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第21話

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ソフィー視点

 私は魔法学園の理事長が話したシーラの評価を伝えると、レヴォク様は恐怖していた。

 もしかしたら……婚約を破棄して、私と婚約したことを後悔している?
 その可能性を考えて苛立つしかなく、私はレヴォク様に対して叫ぶ。

「レヴォク様!」

「な、なんだ!?」

「レヴォク様はシーラが危険だから婚約を破棄して、私の方が愛しいから私と婚約しましたよね!?」

 抱きつきながら、力強く叫ぶ。
 強引に意思を伝えて、何か言う前に話を続けた。

「そしてお父様と話し合い、勘当させてファールア家に送り飛ばした……全てレヴォク様の計画だと聞いています」

「いや、それは父上があの件でそうするべきだと俺に提案して……マズいかもしれない。いや、大丈夫か……」

 レヴォク様が焦りながら呟き、シーラと再び婚約する気はないようで安堵する。

 あの件と言って、シーラが予想より遙かに優秀だとマズいかもしれない。
 レヴォク様の発言が気になったけど、私はもうシーラのことを忘れたいほどだった。

 この時の私は特に何も考えず、留年しないよう魔法学園の成績を上げることしか考えていない。
 それで大丈夫だと考えた結果――私達は、最悪の末路を辿ることになっていた。
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