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第37話
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レヴォク視点
3日後――教室にいる俺は、スミスから聞いた提案の内容を思い返す。
ガルク領から学園内にドラゴンを呼び寄せて、全ての原因をシーラとゼロアのせいにする。
鈴の魔法道具をゼロアに持たせて数分経てば、鈴に魔力が宿ってゼロアが鈴を使ったことになるだろう。
そして――俺は、所持している鈴の魔法道具を持ち、不安になってしまう。
誰にも気づかれない小声で、俺は思わず呟く。
「……ゼロアを疑っていたと理由をつけて接近し、この鈴を奴の服の中に入れるだけだ」
魔法道具を干渉させれば、ゼロアの魔力が宿ることになっている。
そうすれば証拠になって追い詰めることができるが……それまでに俺が所持していたことを誰かに知られれば、全てが終わってしまう。
「今まで俺がこの魔法道具を使っていたからな。気付かれないようスミスが加工しているが、気付かれたら終わりだ」
スミスが鈴を服の中に入れても気づかれないよう重さを無くし、音も鳴らなくしている。
服の中に入れれば気づかれることはないとスミスが断言して、俺も納得していた。
行動開始の時間になって――覚悟を決めた俺は、ゼロアの元へ向かおうとしていた。
3日後――教室にいる俺は、スミスから聞いた提案の内容を思い返す。
ガルク領から学園内にドラゴンを呼び寄せて、全ての原因をシーラとゼロアのせいにする。
鈴の魔法道具をゼロアに持たせて数分経てば、鈴に魔力が宿ってゼロアが鈴を使ったことになるだろう。
そして――俺は、所持している鈴の魔法道具を持ち、不安になってしまう。
誰にも気づかれない小声で、俺は思わず呟く。
「……ゼロアを疑っていたと理由をつけて接近し、この鈴を奴の服の中に入れるだけだ」
魔法道具を干渉させれば、ゼロアの魔力が宿ることになっている。
そうすれば証拠になって追い詰めることができるが……それまでに俺が所持していたことを誰かに知られれば、全てが終わってしまう。
「今まで俺がこの魔法道具を使っていたからな。気付かれないようスミスが加工しているが、気付かれたら終わりだ」
スミスが鈴を服の中に入れても気づかれないよう重さを無くし、音も鳴らなくしている。
服の中に入れれば気づかれることはないとスミスが断言して、俺も納得していた。
行動開始の時間になって――覚悟を決めた俺は、ゼロアの元へ向かおうとしていた。
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