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第10話

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ウルク視点

 全てを解決する方法を閃いてから――俺は数週間後に行われるパーティが行われる日を、決行日にすると決めていた。

 ルアーナが俺の告白を受け入れたのは、領地の評判がいいからだと推測できている。
 ミレッサの力によるものだが、ルアーナには領地が繁栄した理由を一切話していない。

 まさかミレッサが……1人の優秀な魔法を扱う令嬢が、領地をあそこまで繁栄させるなんて信じないからだ。

■◇■◇■◇■◇■

 数日後、俺はルアーナに協力者になってもらおうとしていた。
 罪を捏造してミレッサを従えることを話すと、ルアーナが不安そうに尋ねる。

「ウルク様のやりたいことはわかりましたけど……ミレッサ様を護衛にしたいというのは、ウルク様に未練があるだけなのではありませんか?」

 嫉妬している様子だけど、ミレッサがいなければ全てが崩壊する。

「利用価値があるというだけですよ」

 計画を実行する為には、ルアーナが協力してくれる必要がある。
 ルアーナは賛同してくれて……確実に成功させるために、俺はルアーナと何度も打ち合わせをしていた。

 それをミレッサの友人カインが浮気だと考え、調査していることを――俺は決行日に知ることとなっていた。
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