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第10話
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学園が用意しているジトアの部屋には、何度か来たことがある。
部屋には様々な魔法に関する本や成果を書くノートが多いけど、物を一切おいていない魔法を試す部屋もあった。
「学園が用意してくれた部屋は便利だから、もし試したい魔法があればここにくるといい」
「よろしいのですか?」
私は尋ねたけど、これは私が部屋を欲しくない理由でもある。
今日の授業でジトアは私の魔法に目を輝かせていたから、こうなるかもしれないと考えていた。
実際、私は学園に部屋をもらっても使う機会があまりないし、ジトアの部屋で試せるのならそれでいい。
私は声が弾んでしまうと、ジトアが微笑む。
「ああ。ルーミエの魔法が素晴らしかった……あの魔法を間近で見られるのなら、俺としても嬉しい」
今まで私の成績は普通ぐらいだったから、ジトアは提案しなかったのだと思う。
私はジトアの傍にいたいけど、ジトアは私の魔法を傍で見たいようだ。
それは少し残念な気がしたけど、今はそれでいい。
こうしてジトアと一緒にいられるだけで、私は幸せだった。
部屋には様々な魔法に関する本や成果を書くノートが多いけど、物を一切おいていない魔法を試す部屋もあった。
「学園が用意してくれた部屋は便利だから、もし試したい魔法があればここにくるといい」
「よろしいのですか?」
私は尋ねたけど、これは私が部屋を欲しくない理由でもある。
今日の授業でジトアは私の魔法に目を輝かせていたから、こうなるかもしれないと考えていた。
実際、私は学園に部屋をもらっても使う機会があまりないし、ジトアの部屋で試せるのならそれでいい。
私は声が弾んでしまうと、ジトアが微笑む。
「ああ。ルーミエの魔法が素晴らしかった……あの魔法を間近で見られるのなら、俺としても嬉しい」
今まで私の成績は普通ぐらいだったから、ジトアは提案しなかったのだと思う。
私はジトアの傍にいたいけど、ジトアは私の魔法を傍で見たいようだ。
それは少し残念な気がしたけど、今はそれでいい。
こうしてジトアと一緒にいられるだけで、私は幸せだった。
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