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第64話

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 王都には前から結界を張る準備をしていたから、問題なく張ることができた。

 結界の力で味方と認識しているウルクを強化して、敵と認識した魔法組織の人達は力が弱まる。
 それを理解したのか、正面にいたレオウは余裕がなくなって叫ぶ。

「結界を張るには時間がかかり、王都にはまだ張れないと言っていたのに……リオナの奴、僕達を排除したかったのか!?」
「リオナだと?」
「お前に話すことなど何もない! 結界で弱まろうとも、同法の仇は討つ!」

 そう言って、レオウは全魔力に、体力を全て魔力に変えて魔法を繰り出す。
 閃光が高速で迫るけど、私の結界で強化されたウルクなら問題なく打ち消すことができていた。

「全魔力と全体力を使い、攻撃するとはな。肉体が残らないとわかっていたのに、それでも俺を消したかったようだ」

 生命力を全て使ったレオウは消滅し、その後は逃げようとした魔法組織の人達をウルクがを捕らていく。
 魔法組織は壊滅して……捕らえた人は全員処刑されるけど、少数精鋭の集団だからウルクがほとんど倒せたようだ。
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