婚約者の命令により魔法で醜くなっていた私は、婚約破棄を言い渡されたので魔法を解きました

「貴様のような醜い者とは婚約を破棄する!」

 婚約者バハムスにそんなことを言われて、侯爵令嬢の私ルーミエは唖然としていた。

 婚約が決まった際に、バハムスは「お前の見た目は弱々しい。なんとかしろ」と私に言っていた。

 私は独自に作成した魔法により太ることで解決したのに、その後バハムスは婚約破棄を言い渡してくる。

 もう太る魔法を使い続ける必要はないと考えた私は――魔法を解くことにしていた。
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