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第37話

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 私は瞬間移動の魔法を使い、ヨハンの部屋に到着する。

 そこにはヨハンと、オリドスと複数の魔法使いがいた。

 どうやらオリドスが雇った魔法使い達のようで、屋敷に侵入したようだ。

 すぐにヨハンの元に向かったみたいだけど、私は間に合って安堵する。

 ヨハンの屋敷を襲撃したオリドス達を眺めて……ヨハンに繰り出した魔法の攻撃を、私は全て打ち消す。

 私の姿を見て、オリドスが叫ぶ。

「馬鹿な!? 瞬間移動の魔法は世界でも4人しか使えないはず! 本当に使うことができるのか!?」

「はい。私が、5人目になっただけです……ヨハンを人質にして私を苦しめるようとするなんて、絶対に許さない!」

 オリドスは私が瞬間移動を使う可能性を考慮していたけど、実際に見ると信じられなかったようだ。

 目の前に私が一瞬で現れたことに唖然としていて、雇われていた魔法使い達も呆然としている。

 私は即座に敵の意識を奪い、部屋に立っているのは私とヨハンとオリドスだけになる。
 そして――この場でオリドスを消そうと、私は決意していた。
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