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第41話

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レヴォク視点

 もしプラントモンスターが倒されていたとしても、魔法道具の力で自壊するから証拠は出ない。
 
 核を調べられでもすれば、間違いなく人為的に作られていたことが判明する。
 それでも核が消えてなくなるのなら、モンスターが消滅したと考えるだろう。

 父上の発言を聞いて、俺は安堵していた。
 そして――父上の話が続き、俺は驚くこととなる。

「人造モンスターが倒されたとしても、次の手を打つつもりだ」

「それは、どういうことですか?」

 次の手を打つと言われても、俺は何も聞いていない。
 何があるのか気になると、父上は俺を眺めて話す。

「失敗を経て、プラントモンスターの種は3つほど完成しているようだ……それを全て、ファールア領に埋めればいい」

「なっ……!?」

 この前のように、失敗したからファールア領に捨てたプラントモンスターの種ではない。

 失敗を経て――完成したプラントモンスターの種が、3つもあるらしい。
 それをファールア領に再び埋めて成長させれば、どうしようもなくなるだろう。

「ファールア領の悪評を周囲に広めた効果があったな……我が家に矛先が向かないよう、奴等が悪でなければならない」

 人為的なモンスターを作ることは禁忌とされていて、怪しまれるだけでも危険だ。
 だからこそジャカル侯爵家の権力を使い、全てファールア家が悪だとしていた。

「束の間の平和を堪能して……気付いた時には、ファールア領は辺境伯ゼロア、その婚約者シーラと共に滅ぶだろう」

「そして捏造した噂で、危険なシーラと危険な辺境伯ゼロアが手を組んだ末路にする……それがよさそうですね!」

 父上の発言に、俺は安堵して賛同する。
 シーラ達が俺達が元凶だと把握していることなど、俺達はまったく考慮していなかった。
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