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第27話

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バハムス視点

 俺はメリタから、ルーミエに復讐するための計画を聞く。

「バハムス様のクラスメイト、マーサ様が協力してくれます」

「マーサか。彼女はクラスでジトアの次に成績がよかった」

 男子で一番成績がいいジトアの次で、今ではルーミエの方が成績がよくなっている。

「はい。今では本来の姿になったルーミエ様の方が優秀で、マーサー様は強く憎んでいます」

 逆恨みでしかないが、俺には好都合だ。

 同じクラスだから、マーサがルーミエを敵視していることは知っていた。

 メリタの計画を聞き、俺は気になったことを話す。

「なるほど……しかし、マーサはメリタよりも弱い。ルーミエを苦しめることは無理な気がする」

「バハムス様の仰る通りですけど、そのことはマーサ様には言わないでください」

「わっ、わかった」

 もし本人の前で言えばマーサに敵視されるのは間違いなくて、俺はメリタの忠告に頷く。

「バハムス様が不安に思うのもわかりますけど、私の話を聞けば納得するはずです」

 その後――俺はメリタから計画を更に聞いて、マーサに会うこととなっていた。
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