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第17話

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 私はラウドから、嫌がらせを受けてしまう。
 今後の対策はザダムが考えてくれて、尋ねると話してくれた。

「これからのことだが、キャシーは普通にしているだけでいい」

「……えっと、大丈夫でしょうか?」

「所詮は噂で、キャシーが活躍したことによる嫉妬でラウド殿下が関わってきた。これは学園の生徒も知っていることだから問題はない」

 ザダムの話を聞いて、私は納得する。
 ラウドが私に関わろうとしたのは、教室内での出来事だった。
 今は慰謝料を受け取ったという事実が話題になっていて、関わった原因もこれから話題になるとザダムは考えているようだ。

「私は注目されているからこそ、これからは嫌がらせはしていないと周囲の人達が知るはずです」

「その通りだ。キャシーは今まで通り魔法学園で活躍しているだけで、悪い噂はなくなるだろう」
 
 むしろ反応しない方がいいから、今までザダムは噂を知っても私に話さなかったようだ。
 意図を知ることができた私は、ザダムがいてくれてよかったと想っていた。
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