私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです

第７７話

　私達は、捕獲隊首領ヴァガルを倒すことに成功した。

　その後――捕獲隊の戦闘員が到着するけど、ヴァガルが倒されていることで戦意を喪失している。

　全員の意識を奪い、ヨハンが私達に話す。

「ファグト家が捕獲隊と協力関係になっているのは間違いありません。これからやって来る冒険者の人達と調査すれば、捕獲隊と関わっていた証拠が出そうです」

「そうなれば、ファグト家とケドスの家は終わりそうね」

「そうですね……捕獲隊は強力で逆らえなかったというのかもしれませんけど、村に乗り込んで聖獣を捕らえようとしましたし、協力関係だと断定されるでしょう」

　ヨハンはファグト家を調べてくれたようで、ラミダ達はリオウの調子が悪いだけだと貴族達に話していたらしい。

　私以外の誰にも懐いていないことが判明すれば、援助していた貴族達に嘘の報告をしていたことが判明する。

　捕獲隊と関係がないと言い張っても、信頼を落としたファグト家とケドスの家は終わりそうだ。

　そして――私の推測通り、ファグト家、ケドスの家は没落することとなっていた。