。
とキャストのお姉さんに言われて、観覧車に無事乗り込む事ができた京香と千秋だったが、千秋は鍵が閉められてすぐに、
「京香さん…。これに乗りたいって言った時の顔…何か言いたげだった感じがするけど…何か僕と2人きりのこの密室で話したいことある?…ここなら誰にも邪魔されないよ?」
と京香に尋ねた。
「もう少し待っててもやっても…いいですか?…もう少し、この景色を目に焼き付けておきたいので…。」
と言いながら京香は外を眺めていた。
「分かった。この景色を堪能しよう!」
と千秋が言い、観覧車は上昇していった。
「お。そろそろ1番高いところだね!」
と千秋が言うと、京香は、
「千秋くん…私は千秋くんのことが…好き!…さっき看護師の梅野さんの事も…今日はデートだから…関係ないって…言ってくれたよね?…千秋くん…一瞬目を瞑ってくれる?」
と言われた千秋は言われた通りに目を瞑った。京香は目を瞑るの同時に千秋の鼻に口付けをした。
「ん?…京香さん…?」
と目を瞑ったままの千秋に声をかけられた京香は
「もう開けてもいいよ…。私は生きてる限り千秋くんのことが好きです!看護師の梅野さんと一緒になるって聞いてもその気持ちは変わりません。このまま…好きで居続けもいい…?」
と赤面してそっぽを向いた京香が千秋に尋ねた。千秋は、
「京香さんの生きる希望になるなら…好きでいて欲しい。気持ちには答えられなくて申し訳ないけど…。」
と申し訳なさそうな顔で千秋は答えた。それを聞いた京香は、ニヤリと笑って
「その答えが聞けて良かったです!さっきちあきくんに目を閉じてる間に鼻にキスをしちゃいました!予約先にしちゃいましたよっ!私は桃園先生を思い続ける事が生き甲斐だと気づいたんです。…気持ち悪いって言われなくてよかったー。さぁそろそろ地上に着きますよ!」
と言うと、
「うん。名残惜しいけど帰ろうか。また来よう!」
と千秋は優しく答えて、地上についたので、観覧車を降りて病院に戻った。病院の正面玄関に教師の田村が立っていた。
「おかえりなさい。京香さんからメールを頂いたので病室まで一緒に行かせていただきますね。連れ出したのは僕なので。中まで2人で帰ると怪しまれてしまうと危機管理のもと京香さんからお願いされたので参りました。」
と怜都が告げると、
「わざわざすみません。僕はこれから勤務時間なので、実を言うと着替えに行かなくてはならなくて…助かります。じゃあ、京香さん!また行こうね!」
と言い3人は病院へと戻っていった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【完結】わたしの娘を返してっ!
月白ヤトヒコ
ホラー
妻と離縁した。
学生時代に一目惚れをして、自ら望んだ妻だった。
病弱だった、妹のように可愛がっていたイトコが亡くなったりと不幸なことはあったが、彼女と結婚できた。
しかし、妻は子供が生まれると、段々おかしくなって行った。
妻も娘を可愛がっていた筈なのに――――
病弱な娘を育てるうち、育児ノイローゼになったのか、段々と娘に当たり散らすようになった。そんな妻に耐え切れず、俺は妻と別れることにした。
それから何年も経ち、妻の残した日記を読むと――――
俺が悪かったっ!?
だから、頼むからっ……
俺の娘を返してくれっ!?
壊すのならば、どうかわたしを。
月森あいら
ホラー
遠峰小鳩の額には大きな傷がある──父の暴力のせいだ。幼い小鳩はそんな父の待つ家に帰るしかない。そんな小鳩の唯一の救いは兄の昂志だ。優しくて強くて勇敢な兄は小鳩のためになんでもやってくれる。暴君たる父を、兄は──そして兄妹は。
夫を愛することはやめました。
杉本凪咲
恋愛
私はただ夫に好かれたかった。毎日多くの時間をかけて丹念に化粧を施し、豊富な教養も身につけた。しかし夫は私を愛することはなく、別の女性へと愛を向けた。夫と彼女の不倫現場を目撃した時、私は強いショックを受けて、自分が隣国の王女であった時の記憶が蘇る。それを知った夫は手のひらを返したように愛を囁くが、もう既に彼への愛は尽きていた。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる