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第20話
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ヨハンが私の力になってくれるみたいだけど、当面の目的はオリドスにやり返すことだ。
これはシンディが望んでいないことだと思うから、ヨハンは賛同してくれるのだろうか?
「私は昨日のように、オリドスにやり返していこうと思っているわ……ヨハン様は、それでも力になってくれるの?」
「はい。それは貴方の――あの、本当の名前を教えてくれませんか?」
そういえば私がシンディとは別人の魂だと知ってから、ヨハンは私のことを「貴方」と呼んでいた。
別人だからシンディと呼ぶべきではないとヨハンは考えているみたいだけど、これに関しては言っておきたいことがある。
「私は前の名前を捨てたから……間違って皆の前で呼んでしまう可能性もあるし、私の名前はシンディでいいわ」
「よろしいのですか?」
ヨハンが尋ねて、私は頷く。
更に言うならこの世界の人の名前と違い過ぎるというのもあるけど、そこに関しては言わなくていい。
「はい。私はもう、シンディとして生きるわ――シンディは強すぎる力で苦悩していたけど、私は違う。それでもいいの?」
「はい。貴方は貴方です」
そう言ってくれるヨハンに、私は嬉しくなっている。
転生したことを知る人ができてよかったと、私は想っていた。
これはシンディが望んでいないことだと思うから、ヨハンは賛同してくれるのだろうか?
「私は昨日のように、オリドスにやり返していこうと思っているわ……ヨハン様は、それでも力になってくれるの?」
「はい。それは貴方の――あの、本当の名前を教えてくれませんか?」
そういえば私がシンディとは別人の魂だと知ってから、ヨハンは私のことを「貴方」と呼んでいた。
別人だからシンディと呼ぶべきではないとヨハンは考えているみたいだけど、これに関しては言っておきたいことがある。
「私は前の名前を捨てたから……間違って皆の前で呼んでしまう可能性もあるし、私の名前はシンディでいいわ」
「よろしいのですか?」
ヨハンが尋ねて、私は頷く。
更に言うならこの世界の人の名前と違い過ぎるというのもあるけど、そこに関しては言わなくていい。
「はい。私はもう、シンディとして生きるわ――シンディは強すぎる力で苦悩していたけど、私は違う。それでもいいの?」
「はい。貴方は貴方です」
そう言ってくれるヨハンに、私は嬉しくなっている。
転生したことを知る人ができてよかったと、私は想っていた。
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