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第34話

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ラドン視点

 俺はミレサの気持ちを聞き、ルーナが邪魔な存在だと思うようになる。
 順位が1位になっているのも、俺に対する復讐心によるものだ。

「ミレサをここまで悩ませるとは……ルーナは絶対に許せない!」

 俺が決意を叫ぶと、ミレサが嬉しそうに笑顔を浮かべる。

「はい! 私はラドン殿下と出会えて幸せです!」

「ミレサは警告を受けている……ルーナを排除するとしたら、俺が動くべきだろう!」

 まだ手段は考えていないが、ミレサが処罰されるのは避けたい。
 俺が提案すると、ミレサは思案して話す。

「ラドン殿下に迷惑はかけられません……私には協力してくれる友人がいるので、その人達に協力してもらいましょう」

「そうか。もし失敗してもミレサが原因と判明しないのなら、それでも構わない」

「はい……動くと言ってくださったラドン殿下には、協力して欲しいことがあります」

 ミレサは友人を使いルーナを貶めるようで、俺にも協力して欲しいことがあるようだ。
 俺はミレサの提案を引き受けて――それを全て、ルーナは事前に把握していた。
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