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第66話

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 魔法組織が壊滅してから、数週間が経っていた。

 私は城の部屋で、ウルクからランアス国について聞いている。
 ランアス国を守っていた魔法道具が壊れていき、被害が出ているようだ。
 リオナについても聞き、私は尋ねる。

「リオナが魔法組織の一員と証言はありますけど、証拠がないから捕らえることはできないみたいですね」
「証拠がなくて、王妃を疑うことができないようだ……リオナは味方がいなくなったから、何もできないに決まっている」

 魔法組織の生き残りはリオナだけで、ウルクは全て解決したと考えている。
 レオウが捨て身で攻撃したけど私が防げたのは、リオナにとっても予想外のはずだ。

 魔法組織の魔法道具は協力だけど、壊滅したことで扱えなくなったらしい。
 被害の報告を聞くと、リオナだけの力では無理がありそうだ。

「リオナがどれだけ頑張っても、限界があります。ランアス国はいずれ滅びるでしょう」

 報告を聞き、私は本心を話す。
 これで全てが解決すると、この時は考えていた。
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