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第14話

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 数日後、私とセインはモンスターの大群と戦う場所に向かっていた。

 私は魔法を使い、戦場の大地に宿る魔力を強化していく。
 大地の魔力は人々に力を与えて、モンスター達の力を弱らせてた。

 私を中心に人々の魔力や身体能力が強化されて、モンスターの大群を撃退していく。
 急激に力が弱まったモンスター達は困惑しているようで、その隙を突くことで簡単に倒すことができたようだ。

 魔法を使っていると、隣にいてくれるセインが話す。

「サフィラ、大丈夫か?」

「はい。この程度の時間なら、体に負荷はかからないようです」

 恐らく一時的に強化するのが、本来の使い方だと思う。
 ずっとリレック伯爵領に使っていたけど、あの使い方は無茶だったのかもしれない。
 今までよりも調子がよくなっていて――私達は、モンスターの大群を対処することに成功していた。
 
 周囲では急に強くなって、モンスターが弱まったと噂が広まっている。
 私は変装してサフィラとわからなくしているけど、力を知っているヴァンやエイダは国内にいると察しそうだ。

 そこまで推測して、私は隣にいてくれるセインに話す。

「モンスターの大群を対処できましたけど、私が国内にいることは知られてしまうでしょう」

「そうなったとしても、もうヴァンやエイダとは無関係だから心配しなくていい」

 セインの発言を聞き、私は安堵している。
 その頃――戦場に来ていたエイダは戦わず、逃げ出したようだ。
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