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第34話

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 今日は休日で、私は魔法の研究をしていた。

 なぜか近くで妹ルミスが私の魔法を眺めていて……気になった私が、思わず尋ねる。

「ルミス、どうして私の近くにいるのですか?」

「ここ最近、お姉様の評判がよすぎますからね……何か秘密の訓練をしているのなら、知りたいと思っただけです」

 ここ最近ルミスには虚言癖があると噂になっていることは、私の耳に入っていた。

 家族からの信頼も失っているから、成績で評判を取り戻したいと考えていそう。

 秘密にしていることなんて転生しているぐらいなのに……近くにいられるのは、鬱陶しくて堪らない。

 そこまで考えて――私はルミスを眺めて、咄嗟に尋ねる。

「私の傍にいる理由はわかったけど……どうして、そんなに余裕があるのですか?」

 ルミスは信頼を取り戻そうと考えているにしては、私の魔法をどうでもよさそうに眺めていた。

 発言のおかしさを指摘すると、ルミスが動揺して叫ぶ。

「うっっ!? お姉様がそう見えるだけで、私は必死になっています!!」

 動揺して取り乱しているルミスを見て、私は嫌な予感がしていた。

「ルミス――何を隠しているのか、私に話して」

「ひぃぃっっ!?」

 魔力と敵意を籠めて、私はルミスを威圧して尋ねる。

 意識を失わないギリギリに調整したことで――ルミスは全身を震わせていた。
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