10 / 19
第10話
しおりを挟む
アシェル視点
時間は、エミリーに「妾になれ」と宣言する前まで遡る。
俺はエミリーとの婚約が決まるが、その前からキアラのことが好きだった。
エミリーよりもキアラを婚約者にしたいと、俺は考えてしまう。
どうすればいいのか思案して、エミリーを妾にしようと俺は閃く。
そのために協力者が必要で、まずキアラに話すことにしていた。
俺の計画通りになれば、エミリーは俺の妾となる。
その後キアラが俺の婚約者になれば、最高だと考えていた。
計画を説明すると、キアラが不安そうに話す。
「罪を捏造して、エミリー様を妾にする……ですか」
「そうだ。その後に俺は、被害者のキアラと婚約者になることができるだろう!」
俺の計画を聞いて、キアラは困惑していた。
それでも立場の違いから、否定できないと考えたようだ。
俺が断言すると、キアラは何度も頷いて話す。
「そ、それは素晴らしい計画ですね。私にできることならなんでもいたします!」
「ああ。俺はキアラと婚約するるためなら、どんな手も使おう!」
キアラのためと思えば、俺はやる気が満ちていく。
その結果――パーティ会場で、俺は全てを後悔することとなっていた。
時間は、エミリーに「妾になれ」と宣言する前まで遡る。
俺はエミリーとの婚約が決まるが、その前からキアラのことが好きだった。
エミリーよりもキアラを婚約者にしたいと、俺は考えてしまう。
どうすればいいのか思案して、エミリーを妾にしようと俺は閃く。
そのために協力者が必要で、まずキアラに話すことにしていた。
俺の計画通りになれば、エミリーは俺の妾となる。
その後キアラが俺の婚約者になれば、最高だと考えていた。
計画を説明すると、キアラが不安そうに話す。
「罪を捏造して、エミリー様を妾にする……ですか」
「そうだ。その後に俺は、被害者のキアラと婚約者になることができるだろう!」
俺の計画を聞いて、キアラは困惑していた。
それでも立場の違いから、否定できないと考えたようだ。
俺が断言すると、キアラは何度も頷いて話す。
「そ、それは素晴らしい計画ですね。私にできることならなんでもいたします!」
「ああ。俺はキアラと婚約するるためなら、どんな手も使おう!」
キアラのためと思えば、俺はやる気が満ちていく。
その結果――パーティ会場で、俺は全てを後悔することとなっていた。
10
お気に入りに追加
938
あなたにおすすめの小説
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
妹に醜くなったと婚約者を押し付けられたのに、今さら返せと言われても
亜綺羅もも
恋愛
クリスティーナ・デロリアスは妹のエルリーン・デロリアスに辛い目に遭わされ続けてきた。
両親もエルリーンに同調し、クリスティーナをぞんざいな扱いをしてきた。
ある日、エルリーンの婚約者であるヴァンニール・ルズウェアーが大火傷を負い、醜い姿となってしまったらしく、エルリーンはその事実に彼を捨てることを決める。
代わりにクリスティーナを押し付ける形で婚約を無かったことにしようとする。
そしてクリスティーナとヴァンニールは出逢い、お互いに惹かれていくのであった。
妹ばかりを贔屓し溺愛する婚約者にウンザリなので、わたしも辺境の大公様と婚約しちゃいます
新世界のウサギさん
恋愛
わたし、リエナは今日婚約者であるローウェンとデートをする予定だった。
ところが、いつになっても彼が現れる気配は無く、待ちぼうけを喰らう羽目になる。
「私はレイナが好きなんだ!」
それなりの誠実さが売りだった彼は突如としてわたしを捨て、妹のレイナにぞっこんになっていく。
こうなったら仕方ないので、わたしも前から繋がりがあった大公様と付き合うことにします!
婚約破棄ですか、すでに解消されたはずですが
ふじよし
恋愛
パトリツィアはティリシス王国ラインマイヤー公爵の令嬢だ。
隣国ルセアノ皇国との国交回復を祝う夜会の直前、パトリツィアは第一王子ヘルムート・ビシュケンスに婚約破棄を宣言される。そのかたわらに立つ見知らぬ少女を自らの結婚相手に選んだらしい。
けれど、破棄もなにもパトリツィアとヘルムートの婚約はすでに解消されていた。
※現在、小説家になろうにも掲載中です
甘やかされて育ってきた妹に、王妃なんて務まる訳がないではありませんか。
木山楽斗
恋愛
侯爵令嬢であるラフェリアは、実家との折り合いが悪く、王城でメイドとして働いていた。
そんな彼女は優秀な働きが認められて、第一王子と婚約することになった。
しかしその婚約は、すぐに破談となる。
ラフェリアの妹であるメレティアが、王子を懐柔したのだ。
メレティアは次期王妃となることを喜び、ラフェリアの不幸を嘲笑っていた。
ただ、ラフェリアはわかっていた。甘やかされて育ってきたわがまま妹に、王妃という責任ある役目は務まらないということを。
その兆候は、すぐに表れた。以前にも増して横暴な振る舞いをするようになったメレティアは、様々な者達から反感を買っていたのだ。
【完結】私は駄目な姉なので、可愛い妹に全てあげることにします
リオール
恋愛
私には妹が一人いる。
みんなに可愛いとチヤホヤされる妹が。
それに対して私は顔も性格も地味。暗いと陰で笑われている駄目な姉だ。
妹はそんな私の物を、あれもこれもと欲しがってくる。
いいよ、私の物でいいのならあげる、全部あげる。
──ついでにアレもあげるわね。
=====
※ギャグはありません
※全6話
婚約者様。現在社交界で広まっている噂について、大事なお話があります
柚木ゆず
恋愛
婚約者様へ。
昨夜参加したリーベニア侯爵家主催の夜会で、私に関するとある噂が広まりつつあると知りました。
そちらについて、とても大事なお話がありますので――。これから伺いますね?
甘やかされて育った妹が何故婚約破棄されたかなんて、わかりきったことではありませんか。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるネセリアは、家でひどい扱いを受けてきた。
継母と腹違いの妹は、彼女のことをひどく疎んでおり、二人から苛烈に虐め抜かれていたのである。
実の父親は、継母と妹の味方であった。彼はネセリアのことを見向きもせず、継母と妹に愛を向けていたのだ。
そんなネセリアに、ある時婚約の話が持ち上がった。
しかしその婚約者に彼女の妹が惚れてしまい、婚約者を変えることになったのだ。
だが、ネセリアとの婚約を望んでいた先方はそれを良しとしなかったが、彼らは婚約そのものを破棄して、なかったことにしたのだ。
それ妹達は、癇癪を起した。
何故、婚約破棄されたのか、彼らには理解できなかったのだ。
しかしネセリアには、その理由がわかっていた。それ告げた所、彼女は伯爵家から追い出されることになったのだった。
だがネセリアにとって、それは別段苦しいことという訳でもなかった。むしろ伯爵家の呪縛から解放されて、明るくなったくらいだ。
それからネセリアは、知人の助けを借りて新たな生活を歩むことにした。かつてのことを忘れて気ままに暮らすことに、彼女は幸せを覚えていた。
そんな生活をしている中で、ネセリアは伯爵家の噂を耳にした。伯爵家は度重なる身勝手により、没落しようとしていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる