花詞復讐屋

アジサイ

脅威の依頼者

次の日小山様から

相談したいことがあるので、明日の23時に予約したい

との、メールがあり、次の日の23時にお約束を取り付けた。

扉をノックする音が聞こえ、扉を開けると、虚ろな目をした、依頼者の小山様が立っていた。

席へと案内し、飲み物を手早く用意して渡しながら、

「先日はありがとうございました。本日のご用件は先日の件とは違った内容でしょうか？」

と優しく問いかけると、

「いいえ。先日の依頼の件よ。あなたが手配した女達が佐野くんに付き纏っているから、彼女達に復讐したいの。３人いたから、お金は3倍出すわ。っていうか、あなたの監督不行き届きなんじゃ無いの？依頼者の恋人を取るとかありえないんですけど！」

と今にも迫ってきそうな勢いで、話しかけてきた。が、そもそも、彼女達はターゲットと接触を依頼日の時しかしてないし、その後、連絡先は怜都が消していたので、お門違いだろうと思いながら、

「なぜ、彼女達が付き纏っていると？佐野様と差し出がましいようですが、佐野様とはうまく行ってるんでは無いんですか？」

と問いかけると、小山は

「あの女達と連絡をとっているというのをみたのでは無いけど、佐野平次彼はとっても素敵な人だから、きっとなんらかの方法で相引きしてるに違いない。彼女達の連絡先、名前、教えなさいよ！」

とすごい剣幕で言ってきた。そこで、

「当社の人間はそのようなことをしておりませんが、、それでは、小山様の気がおさまらないでしょう。どうです？私とロシアンルーレットでもしませんか？ここにピストルがございます。お互いに打ち合ってまるというのはいかがでしょう。弾が出た方が負けというので、やってみますか？」

とにこりと笑っていうと、

「あんた、、、狂ってるわね。もういいわ。物騒だし。そのかわり！もうあんたのとこの女と接触させないでよね！」

と一方的にいうだけ言って出ていった。

小山彼女は、我慢の限界でおかしくなったのであろうと思う怜都であった。