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第77話

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 意識を取り戻した時、私の目の前にはウルクがいた。

 何が起きたのかはわからないけど、ウルクがいてくれたから問題はない。
 私が目覚めた姿を見たからか、ウルクが笑顔で話す。

「よかった……まさかリオナの魔法が、ここまで届くとは思わなかった」
「えっと、リオナが私に魔法をかけたのですか?」
「ああ。エルノアが目覚めたから、俺は対処することに成功したようだ」
 
 どうやら私は、今までリオナの魔法による攻撃を受けていたらしい。
 ウルクが助けてくれたようで――私は、何が起きたのかを聞こうとしていた。

「呪魔法によるものだとはわかりましたけど、リオナは遠距離から呪いをかけたのですね」
「そうだ……エルノアの家族を生贄にして、効力を強めたらしい」

 私の元家族を消したようで、ウルクは言い辛そうにしている。
 もう関係ない人達だから、何も気にしていない。

 詳しく話を聞いて――魔法を消されたことで、リオナも消滅したらしい。
 国を守っていた王妃がいなくなったから、ランアス国も終わりそうだ。
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