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第18話

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 馬車の襲撃から数日後――侯爵家の令息ラドンの命を奪った罪で、ミレサは処刑されることとなっていた。

 魔法による攻撃は、すぐに調査すれば誰が攻撃したのかわかる。

 更にその後、ミレサの様々な悪事が発覚したようで――生きることを諦めたのか、ミレサは全て自白したようだ。

 全てが終わり、私は教室でニコラスと話をしている。

「これで、全て解決しましたね」

「そうだな。ルーナがラドンの復讐心ではなく、自分の為に魔法が使えるようになってなによりだ」

 ニコラスはそう言って、私は思案する。

 自分の為に魔法が使えるとニコラスは言って――私は、真実を話していない。

 私自身のためではなく、ニコラスを想うことで魔法が再び使えるようになっていた。

「それは少し違いますけど……今は、それで構いません」

 思わず言ってしまうけど、ニコラスは気にせず微笑んでくれた。

 私は婚約を破棄されたことで、魔法が使えるようになる。

 それによってニコラスと仲良くなることができて――私は幸せだ。
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