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第27話

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 私は魔力が戻ってから数日が経ち、冒険者として新たな生活を送っている。
 アインの力になることもできて、次に魔物の襲撃が発生したら参加できると言ってくれた。

 依頼を終えて街に戻っている最中、私はアインに尋ねる。

「前々日ぐらいになると、魔物の襲撃がどこで発生するかわかるようですね」

「はい。冒険者ギルドの調査から、異界から魔物の群れが現れることはわかっていますので……恐らく何度か魔物の群れによる襲撃が発生した後、大襲撃が発生するはずです」

 数時間で対処できる襲撃と違い、何日もかけて魔物が襲ってくる大襲撃があるようだ。

 それに備えて、冒険者の人達も集まっているみたいだけど……サイール国は冒険者達を見下しているから、兵士達を守る気はないようだ。

「冒険者ギルドとサイール国の仲は最悪ですけど、ここで対処しなければ他国にも被害が出ます」

「国民は悪くありませんけど……サイール国の兵士達を、冒険者達は守る気はないようですね」

「はい。最初に暴言を吐いたり見下してきたのは兵士達の方ですから、自業自得です」

 アインがそう言って、私も同意見だった。

 依頼を終えた私達は冒険者ギルドに到着して、最近の出来事を聞く。

 そこには聖女ローナと婚約者ジェイクの話もあって……どうやら最近、ローナは聖女として活動していないようだ。
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